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男なら一国一城の主を目指さなきゃね 作者:三度笠

第二部 冒険者時代 -少年期~青年期-

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第七十一話 罠

7444年5月25日

 朝、日の出前に起きて飯の前にランニングをしながら考える。エンゲラが黙々と俺の後ろを走っている。こいつら、面倒くさくないのかな? こうして一日交代でズールーとエンゲラは俺の警護を固めるという名目で付いてくる。付いてこないのは年末年始の大型休暇と王都へ行くような時、あとは街中を適当にぶらぶらしているような時だけだ。

 別に害になるわけでなし、それで奴隷たちが安心出来るなら好きにやらせておこう。走るのは悪いことじゃないんだし。俺から話しかけなければ俺の思考を邪魔すまいと出来るだけ黙っているのも好感が持てるしな。バルドゥックの街を取り囲むクレーターのような丘を登る道を準備運動がてらゆっくりと駆け上がり、クレーターの頂上を巡る道に入るとスピードを上げた。いい加減耐久の値ももう少し増えないものだろうか。十歳から始めたランニングだが、ランニングの成果による耐久の上昇は未だに1だけだ。

 出発したときは未明の空だったが、うっすらと明るくなりつつある。昨日は朝飯の後、迷宮での疲れもあって一日ゆっくりと休み、いろいろ考えていた。メンバーに死者が続いているローキスのパーティーの件だ。

 ローキスのパーティーは確かに二層に行ける程度の実力は備えているのだろうから、メンバーは十代後半から二十代前半の若いメンバーが多いとは言っても、それほど馬鹿(無謀でもいい)な行動は取っていなかったと思われる。二層に行けるくらいだからちゃんと地図も作成し、それなりに用心もしていたんだろう。

 だが、迷宮では何が起こるかわからないのも事実であり、その結果、死亡者が出た。確か最初は兎人族バニーマンがオークとの戦闘中に死亡したはずだ。その次は虎人族タイガーマンが弩の罠で死んだ。バニーマンは一層か二層かは分からないが、二層に行くようなパーティーであれば二層で死んだのだろう。タイガーマンの方も弩の罠は二層でも出てくるから充分に有り得る話だ。

 その後、二層の魔物の部屋でもう二人死んだ。戦闘の結果殺されたのか、罠なのかは不明だが、表面的な情報のみで判断する限りここまでは全く不思議ではない。この程度、本当によくある話だ。

 だが、問題はその次だ。一層のジャイアントスパイダーの部屋で戦闘中に罠を踏んで、更に一人死者が出た。十人のフルメンバーで構成されているパーティーのうち、四人が死亡して戦力が落ちているところでもう一度迷宮に入るのは根性が必要だが、別段おかしくはない。三人もの戦闘奴隷を予約した直後だし、少しでも稼ぎたかったのだろう。だいたい俺たちだって初めて迷宮に挑んたときはたったの四人だけだったのだ。それに、一層程度なら一人で迷宮に入っている奴らだって居ない訳じゃないし、そんなに不思議なことではない。

 ジャイアントスパイダーは全長50cm程度の大型の蜘蛛で、ガルガンチュアスパイダーのように個体の戦闘力は高くない。しかし、ガルガンチュアスパイダーとは異なり、迷宮の部屋では複数出てくる。毒も持っているしそれなりに素早いから考え方によってはガルガンチュアスパイダーより厄介かも知れない。だけど、ガルガンチュアスパイダーのように、()を張るようなことはしていないので、充分に防備を固めてさえいればそれ程問題になることは多くはない。取り付かれて素肌や服程度の鎧われていない部分に噛み付かれない限りはダメージを受けるようなこともない。

 だから、大抵の冒険者は腕に自信があれば槍で突き殺すか、さっさとその部屋を全速力で走り抜け、振り切ってしまうことが多いと聞く。極端なことを言えばきっちりと防備さえ固めているのであれば時間はかかるだろうが新人ニュービー一人でも複数を相手取って殺せる相手だ。きっちりと全員が防備を固められる金持ちの新人ニュービーなんてまずいないけど。魔石の価値は一匹あたりゴブリン二匹分程度と、毒を持った敵と相対する苦労に見合わないので走り抜けての逃走を選択されることが多い、というだけのモンスターだ。何しろ毒消しの薬は安い奴でも20000Z(銀貨二枚)くらいはするし。それに、戦闘中に別口のモンスターに乱入されたら目も当てられないので戦う事を選択する奴はあまり多くない。

 ローキスたちがジャイアントスパイダーとの戦闘を選択した理由なんか、大方のところそれ程被害を受けそうな相手でもないし、用心していれば乱入される前に撤退できるだろうと踏んでのことだろうから、これはいい。戦闘中に罠を踏んだ、というのは良くはないが、まあいい。戦闘中なら足元が疎かになることくらあるだろうしな。罠があれば踏み抜いてしまったとしても不思議ではない。問題はその罠が部屋の中にあったらしいということだ。

 今まで、少なくとも六層に至る間まで俺たちは部屋の中で何らかの罠を発見したことはない。ほんの少しだけそういう罠もある、ということだろうか。単に俺たちが見落としていた、という可能性の方が高いとは思う。思うのだが、なんだか腑に落ちない。一発で死ぬような罠が出てきたのは二層の弩の罠からだ。それだって、顔面を含む頭部や首、心臓みたいな急所にでも当たらない限りは即死はしないような気もする。逆に、充分即死出来るとも言うが。

 一層の罠は全て落とし穴であり、頭から落ちない限りはそうそう命に関わるようなこともまずないと思う。戦闘中だったらしいから、勢い余って転がりすぎたりして頭から突っ込んだ、なんてことも可能性としてはあるだろうが、その場合「罠を踏んだ」なんて言うだろうか? まぁあれはラルファが伝え聞いたに過ぎないから、あまり信憑性は高くないとは思うが……。

 そもそも「罠を踏んだ」というのは「罠の機能を発動させてしまった」と解釈すれば問題はない。問題はその罠が一層の魔物の部屋にあり、どんな種類なのか不明だということだ。一層だから落とし穴か警鐘、というのはある意味で常識になってはいる(俺たちの作成している地図でも一層には落とし穴と警鐘以外の罠は見当たらない)が、弩だってある可能性は否定できない。もっと酷い罠だって下の階層にはあるんだし、通路の先から馬鹿でかい鉄球が転がってくるとか天井から逆さ剣山が降ってくるとか部屋の天井自体が槍衾になっていたとしても、不自然とは言えないだろう。二層や三層あたりからは壁に落とし穴(寄り掛かったりすると壁が抜ける)があるケースだって出て来ているのだ。

 調査すべきだろうか?

 現実的に考えて無理だろう。だが、ここまで考えて解ったが俺が引っかかっているのはもっと別のことだ。と言うより、考えたくないので無理に罠についての調査だのなんだの思っていただけだ。昨日の午前中には気付いていた。そもそもの最初の被害者であるバニーマンにしてからが、オークとの戦闘で殺された、と言っている。これは本当か? 二層に行ける様な冒険者のパーティーが部屋の主以外のモンスターに殺されるというのは考えにくい。

 新人ニュービーならまだしも、一年以上、迷宮に潜って来た奴らだ。当然警戒の手を抜くなんて考えられないし、腕だって悪くはないはずだ。

 オークとの戦闘中に別の相手に殺されたのではないか? 退却したらしいからバニーマンの遺体は確認されていない。剣や槍で傷を負ったのか、矢なのか、はたまた魔術か(「エアカッター」や「ウインドカッター」の魔術ならぱっと見で剣などの刃物で斬られたと見えなくもない)。とにかく、彼らだって阿呆ではないのだから、戦況が不利であれば逃げ出すだろう。複数のオークとの戦闘中に誰かが倒れたりして、逃げ道があれば逃げるはずだ。それこそオークみたいに。

 二人目の被害者である、あの俺に絡んできたタイガーマンは弩の罠で死んだと聞いた。これも戦闘中だったのではないだろうか? 複数のモンスターと相対している戦闘中に隣の奴がドジこいて倒れた。戦闘後にそいつを見てみると急所にクロスボウのボルトが刺さっていた。他にモンスターはいない。ああ、こいつ、罠踏んだのか。又は誰か別の奴が踏んだ罠で飛んできた弩に運悪く当たっちまったんだな。どれ……探したらそばにスイッチがある。こりゃ罠だ。

 そう思っても不思議はない。むしろ自然だろう。

 三人目以降も一緒だ。戦闘中の死亡は一人目と同様だろうし、五人目の罠と言っても落とし穴とは言われていない。今まで具体的な罠の名前が出てきたのは弩の罠だけだ。落とし穴で死んだのならかなりショッキングな出来事だから言われない方がおかしい。

 糞。輝く刃(ブライトブレイド)の復活かよ。強襲をかけるなら最低でも相手の二倍から三倍の戦力は欲しい。一気に潰さないと襲撃側にも被害が出やすいからだ。装備が貧弱そうな奴から順に頭数を減らし、ある程度減ったところで一気に全滅させる。迷宮に入れるのはせいぜい十人が精一杯だからとりあえず最初の目標としてはターゲットの人数を五人以下に減らすのが目的なのだろう。

 以前、俺達が輝く刃(ブライトブレイド)に襲撃を受けたタイミングは絶妙だった。強敵であるフロストリザードが出現し、魔法を連発してガーゴイルを始末した殺戮者スローターズは全員がフロストリザードに掛かり切りになった。ある程度フロストリザードにダメージも与えたところで、魔法が使えるが魔力切れになったと思われる俺を集中して殺し、次はもう一人残った弓使いも殺す。その頃には弱っているだろうが強敵のフロストリザードを相手にしている連中から対応戦力を割くのは難しい。せいぜい槍を使っているドワーフの娘を後方警備に回し、彼女が粘っているうちに何とかして素早くフロストリザードを始末して、全員で相対するしか殺戮者スローターズに生き残る道はなかったはずだ。

 俺が居なければ、いや、俺が魔力切れだったりしたら本当に全滅させられていた公算が高い。だが、あれはフロストリザード、いや、五層の部屋の主と戦闘中だから出来た作戦だろう。それに元々、殺戮者スローターズは八人しかいないし。四層に出てきたヴァンパイアは別格として、一層とか二層程度なら、一人をモンスターの牽制に残し、残り全員で迎撃すれば輝く刃(ブライトブレイド)にも被害は与えられそうだ。勿論、最終的に輝く刃(ブライトブレイド)は負けはしないだろうが、何らかの被害を受ける可能性が高い無謀な襲撃はして来ないと思う。

 当たり前だが輝く刃(ブライトブレイド)は既に壊滅しているので新手の奴らだろう。

 どうやってローキスのパーティの後を付けているのかは解らないが、全く方法が無い訳ではないだろう。いくつか可能性がありそうな方法を考えてみる。


1.まず最初になんとかして一人でも減らす。これは偶然でもいい。
2.次も偶然……

 ……無理に決まってる。どんな天文学的な確率だよ。


1.まず最初になんとかして一人でも減らす。これは偶然でもいい。
2.次回以降、強襲者のうち一人に「インヴィジヴィリティ」の魔術を掛けて一層へ転移するときに潜り込ませる。
3.弩を使って戦闘中を見計らって……

 ……却下。「インヴィジヴィリティ」なんてカールに聞かなきゃ俺も知らんかった魔術だ。そうそう使える奴がいるとはとても思えない。効果時間や装備の問題もある。


1.ローキスのパーティーに仲間を潜り込ませる。これは買収してもいい。
2.それから……

 ……どうやって迷宮で会うんだよ。無理。却下。


1.ローキスのパーティーに仲間を潜り込ませる。これは買収してもいい。
2.そいつがタイミングを見計らってクロスボウからボルトを打ち込む。

 ……難しそうだが、全くダメという訳でもないだろう。ボルトじゃなくても魔法でもいい。殺したあとに第一発見者を装ってボルトを見つけたと言って死体に刺せばいい。保留。


1.一層の小部屋に先回りする。
2.パーティーを複数に分割し、戦闘中やぼーっとしている奴を狙ってクロスボウからボルトを発射して殺す。相当高い技倆が必要だ。
3.この場合、最初からローキスのパーティに目をつけた訳じゃないだろう。たまたま二回くらい成功し、その後優先して狙った可能性もある。

 非常に困難だろうがA程じゃない。一層に限らず迷宮は中心部に向かって収束していくから、転移の水晶の小部屋から少し離れたあたりなら全く無理な方法ではない。少人数か単独で一層のモンスターを跳ね返せる位の実力は必要になるだろうが……。保留。


1.転移の水晶棒には俺の、いや、一般的には知られていない使い方がある。例えば前のパーティと同じ呪文を唱えることで同じ場所に転移できるとか……。これは試した奴もいるらしいから無い筈だけど、知られていない何らかの方法もあるのかも知れない。

 可能性は低いだろうなぁ。一応保留。


1.襲撃者に追跡や相手の現在位置を知る何らかの固有技能を持っている奴が居る。

 Fに近いが、これは転生者ということになる。人数を考えるとやはり可能性は低いだろうなぁ。街をうろついてる俺たちに見つからない、若しくはこちらを見つけない、と言うのも不自然だが。日本人なら話し掛けて来るくらいはしそうなもんだし。……ま、一応保留。


1.襲撃者に追跡や相手の現在位置を知る何らかの魔術を使える奴が居る。

 Bと一緒だろう。「ロケイトオブジェクト」とか「ロケイトマーマル」とかか……まずありえないだろう。却下。

 可能性として考慮に値するのはDからGだろうが、FとGは……どうなんだろ。この二つのどちらか、又は両方だった場合、考えても無駄だ。特にF。この場合、迷宮の一箇所に大部隊を送り込めるからその知識が広まっていないのは不自然だと思う。あ、二層以降で使えなきゃ殆ど意味ないか。一層を抜けるだけなら十人の軍人が揃ってりゃまず抜けられるし。

 まぁいい。DとEについて更に方法がないか考えるべきだろう。

 そろそろランニングも終わる。



・・・・・・・・・



 いつものようにみんなで朝食を摂りながら更に考えを煮詰めていく。GとHはこの際無視でいいだろう。考えたところで意味は殆どない。一番可能性がありそうなのはEだろうなぁ。Dと組み合わせても行けるだろう。Dとの組み合わせの場合、潜り込ませたりするのに何ヶ月単位という時間はかかるだろうが、やってやれないことじゃない。その場合、もしDが単独または極小数なら怨恨が絡んでいる可能性もあるし、Eとの組合せの場合は……怨恨の可能性も捨てきれないが、仕事、という可能性も出てくる。もちろん単独でも仕事の可能性だってあるが。

「どうした? そんな難しい顔で。何かあったのか?」

 俺がしかめっ面をして何やら考え込んで、会話にも参加しなかったからだろう。ゼノムが心配して声を掛けてくれた。

「ああ、ちょっとローキスたちの事を考えてたんだ」

 俺の言葉を聞いてラルファが乗ってきた。

「あ、やっぱり気になった? 私も変だとは思うのよねぇ」

 へー、お前もか。

「そうですかねぇ、よくある話にしか聞こえませんけど」

 エンゲラが入ってきた。

「実は私も、ちょっと引っかかるんですよね。特にモンスターの部屋で罠って、不自然じゃないですか?」

 ベルも加わった。

「あ、ベルもそう思う? いままでモン部屋に罠なかったじゃない? だからさぁ、これって一大事だとおもうんだよね、うん」

 やはりラルファもそこに気がついたか。だけどモン部屋とか勝手に略すな。

「あ、言われてみれば、確かにそうだね。今までモンスターの部屋に罠はなかったな」

 トリスもベルとラルファに同意した。

「しかし、カロスタラン様、それは単に今まで見つかっていなかっただけではないですか?」

 ズールーはエンゲラと一緒か。

「俺達だって今まで全ての部屋を見てきたわけじゃないからな……ん? だが、四層あたりからは殆ど全て見ているな……確かに罠はなかったと思う」

 ゼノムが重々しく言った。

「でも、それじゃあ一体どういう……あ」

 グィネは顔つきからして俺の思い当たったことと同じことに気がついたようだ。

「多分……多分だけど、ローキスのパーティを狙ってる奴が居ると思う」

 俺はベーコンが散らされ、塩と胡椒で味付けされたオートミールを脇にのけ、豆茶のカップを目の前に置いて言った。

「昨日、あれから考えてみた……」

 さっきまで走りながら昨日の考えを整理したことを言った。B、C、G、Hは抜いた。ズールーとエンゲラだけならもうそろそろ信用も置けるようになって来ているから、こんな場所じゃなきゃ話したっていいんだが。ギベルティが居るしな。

「うーん、そう言われるとそんな気もして来ますね」

 ベルが俺に同意した。

「確かに、言われてみればそう思えます」

 トリスもそう思ったようだ。

「目的は何なんでしょうね」

 グィネは一歩先の考えを言った。

「普通に考えるなら、恨みだろうな。彼らが昔どこかで恨みを買ったとかじゃないのか?」

 ズールーが短絡的な思考を垣間見せた。短絡的と決め付けるのはどうかと思うけど。その可能性だって充分に考えられる。

「そのローキスさんというのはどこかの侯爵様の息子さんなんですよね? 暗殺とかじゃないんですか? ローキスさんのご兄弟とか、お父上かお母上かは存じませんが、侯爵様がご領主でない大臣とかならその政敵とか。場合によっては、ローキスさんのメンバーを減らしてご実家に呼び戻そうとするための家族からの依頼、ということだって考えられますよ」

 今まで黙っていたギベルティが言った。あれ? こいつ、結構物を考えられる奴だな。

「ラリー、あんた、バカじゃなかったのね? いつもヘラヘラしてるから少し足りないのかと思ってた」

 こんなことを平然と言ってのける奴を俺は一人しか知らない。だからお前は未だに喧嘩ばっかりしてるんだよ。

「失礼な。私はバカじゃないですよ。ちゃんと考える頭は持っています」

 憤然としてギベルティが言い返した。彼がラルファの方を向いたときに垂れた耳がふわりと浮いた。二十六歳の兄ちゃんの癖にちょっとかわいいと思ってしまった。

「許してやれ、ギベルティ。見ての通り、そいつは脳味噌をお袋さんの腹ん中に置き忘れてきてる。可哀想な子なんだ。ゼノムの苦労が偲ばれるだろう?」

 そう言ってギベルティを落ち着かせると、言葉を継いだ。

「ラルファもいつも言ってるだろう。そう思うのはお前の勝手だが、いちいち口に出すな。空気が悪くなるだろうが。だいたい面白くねぇ。暫く黙ってろ。もうこの話は止めよう。俺たちが狙われてるわけでもないしな。ローキスんとこが狙われてると決まったわけでもねぇ。例えそうでも、ローキスはローキスで頑張って跳ね返すしかないって話だ。もう終わり。止め止め」

 俺に言われてラルファはちょっと不満そうだったが唇を突き出してふくれているだけだ。確かに少しは反省もしているのかも知れないが、どうだろうね。素直に黙ったことは評価するが。



・・・・・・・・・



7444年5月27日

 また今日から迷宮へ入った。ローキスは奴隷を手に入れられたのだろうか? 一昨日の昼過ぎ、ちらりと見た感じだと町外れの空き地で連携訓練に勤しんでいたようだが、人数は五人だった。しかし、昨日から見かけなくなった。きっと手に入れたんだろう。昨日今日は迷宮にでも入っているのか? 狙われているらしいことに気がついているのだろうか? まぁ気が付いていたとしても迷宮に入らなければ収入なんかないだろう。早晩尻尾を巻いて故郷に帰るハメになろうことは目に見えているから、帰りたくなきゃ入るしかないんだが。

 いつものように順調に一層と二層を突破し、二層の転移の水晶棒の小部屋で少し早い昼食を摂った。携帯保存食である干し肉をちびちびと齧っている奴らの横でキャベツをばりぼりと食い、塩胡椒で味付けしたほうれん草とにんにくの炒め物を食べ、肉汁の吹き出る煮豚の塊に喰らいつく。周囲の羨望の眼差しを受けながらも活力を得た俺達は二時間近く休憩を取り、三層へと転移した。

 最初の魔物の部屋を撃破し、二番目も問題なく突破した。三番目の部屋でも「ケイブゴリラ」四体を少し苦戦したが誰も怪我することなく全滅させた。そして四番目の部屋に突入した。

 部屋に入る前から判っていたがここは拷問器具みたいな物がある部屋だ。手枷足枷のついた寝台に鋼鉄の処女(アイアンメイデン)、刺股や刺のついたペンチ、金属製の三角木馬、抱石セットや水責めや逆さ磔にでもするような木製部分が劣化した器具などが大きな部屋の各所に散らばっている。今までこのタイプの部屋でモンスターがいた試しはない。

 が、入ってから念のため部屋の様子を見回していた時だ。部屋に通じる通路は六本あるのだが、その出入り口全てがいきなり鉄だかなんだか解らないが金属製の檻が降ってきて部屋に閉じ込められた!

 部屋の中は俺とズールー、トリス、グィネの四人、残り五人は部屋の外だ。鉄格子に駆け寄るがズールーはおろか、俺の筋力をもってしてもびくともしなかった。まずい、分断された! そう思ったのも束の間、外に居たベル達が警告の叫びを上げた。

 慌てて振り返った俺達は、一人の大柄な人影が寝台から起き上がり、こちらに近づいてくるのを目にした。身長は2mを優に超えており、2m半近くありそうだ。俺が何か言う前に、ズールーとトリスが前を固め、グィネが槍を構える。俺は銃剣を構えながら、

「もう少し中心で迎え撃つ。ベルが援護しづらい」

 と言ってトリスとズールーを前進させた。

 人影は大股でこちらに近づいてくる。よく見ると体中に手術痕のような跡があり、ツギハギだらけだ。右手と左手、右足と左足の太さも異なっているし、右手と左手の長さも微妙に違うようだ。フランケンシュタインか? ボロ切れに近いような短いズボンと、僅かに布が残っているボロボロのシャツらしきものを着てはいるが、殆ど防御力なんか期待できまい。裸に毛が生えたようなものだ。

【 】
【男性/4/4/7444・フレッシュゴーレム】
【状態:切傷】
【年齢:0歳】
【レベル:14】
【HP:313(313) MP:20(20)】
【筋力:40】
【俊敏:20】
【器用:25】
【耐久:100】
【特殊技能:発電サンダー
【特殊技能:魔法抵抗マジックレジスタンス100】

 あかん、こいつ、やばい奴や。大体まだ無傷なのに切傷とはこれ如何に。

「散開!」

 号令を掛け、同時に魔力を練る。魔法抵抗マジックレジスタンスとか言う特殊技能もあるが、炎や風はともかく、実体を伴う石や氷の槍は効果があるだろう。フランケンシュタインの周囲に氷を作り出した。やはり無駄か。そもそも、作り出した氷で全身を氷漬けにしようとしたのだが、効果範囲内に勢いよく湧き出した水がフランケンシュタインの足に触れた瞬間に全ての水が掻き消え、魔法は途中で失敗したかのようだ。氷はダメか。ならば。

「ストーンジャベリンミサイル」

 やばそうなので五本飛ばす。フランケンシュタインは拳を握った両手を上に伸ばし、一気に拳を地面に叩きつけようとするかのように勢いよくしゃがみ込む。なにしてやがんだ、バカが。拳が地面に届く前に俺の石槍ジャベリンが奴の頭や無防備に見える背中に殺到する。

 大ダメージを与えた!

 と思う間もなく、石槍ジャベリンが命中した瞬間に音も無く掻き消えた。

 なにぃ!?

「ご主人様!!」

 格子を両手で掴んだエンゲラの絶叫が響き渡る。

 奴の手が床を叩いた。両手の拳の間にスパークが迸り、それが地面を這って一瞬のうちに俺まで到達する。

 まず……くなかった。

 電撃は俺の脚を通り過ぎ、後ろの壁に当たり別方向へと反射していった。

 ああ、ゴム底ブーツか。ギベルティを除く全員がゴム底ブーツを履いている。

 空中を「ライトニングボルト」のように飛ばしてこない限りは大丈夫じゃないか?

 俺の5m程斜め右前にいたズールーが三角木馬を飛び越えていつものように鬨の声を上げながら両手剣バスタードソードを持って突撃していく。俺の左7~8mのところにいたグィネがリュックサックの肩ベルトからピンを抜いて地面にリュックサックを落とし、槍を構えた。その斜め左前にいたトリスは既にリュックサックを投げ出し、長剣ロングソード右手に、ズールー同様に突撃している。

 俺も彼らに遅れを取るわけにはいかないだろう。同様にリュックサックを捨てると銃剣を構え、一直線にフランケンシュタインへ全力疾走する。

 途中でフランケンシュタインの額に矢が突き立った。ベルの援護か。ありがたい。奴のHPは310になった。

 頭に当たってもこれっぽっちのダメージ!?

 視界の右前方でズールーが両手剣バスタードソードを振り被りつつ飛び上がって切り込んだのが見えた。

 フランケンシュタインは左腕を挙げてそれを防いだ。左前腕にズールーの剣の刃が半分ほど食い込んでいる。奴のHPは301だ。

 トリスが左から駆け込んでフランケンシュタインに斬り付けた。

 フランケンシュタインはズールーの攻撃を防いだのと同様に右腕で防御した。HP296。

 グィネを追い越し、両手の塞がったフランケンシュタインのへその右あたりに銃剣を突き込み、力任せに右に振り抜いた。傷口から臓物らしきものが顔を覗かせた。HP284。

 ほぼ同時に分厚い胸板のど真ん中にグィネの突き出した槍が刺さり、すぐに引き抜かれた。HP277。

 俺はズールーの剣が刺さったままの左腕とズールーの間を転がり抜けようと身を低くして前転しようとした。

 しかし、何と云う事か! フランケンシュタインは勢いよく左腕を内側に振ったのだ! もちろん剣を握ったズールーをくっつけたままだ! 俺にぶち当たったズールーはそれでも剣を取り戻したようだ。俺はと言えば、ズールーの体が当たった衝撃で左膝を地に着け、体勢を崩してしまっていた。トリスはどうなったかわからない。

 くっそ!

 素早く体勢を立て直し、立ち上がる勢いに乗じて下から銃床でフランケン(面倒くせえ)の顎をカチ上げた。HP275。

 と、見る間にフランケンのHPが減っていく。HP270、265、259、253、248。

 どうやらトリスが背中から斬り付けているようだ。ズールー程筋力のないことが幸いだったのか、トリスの剣はすぐに抜けたのだろう。

 さっと後ろに飛び退いて距離を保つと同時にズールーに命じる。

「ズールー、使え!」

 俺に返事を返す代わりに、ごがぁぁぁぁっ!! と鬨の声を上げて物凄い速度でズールーが斬り込んできた。HP228、210、左腕は肘の先で切り落された。それでも暴風のようなズールーの攻撃は続けられた。しかし、短くなった左腕でことごとくズールーの攻撃を防いでいる。208、205、203。ズールーの攻撃を防御するフランケンの左腕はボロボロだ。悪いことに途中からほとんどダメージが与えられていない。左腕のHPが殆ど無いからだろう。

 俺も少し遅れて再度突撃し、突き、捻り、蹴り、斬り付け、ぶちかまし、カチ上げる。HP194、192、191、181、179、177。

 頭に矢が突き立つ。HP174、171。やっと半分くらいかよ。

 胸に槍が突き刺さっては引き抜かれる。HP163、155。

 右腕が振り抜かれた。頭を下げてやり過ごしたが、俺の右にいたズールーを狙っていたようだ。再度剣を振りかぶったところに直撃を受け、ズールーはすっ飛んで行った。すぐにズールーの巨体が何かに当たった音がした。

「「ズールー!!」」
「「ズールー様!!」」

 ベルの声はしなかったが、弓を放っていたからだろう。もうズールーの瞬発は当てに出来無いだろう。引き戻す拳をよけ、今度は左足を集中して狙おうとする。

「ああっ!」

 グィネの声が響く。槍を掴まれ、放り投げられた。慌てて槍が投げられた先に向かって駆け出すグィネ。

 誰かの「ファイアアロー」がフランケンの顔に命中しそうになったが、石槍ジャベリン同様に掻き消えた。ラルファだろうな。

 左の太腿に銃剣で斬り付けさっと飛び退いた。HP149。

 HP144、138。トリスの攻撃か。いい加減ウザくなったのか、俺が少し距離を取ったからか、フランケンはトリスの方へと振り向いた。

 ん? 【特殊技能:魔法抵抗マジックレジスタンス93】無敵の魔法障壁というわけではないらしい。だが、あと93回も当ててられるか。多分あの数字が抵抗できる回数なんじゃないかと思うが、のんびりサブウインドウを開いて読んでいる時間はない。

 今度は俺がトリスの替わりに後ろから切りつけてやる。奴の背中には深い切り傷が幾重にも入っていた。

「おおおぉぉぉっ!」

 気合を入れて銃剣を突き込み、蹴りつけて抜いた。HP130。少しは体勢を崩せたのか、トリスを狙った右腕での攻撃は空振りしたようだ。奴の左肩に矢が突き刺さった。HP128。

 再度銃剣を、今度は右足の裏側に突き入れ、捻り抜き、斬り付けた。HP120、118、110。糞っちっとも動きが鈍くならない。フランケンは後ろから攻撃を入れる俺を他所に、再度右腕を振りかぶっている。その二の腕に矢が刺さった。HP108。

 矢など気にした素振りも見せずに右腕を振り抜いた。ごしゃっ! という音がしてトリスが吹っ飛んで行って、部屋の壁に当たる寸前で止まった。

「洋ちゃん!!」
「「トリス!!」」
「「カロスタラン様!!」」

 鉄格子の向こうから複数の叫び声が上がる。

 トリスは剣を手放してしまったようだが、まだ息があるようで必死に起き上がろうと藻掻いている。

「やああぁぁぁっ!」

 背中の左の肩甲骨の下あたりにグィネの槍が突き刺さった。もう戻ってきたのか。えらいぞ。HP100。フランケンは目の前から消えたトリスを追うような愚を犯さず、俺に振り向いた。グィネの槍が刺さったままだ。グィネは槍を抜けなかったんだろう。その槍の柄が俺の頭ギリギリを超えて旋回した。あ、危ねぇ。

 俺に向かって腕を振り上げる。受け止めることを考えちゃダメだ。きっとトリスのように殴り飛ばされてしまうだろう。間一髪、躱すことに成功した。

 だが、俺も体勢を崩してしまっている。このままだと戻す腕で裏拳を喰らいそうだ。

 ええい、仕方ない! フランケンと俺の間に風魔法使って空気の塊を作り出した。一瞬にして俺は後ろに吹き飛ばされる。流石のフランケンももんどりうって転がったのが見えた。ゴムプロテクターのおかげで石畳で怪我を負うようなことはなかったが、痛いものは痛い。視界の隅で剣を杖のようにしてズールーが立ち上がったのが見えた。トリスを鑑定すると、HPは三割程残っているが、状態に【骨折】がある。見ると左手が肘から逆方向に曲がり、左足もおかしいようだ。

 まずい! もし脚を折っていたら動けない。すぐさま跳ね起きると再度銃剣を構えながらフランケンに突撃を行う。【鑑定】もフランケンに戻した。

「ぬあああぁぁっ!」

 自然と唸り声が漏れていた。突き込むと見せかけて俺の体のすぐ左に先ほどのように風魔法を使い、右に体をずらす。直後に俺の背中にも風魔法を使って急加速した。手のひらを使って魔法を発動させないぶん、魔力の効率は落ちるし、集中力も必要になるが、こんな時のために日々トレーニングをしていたのだ。

 骨が軋むような急加速だったが、見事俺の銃剣は勢いよく奴の胸板を貫いた。HP85。すぐに体を折り曲げ、渾身の力を込めて蹴りつけて引き抜いた。フランケンは二・三歩よろめいて後退したが、すぐに体勢を立て直すだろう。同時に体勢を立て直した。短くなった左腕と右腕を交互に振り回しながら俺に攻撃を加えてくる。

 紙一重で躱しつつ、銃剣を突き入れ、引き抜いて薙ぎ払い、牽制しつつ動き回る。連続してフランケンの頭に矢が突き立った。HP78、75、72、69。

 ズールー……糞っ、まだか。

 立ち上がったズールーが再び剣を構えながら突撃してきているが、大分スピードは落ちている。左腕のぶん回しをやり過ごし、右腕からのパンチを躱す。赤黒い血を振りまきながら左足でも蹴りを放ってくる。軸足になっている右足に蹴りを入れ、威力が弱まったフランケンの蹴りをタイミングよく銃床で受け止める。その勢いを利用して銃床を腹に入れ、上半身の体勢が崩れたところに銃剣で斬りつける。HP60。

 すぐに弾倉部分で下がった頭をカチ上げる。HP59。

 腕による反撃を先読みして体を縮めて振り回した腕に空を切らせると、勢いを付けて立ち上がりながら銃剣を下腹部に突き刺してすぐに引き抜いた。HP51。

 下腹部を突き刺されてまたフランケンの上半身が前のめりになった左の肩口に、手斧トマホークが、どぼっ! という音とともにめり込んだ。HP42。ラルファか、ゼノムか。どちらにせよナイスだ!

 そこにズールーが再び両手剣バスタードソードを打ち下ろした。HP32。おお、左腕を肩口から切り落とした。

 フランケンは耐え切れず片膝をついたものの、すぐに起き上がり、残った右腕で切り落された左腕を拾うとそれを棍棒のように振り回している。

 ズールーはそれを冷静にさばいている。

 いつの間にかトリスの傍まで移動していたようだ。このまま移動出来無いトリスを巻き込んだらまずい。俺はズールーに「耐えろ!」と言い捨てると銃剣を放り投げてトリスに駆け寄りすぐさま骨折したと思しき手足に「キュアーオール」を掛け、傍に転がっていたトリスの長剣ロングソードを手に取った。

 トリスの長剣ロングソードを両手で構え、フランケンに向き直った。

 ズールーと戦闘中だったフランケンがズールーの攻撃を躱そうと体を動かした拍子のところに向き合ってしまったようだ。

 背中に刺さりっ放しだったグィネの槍が旋回して俺の右から襲いかかってきた。危っぶねぇ。

 ひょいとしゃがみこんで躱したはいいが、これじゃすぐに攻撃できない。

 フランケンはリーチの長くなった右腕を狂ったように振り回している。

 糞、この場所はまずい。トリスもすぐには動けないだろう。なんとか戦場を移動させる必要がある。

 フランケンの脇を転がって抜け、横から攻撃しようとした。しかし、伸びた腕のリーチに阻まれてなかなか上手く剣を当てられない。ズールーの攻撃がちょっとだけ当たった。HP30。

 少しだけ体勢を崩したフランケンの隙を見逃さず、思い切って踏み込み長剣ロングソードで斬り付けた。上手くいった。HP22。さっと飛び退き、再び長剣ロングソードを構える。

 そこに唸りを上げて切り落された左腕が振るわれる。腰を引いてなんとか躱したが、躱すので精一杯だった。また少し飛び退き、体勢を立て直した。しかし、俺のすぐ脇にはトリスがいる。ズールーが隙を見つけたのか両手剣バスタードソードを突き入れた。HP18。矢も突き立った。HP15。

 しかし、浅かったようだ。腕を引き戻したフランケンは大きく振りかぶると斜め上から腕を叩きつけてきた。この軌道はまずい!

 仕方ない。死ぬことはないはずだ。

 トリスと俺、フランケンの中間でまた風魔法を使っ……再びフランケンの二の腕に手斧トマホークが、ぞぶん! という音を立てて埋まったのと、俺の風魔法とどちらが早かったのか。

 殆ど一緒だったと思う。だが、二の腕に当たった手斧トマホークはフランケンの腕の振りを僅かに加速させたようだ。風魔法は確かに発動したが思い切り腕に当たってしまった。

 おかげで予期せぬ方向へと飛んでしまった。ほぼ真後ろだ。すぐ後ろには壁があったはずで、直撃だとまずい、風魔法……間に合わず壁にぶち当たった。

 しかし、大した衝撃はない。が、何てこった!

 部屋にも罠があるじゃないか!

 落とし穴だ。

 しかも壁に寄りかかると壁が倒れてしまうやつ!

 頭の芯に キン! というような音が鳴り響いた気がした。

 くっそ、お?

 お?

 おお?

 落ちる!?

 思い切り最大の風魔法を使って戻らなきゃ……発動しない!

 べっ!?

 ぬめった床に跳ね返された。そんなに深くないのか?

 ごっ!?

 跳ね返ってまた床に打ち付けられた。傾斜してる!

 ぐっ!

 まずい!

 なんで!?

 必死で床にしがみつこうとするがヌルヌルと滑ってしまう。

 がっ!

 ぎっ!

 ぐっ!

 げっ!

 ピンボールの玉か、俺は!

 風魔法……無理か。

 
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