挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
男なら一国一城の主を目指さなきゃね 作者:三度笠

第二部 冒険者時代 -少年期~青年期-

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

109/510

幕間 第十七話 戸村勇吾(事故当時35)の場合

 路線バスを運転して10年以上が経つ。決まりきった道を決められた時間ダイヤグラムに沿って走るという面白いとは言えない職だが、俺は気に入っている。昼下がりのこの時間、比較的乗客の数は少ない。

 運転席と料金台の反対側には買い物帰りのおばちゃんが座り、俺の後ろの座席には年齢不詳だが整った顔のOLが座っている。乗車するときに見たが好みの顔つきだった。グレーのパンツスーツにコート姿が俺のフェチ心をくすぐったのを覚えていた。あとは疲れたリーマンと高校生らしき小僧・小娘どもだ。小僧どもは大人しく座り騒いではいないようだが、小娘どもはわいわいと喋っている。尤もこのくらいであれば注意するには当たらない。いつもの光景だ。

 踏切前で一時停車し、線路へと進入する。

 信じがたい光景を最後に目にして俺は死んだ。



・・・・・・・・・



 どのくらいの時間が経ったのか。何日か、何週間か、何ヶ月か。やっと自分を取り巻く状況を朧げながら理解することが出来て来た。不思議なことに俺は記憶を持ったまま外国の田舎に生まれ変わったらしい。話されている言葉には聞いたことがある単語も含まれていた。何にしろ言葉を覚えるのが先決だろう。

 誰もそばにいない時にこっそりと日本語で喋ろうとしたこともあったが、まだ赤ん坊で体が出来上がっていないせいか上手く喋れなかった。下手に喋って大騒ぎされるのも問題だろう。いずれは日本語で喋って転生したことなどを伝えられたら、妻や息子に会うこともできるだろう。

 だが、それはもう少し先の話だろうな。



・・・・・・・・・



 そうこうしているうちにここが地球ではなさそうなことが理解出来て来た。なぜなら、親や兄弟、親戚だか何だか知らんが、初めて顔を見るような人間が尽く俺に対してあることをしてきたことに気がついたからだ。

「ステータスオープン」

 最初は何の事やら解らなかったから全く気にしていなかった。おまじないか何かだろうくらいにしか思っていなかった。

 真の理由が解ったとき、俺は気が狂いそうになった。既に狂ってるのかも知れないとさえ思ったくらいだ。

 視界に青色のウインドウが浮かび上がるとこんなことが出てきた。

【ベッド(幼児用)】

 なんだ? こりゃ?

 目につくものは手で触りさえすれば布団だろうが布切れだろうが何だろうが名前が日本語で表示されるのだ。だが、しばらくしたら飽きた。

 また暫くしたら生まれてから一年以上経った赤ん坊に名前を付けるらしい。俺には既にミュールという立派な名前があることは知っている。今更どういうことだ? と思うと同時に天啓のように閃いた。思わず自分の顔を触りながら言ってみた。

「ステータスオープン」

【】
【男性/14/2/7428】
【普人族】
【特殊技能:偽装Lv.0】
【固有技能:耐性(麻痺)】

 おお、自分にも使えるのか。記載事項が増えている分、ウインドウも大きくなっている。そう言えば皆俺の手や頭に触りながらやってたっけ。特殊技能だか固有技能だかは良くわからんし、文字の色が異なる部分が気になるといえば気になるが、これが俺のステータスなのだろう。名前が無いのはまだ名付けられていないからか? 名付けられたら変わるのだろうか?

 その後暫くして命名の儀式が執り行われ、予想通り変わった。

【ミューネイル・サグアル/15/4/7429】
【男性/14/2/7428】
【普人族・サグアル家四男】
【特殊技能:偽装Lv.0】
【固有技能:耐性(麻痺)】

 おお、俺の本当の名前はミューネイル・サグアルって言うのか。ミュールは愛称だったんだな。しかし、四男とはな。上にまだ兄だか姉だかが居そうだが、俺より五~六歳上の兄と十くらい年上だと思われる姉しか知らなかった。だからてっきり次男だと思っていた。

 親父は滅多に顔を見せないが年齢は40をとうに超えているような外見だし、お袋はまだ二十歳を過ぎたばかりくらいの年齢だろう。その他、親父と同年代に見える女性もいたが、最初は言葉もわからないので家政婦か何かだと思っていた。よく考えたら俺のお袋が俺よりも十以上年上の姉を産める訳ないもんな。二人共親父の嫁さんらしい。羨ましいが俺には肥ってはいるが愛する妻がいるのだ。もう会えないだろうから死んだも同然だろうが。



・・・・・・・・・



 数年が経った。俺はサグアル家の跡取りらしい。姉はともかく、兄は最低一人は健在なのになぜ俺が跡取りなのか? 簡単だった。『偽装』の特殊技能を持って生まれてきたかららしい。代々この特殊技能を持って生まれた男子が次代の家長となるのが掟らしい。代々の特殊能力とかどこの伝奇小説だよ。

 本当は長男であるミューライルが家督を嗣ぐ筈だったらしいが、まだ幼い頃に病死してしまったそうだ。長男の他に姉が三人いたらしいが、長女のミュリースは家業である諜報員として外国に潜入中だ。次女のミュネリンは『偽装』を持っていなかったので普通に育てられ、既に他家へ嫁いでいるとのことだ。三女のミューロスは今は家から離れ、別の場所で修業中とのことだ。四女であるミュータンス姉さんも『偽装』を持っているが、女なので家督継承権からは除外された上、将来の潜入要員として厳しく躾けられている。次男のミュロンドは偽装を持っていたが、年端もいかないうちに無理な修行で事故死してしまったそうだ。三男のミュレイル兄貴は残念なことに『偽装』は持っていなかった。その為か親父は四十路を迎えた最初の嫁さんではなく、新たに妻を迎え俺を産ませたのだそうだ。

 また、サグアル家が家業として諜報活動に従事していることを知っているのは現時点で国王陛下ただお一人だそうだ。昨年までは先代の陛下もご存命だったらしいので今では本当に一族を除けば陛下お一人しか我ら一族の稼業を知る者はいないのだそうだ。そして、陛下ご自身も我らの『偽装』の特殊技能についてはご存知ないとのことだった。決して一族以外には口外してはいけない、ときつく言い含められた。固有技能に、秘密の特殊技能で稼業がスパイ。本当に小説か漫画だな。

 俺も数年もしたら特殊技能を使いこなせるように修行が開始されるらしい。何でも『偽装』の特殊技能を使うには準備が必要なのだそうだ。大体、特殊技能や固有技能に気がついてもどうやって使ったらいいのかすら知らない以上、どうしようもない。そう思って毎日ぼんやりと過ごしていた。どうせ俺は家督を嗣ぐのだし、潜入要員にはなるまいから、まぁ安心だろう。



・・・・・・・・・



 特殊技能の『偽装』の修行開始の準備とは、何とも不思議なことに誕生日が同一で、同種族同性別の者が必要らしい。どうしてもそう言った人間が用意できないときは誕生日が多少離れているか、年齢も異なる人間でも良いらしいが、その場合、相性のようなものがあり、合わないと『偽装』の特殊技能が使えないのだそうだ。相性が合いさえすれば準備が整っていれば頭の中にその人物を思い浮かべることで能力は使用できる。

 長女のミュリースはどうしても誕生日が合う人間が見つからなかったそうで、結局、『偽装』の特殊技能は持たないが相性の良かった次女であるミュネリンが偽装元に選ばれたらしい。つまり、『偽装』の特殊技能とは、ステータスの偽装であり、自分の特殊技能などをそのレベルも含めて偽装元の人間のステータスを借りて来てステータスを誤魔化す能力らしい。

 俺と同じ誕生日の男の子はなかなか見つからなかった。

 しかし、ひょんなことから見つかった。国王の世継ぎであるアレキサンダー・ベルグリッド殿下である。名前と所属は偽装の対象に選択可能なので名前まで偽装することは出来ないがその他を偽装する、つまり、俺の特殊能力である『偽装』を隠すことが出来れば、充分とは言い難いが、少なくとも長女であるミュリースのように『偽装』の特殊技能を隠すことは可能である。偽装元としてはギリギリ合格点だ。

 偽装元として自分の意識に登録(?)するにはその偽装元の人物の身体の一部が必要になる。血液が一番いいらしい。たまたまだが、サグアル家は表向きは国王に直接仕える従士であった。親父が登城する度に必死に、それこそ目を皿のようにして髪の毛などを探したそうだが持ってきた髪の毛はどれも王子のものではなく、俺との相性も良くなかった。何本の髪の毛を食わされたのか覚えてすらいないが、何度も腹を壊したのを覚えている。そのうちに親父は、王子と同じ、すなわち俺と同じ誕生日の人物の情報を得ることができた。こちらもビックリだが、ストールズ公爵家のご長男であるセンレイド・ストールズ様だった。

 公子であれば王子よりは大分ましな選択肢か。今度こそ何とか血液なり髪の毛なりを入手すべく親父は相当奔走したらしい。やっと髪の毛が入手できたのは俺が10歳になった頃だった。その時点では既に別の人物の血液も手に入っていたので別にそんなに高貴な方の髪の毛など必要ではなかったのだが、偽装元のサンプルは多いほど都合が良いのは確かだ。今更ながら思いついたアイデアだが、最悪の場合、王子なり公子なりのステータスを騙れるわけだから俺が彼らの影武者として死亡する役割も出来るなぁ、と気がついたが、そんな事を命じられてはたまったものではないので黙っていた。

 とにかく、ストールズ公爵の継子の髪の毛が手に入った。偽装元の追加データとすべくそれを飲み、偽装の特殊能力を使い、確認のためステータスオープンをかけた俺は腰を抜かすほどの驚愕に包まれた。

【センレイド・ストールズ/21/1/7429】
【男性/14/2/7428】
【普人族・ストールズ公爵家長男】
【特殊技能:小魔法】
【固有技能:超回復Lv.4】

 ……なん……だと……? 既に今を遡る事三年前、最初の偽装元が見つかって、本格的に戦闘(表向きは従士であるので剣などの戦闘の訓練は行われるのだ)や言語の訓練が始まってしばらくした頃、神に会っていた俺は知っている。固有技能はオースに生まれ変わったあの事故の犠牲者しか持っていない、ということを……。しかもこの公子の固有技能のレベルは4と非常に高い。これがもし魔法の技能であるなら大人の魔法使いが一人前とされる特殊技能のレベルだ。こいつはかなり前から固有技能の使い方を学んでいたのではないだろうか? なお、偽装しても固有技能はステータスオープンでは他人から見れないようなのでそこは安心した。

 これはチャンスだ。何とかこのセンレイド・ストールズと連絡が取れないものだろうか。日本人で公爵家の継子であればその口利きで俺も出世できるだろう。サグアル家は国王に直接仕える従士の家系だから、裏で俺が仕える形にはなるだろうが、それは別にいい。金が貰えて少しでも安楽な暮らしに近づければいいのだ。オースにだって同郷の誼という言葉くらいはあるだろう。

 俺はどうやって連絡を取るべきか頭を捻った。直接会うのが一番良い方法だがあまりにも非現実的だろう。次は手紙を書くのが良い方法ではあるのだが、いきなり手紙を書くような間柄でもない。だいたい秘密裏に入手した髪の毛だから礼状を書くというのも変だ。サグアル家は国王に直接仕える従士ではあるが、一族の修行のため、王都とは離れた場所に住んでいる。親父だけが定期的に登城しているだけだ。今はどうしようもないのだろうか? 悶々としながら家督を継ぐべく剣の稽古や言語の勉強に明け暮れる日々が続いた。

 しかし、事態は急変する。翌年の春、陛下主催の園遊会が催された。園遊会は年に一度行われ、王都に居る行政関係の高官や軍人などの貴族、地方在住でも有力貴族たちが招かれる。サグアルは数少ない陛下の直属の従士だ。身分は低いが陛下に直接お仕えする立場であるので、園遊会には毎年招かれている。いつもは親父とお袋が行くのだが、たまたま今年はお袋の体調が優れず、滅多に我儘を言わない俺が連れて行けと我儘を言って駄々をこねた。この機会に何とかしてストールズ公子に近づいておきたかった。

 園遊会の場では子供達は大人たちの歓談を邪魔しないよう、隅の方に纏められるとのことだった。俺はワクワクしながら園遊会へと出かけたが、公子はおろか王子に会う事も出来なかった。王族であるベルグリッド家と公爵のストールズ及びダンテス両公爵家はデーバス王国においてそもそも扱いが異なっていたのだ。子供達も一般の貴族などの子弟とは扱いが異なり、大人達に混じって園遊会の正式な会場にいるとのことだった。

 一体どうしたものか。頭を捻るがいいアイデアはなかなか浮かんでこない。果実水を飲みながら俺よりも少し幼い貴族の子供が落書きのような絵を地面に描いているのをぼうっと見ていた。その時、頭に閃いたことがあった。一か八かだ。日本人なら絶対に気がつくはずだ。気がつかれなかったり、万が一無視でもされた時は間違えて酒を飲んで酔っ払ったことにすればそう大きく咎められることもないだろう。まだ十一歳だし。

 とにかく言い訳のために酒が必要だ。そっと子供達をまとめている場所から抜け出し、警備の騎士だか従士だかの目を盗んで園遊会の会場の隅にあるワイン樽からワインを盗み飲むと、元の場所に戻りテーブルクロスを剥ぎ取った。そしてテーブルクロスの中心あたりに口に含んでいた赤ワインを垂らした。即席の日の丸だ。これを目立つように木に登って振ってやろう。

 テーブルクロスを引き摺りながらするすると木に登る。子供たちが手を叩いて喜んでいる。俺は大きくテーブルクロスを広げ、振り回した。振り回し始めた時には既に木に登った馬鹿な子供を怪我しないうちに引き降ろそうと騎士や従士達が集まっていた。時間はあまりない。

 騒ぎは伝わったろうか? 心配になるが騎士たちの「危ないから降りてきなさい」との言葉を無視しながら必死に手製の日の丸を振る。もう最後の手段だ。日本語で何か叫んでやろうか、と思ったとき、園遊会場から子供が二人、こちらに向かって駆けて来たのが見えた。騎士たちに引き摺り下ろされた俺は酔った振りを続けていたが「道を開けよ」という子供の声に『気がついてくれて助かった』と日本語で返した。俺は賭けに勝った。



・・・・・・・・・



 驚いたことに王子も日本人だった。彼らも彼ら以外の日本人と会ったのは初めてだそうだ。俺は自分の特殊技能については喋るわけには行かないので遠くから見かけ、日本人だと確信したので咄嗟にああいう行動をするしかなかった、と誤魔化したら、特に疑われることもなく信じてくれたようだ。俺たち三人は黒髪黒目に加えて日本人的な面構えだったし、日本人ならわかるくらいには日本的な顔つきは誤魔化しようもなかったからだ。

 『偽装』の特殊技能については言うわけにはいかないと思ったが、ステータスオープンを求められたときに解除した。何人か偽装のサンプルは持っていたが、固有技能付きのサンプルは公子のものしかない。同じ固有技能を持っているのは神が言っていた条件に反するので名前を俺のままにしていたとしても怪しまれる。公子のステータスを偽装元のデータとして持っていることを黙っているほうがいい。今後は王子のステータスも秘密裏にいただいておこう。

 その後、何度も三人で会った。彼ら二人は電車側の犠牲者らしい。バスを運転していたことは黙っていよう。既に事故の原因は全員知ってはいるが、万が一俺が恨まれたりしたら厄介なことになる。サラリーマンだったことにすれば角も立つまい。職業以外は嘘をつく必要もないので全部喋った。

 王子と公子は遡ること五年前、六歳の時点で会っていたらしい。どうやって同族を探したものか二人で考えていたとのことだ。黒髪黒目で探すといっても王国は広大だし、現時点で両人ともまだ子供であるため軍隊や役人を動かす権限もない。国を良くしようと思い、いろいろ試そうとしたものの、農業の知識については俺同様に全く持っておらず、何をしていいかもわからない。

 黒色火薬など軍隊の強化策もあるにはあるが、今すぐにやったとしてもなんの実権もないまま行うと将来あるかも知れない権力簒奪の際に不都合が発生する可能性を考慮して手は付けていないらしかった。ロンベルト王国との小競り合いも最早定期的な行事のように形骸化しており、勝ったり負けたりである意味安定しているので急務ではないと判断しているとのことだった。

 身分についても王族と公爵の後継者で俺だけが平民だと文句を言ったら、ある程度権力を掴んだらそのうち陞爵くらいはさせるとの言葉を貰ったので、納得した。それなりに手柄は必要だろうが、なんの伝手もないまま先の見えない仕事をするよりは余程いい条件だと思った。

 俺の稼業のことも話した。親父に口止めされており、現在の国王、つまり王子の親父と俺の一族しか知らない諜報を担っている血筋であることを包み隠さず伝えると二人は喜んでくれた。俺が成人して暫くしたら何とか親父を処分するなり、引退に追い込んで俺が一族の実権を握ることについての計画も練った。

 オースについての情報交換や推測もいろいろ行った。殆どは神に聞いたことが中心だが、王子と公子が出会った時に公子はまだ神に会っていなかったそうだ。王子は3分程質問の時間があったそうだが、碌な事しか聞けなかったことを後悔していたそうだ。だから二人は公子が神に会う際の質問内容について相談を繰り返したそうだ。そして公子はそれを頭に叩き込んでいたそうだ。実際に公子が神に合った際に許された質問時間は俺と同様に1分だったそうなので、予定していた質問内容について全ては聞けなかったそうだが、たった一人で過ごし、王子同様碌な質問も出来なかった俺より余程物を知っていた。

 おおまかに言って生まれ変わった日本人はロンベルト王国とデーバス王国各地に分散して生まれたらしい。場所など正確な位置は教えてもらえなかったそうだが、これだけでも将来的に仲間を探すのに有利な情報だ。自分の生まれた場所が解ればその周囲では生まれていないことは判るしな。王子は王都ではなく、王都より200Km弱北にあるランドバーゲルの別荘で生まれたらしい。公子はこれまた公爵領ではなく、更に北にあるベッシュワイド侯爵領である母親の実家で生まれたらしい。俺も王都ランドグリーズから東北東に100Km以上離れた谷にある一族の村で生まれた事を言った。

 話を総合して王都内でもう一人位日本人がいても不思議ではないことも三人で同意した。ロンベルト側の生まれ変わりについては外国だしどうしようもないので放っておくしか無いとのことだった。そりゃそうか。また、神の言った生まれ変わりのアドバンテージの情報のうち、不明な点についても二人の考えを聞いてみた。彼ら二人のレベルアップについての考えと俺の考えが一緒だったことに安心した。つまり、固有技能か特殊技能など、レベルのあるものの上昇をレベルアップと言うのだろう。俺が神に会ったのも『偽装』の特殊技能がレベルアップした直後だったはずだ。これは神に会うために公子が実験して判明したそうだ。彼の固有技能である『超回復』のレベルが上がった時に神は現れたそうだ。

 レベルアップのボーナスとやらは正確には不明だが、特殊技能の使用回数の事らしい。彼らも特殊技能のレベルが上がった時に恐る恐る試したりして確信を得たらしい。特殊技能のレベルが上昇した時とかその後しばらくすると使用回数が増えていることがあったとのことだ。俺の偽装も今はレベル3だが、無理すれば一日10回以上は使える。偽装をちょくちょく変えることなんか殆ど必要ないのであまり意味はないが。一度『偽装』の特殊技能を使えば三時間はステータスを誤魔化せるのだ。寝ないで連続して使っても八回で丸一日カバーできるのだ。

 俺は固有技能のレベルアップをしていないのでこちらもレベルアップしたら使用回数が増えるのだろうか? 二つの技能を持っている俺は彼らに羨ましがられた。

 俺は彼らの口利きで13歳になると同時に彼らと一緒に王国随一と名高い白凰騎士団に入団させて貰えるらしい。俺たち三人の中で一番騎士としての適性が高い奴が騎士団に残り、最終的には軍隊を掌握しよう、ということになった。残った二人は騎士の叙任とともに騎士団を抜けて政治的な権力を握るべく動く。

 彼らの目が俺に期待を寄せているのが判る。この中だと俺だけが政治的な権力から程遠い地位だ。騎士としても平民なので栄達には時間がかかるだろう。彼らは俺の肩を叩くと「可能な援護射撃は出来るだけする。何か小さな手柄でも立てたらそれをネタに陞爵して騎士団内でも出世できやすくするようにするから。期待している」と同時に言って来た。畜生、やっぱり俺の役目かよ……。仕方ないとは言え、正式な騎士になったら実戦に出る可能性だってあるんだぞ、と文句を言ってやるくらいしかできなかった。

 だが、サグアル家の後を継いでも、平民のままでそれ以上は余程のことでもない限り出世の望みは無かったことを考えると、白凰騎士団には入団できるわ、王子と公子との繋がりは出来るわ、良い事ずくめなのは間違いがない。親父や二人のお袋、兄貴までもが喜んでいるしな。

 なお、諜報についてだが、これは内実を隠さず報告した。外国とはそもそも距離もあるので無線機など存在しない世界ではリアルタイムな情報のやり取りはしようがない。入ってくる、と言うより狙っている情報も次の派遣部隊の指揮官クラスの名前が最上の情報だ。子爵以上が入っていれば身代金は莫大なものになるからその時を狙って精鋭を多めに出す。運よく捕虜に出来れば言うことはない。

 そもそも侵略や国家存亡にかかわるような大戦争なんか一生のうちで一度あるかどうかという頻度らしいから、ロンベルト王国やカンビット王国の軍隊の様子など普段から知っていることには実はあまり大きな意味はない。流石に数千人とか万に及ぶ大部隊を動かせばサグアルの諜報網には絶対に準備の初期段階で引っかかる。人数さえ把握できれば進撃速度なんか非常に遅いからゆっくり準備したって大丈夫なのだ。

 情報戦が大切なことであるのは三人とも重々承知しているが、現代の地球でもあるまいし、開戦即攻撃が来るとかその逆とかは有り得ない。軍事的には国境線の小競り合いでボーナスのように身代金を稼げさえすれば問題はない。ダート平原だって両国とも惰性のように取り合いを続けているだけだ。確かにいい土地なのだろうが(三人ともダート平原なんか見たこともないが)本気で獲得するならもっと戦力を集中して一気に橋頭堡を築き、その橋頭堡に更に人を集中して要塞化してしまえば、いつでも有利にことを運べるはずだ、というのが三人の共通化した見解だった。

 これは将来の手柄のために残しておくべきだというのが結論だった。心配なのはロンベルト側に先にこれをやられることであるが、その場合、先方で発想の転換があったはずだ。俺たちのような日本人が絡んでいると見て間違いが無いだろう。だとすれば話し合いの余地は残される筈で、多少不利ではあるが少しだけでもこちらの権利を主張し、それを認めさせるくらいは出来るだろう。日本人同士なら相互利益を主張すれば話し合いに応じるはずだし、その結果、大規模な侵略から交渉だけで国を守ったという手柄を得られることも考えて、今は放置することにしているのだそうだ。

 それよりも国力を上げるため、社会制度の改革や、技術的な部分での改革など目指す分野は軍事よりも民生の方が多い。無駄が多く、優秀な人材が埋もれかねない身分制度だが、これは大きく変えることは難しいし、何より俺たちの特権を脅かされかねない。民主共和制にするのも良いだろうがそれは俺たちの死後にでも行われるように下地を作りさえすればいい。ロンベルト王国への牽制のために一定の軍事力は必要だが、むしろ先方にいるはずの日本人を刺激しない程度に抑え、日本人がいないと思われるカンビット王国方面に軍事力を傾け、そちらで領土的な野心を満たし、国力を高め、ロンベルト王国への比肩を目指し、しかる後に友好条約を結んだほうがお互いのためだという事については全く異論はない。

 これにはいくつか理由があるが、ロンベルト王国と我々デーバス王国が現時点で本気で戦った場合、新兵器でもない限りはどう考えてもロンベルト王国には勝てそうにないと言う事だ。新兵器とは銃砲だ。俺と出会う前に黒色火薬は作ってはいるそうだが、お粗末なもので、爆薬として使うか大砲の発射薬くらいにしか使えそうにないらしい。金属加工の技術が未熟なことが主な原因だそうだ。よくは知らないが銃を作るには強靭な鉄鋼が必要で、その為には今の刀槍類を作れる程度の技術ではとてもとても及ばないそうだ。

 公子が元公安警察官だったそうで、武器類について多少だが知識があるために、いろいろ調査した結果、彼が結論を下した。俺たちのよく知る銃は作れない。作れても火縄銃。だが、金属加工技術が未熟すぎるし合金の比率や原料など覚えていないので初期の火縄銃が作れれば御の字くらい。それでも何発か発射したくらいでもうまともに狙いもつけられないようなお粗末なもの。金属製の盾と金属鎧だと相当近距離でないと致命傷は与えられない。弩の方が余程脅威に値する。だそうだ。

 俺はそれでも銃は強いだろう、たくさん用意して織田信長のように三段撃ちでもすれば使えないことはないだろうと主張してみた。すると王子が反論した。何千丁も鉄砲は作れない。現時点では最高技術の結晶になるはずで作れる職人なんか数える程しかいないだろうし、技術の伝承や拡散なんかは印刷技術の発達が必要だ。無理すれば活版印刷も出来なくはないだろうが基礎技術が発展もしていないので、文字情報だけだと碌に技術的な拡散は出来そうにない。イラストや写真の印刷ができるようにでもならない限りは夢物語に近い、とのことだった。版画はどうなんだ? と言ってはみたものの、細かい図や絵は非常に手間が掛かり、テキスト一冊の版を作るだけで何年もかかる。それなら手書きでコピーしたほうがまだ早いであろう事くらいは途中から俺にも理解できた。

 彼らの結論もその通りだった。魔法で何とかしようにも俺たち三人はまだ魔法の修行も始めていないし、聞いた話だとそんなに便利なものでもなさそうだ。怪我の治療などには無類の威力を発揮するし、攻撃に使うことも出来るようだが、戦争のような大規模なものになると宮廷魔術師クラスの魔法使いが必要で、そんな人は国内にも数人程度だろうから考慮には値しない。勿論戦略兵器、いや、局地的な戦況に影響を与えることは出来るので魔法使いは貴重な破壊兵器扱いでできるだけ大人数を集めようということにはなった。

 十人に一人程度しか魔法が使えず、その中でも優秀な人は極ひと握りだ。優秀な人でも低威力の『ファイアボール』を二発くらい打てれば上等で今の筆頭宮廷魔術師のロボトニー伯爵ですらそれなりの威力で二発打つのがやっとくらいらしい。その時の威力は密集している敵に打ち込んで直撃で一人殺し、周りの二三人に傷を付けられる程度だから知れている。発射数を抑えて威力に魔力をつぎ込んでもダイナマイトよりちょっとましくらいだそうだ。だが、ダイナマイト一発があれば局地的な戦闘には大きな影響を与えることはできる。一流の魔法使いは無魔法のレベルが5とからしい。今のデーバス王国には百人もいないだろうとのことだ。一昨年まで現役だった当時の筆頭宮廷魔術師でも無魔法のレベルは6だったそうだ。

 その程度だと数千人とか万単位の軍隊に一発や二発打ち込んだところで大勢をひっくり返すことなど出来はしない。あとは元素魔法でも地魔法のレベルが高ければ埋め殺す事もできるらしいが、レベル4程度だと人一人埋め殺すにもかなり魔力を使うらしいから非現実的だそうだ。レベル5程度はないと実用的ではないらしいが、宮廷魔術師は疎か、ベンケリシュの迷宮に挑んでいるトップクラスの冒険者でもレベル5の元素魔法がやっとだからあまりに貴重すぎる人材だ。流矢にでもあたって死なれる方が怖い。

 ロンベルト王国やカンビット王国はデーバス王国とは違って国力もそれなりにあり、魔法使いも多いらしい。噂だがロンベルトの筆頭宮廷魔術師は無魔法のレベルが今年7になったそうだ。だとすると元素魔法は6とか最低でも5はあるだろう。魔法使いの育成は軍事的にも必要なことだろう。

 要するに銃も碌な品質では作れず、量産もほぼ無理、魔法も攻撃力としてはお粗末なもので、せいぜい突然の襲撃から指揮官の身を守る護衛くらいにしか使えそうもない。ということだ。正攻法で数を揃えた軍隊が一番強いと言う事だ。その為には時間が非常にかかる。五ヵ年計画程度の一朝一夕な見込みでは強力な軍隊は作れない、という結論になる。数十年かけて軍隊を強化する以外、ほぼ道はない。その為には国に地力が必要で、少しずつ国力を上げていく他に近道はない。

 考えた末、農耕への家畜の導入を進言してる状況らしい。だが、牛馬の費用は非常に高いし、数が増えにくいのが難点だ。このあたりの情報収集や、迷信の打破に今は神経を使っているらしかった。

 そんなある日のことだ。俺たち三人がいつものように王城の空き地でああでもないこうでもないと日本語で相談しているところに一人の宮廷魔術師が通りかかった。宮廷魔術師と言えど、普段から軍事的な事に従事していることは少ない。どちらかというと魔法使いたちは学者のような扱いであり、政治的な事務処理などの役職に就いている方が多いのだ。宮廷魔術師とは称号みたいなもんだ。

「おや、アレキサンダー王子とそのご友人方、今日はいい天気ですね。何かお飲み物でも奴隷に申し付けておきましょうか?」

 宮廷魔術師はにこやかにそう言った。

「ああ、ゲグラン男爵か。そうだな、なんでもいい、皆に一杯ずつ頼んでおいてくれないか?」

 アレクがそう言うと、ゲグランと呼ばれた宮廷魔術師は答える。

「分かりました。ロール水で宜しいですか? ところで、皆さん髪と目の色が同じなのですね。私の娘も実は皆さん同様、髪と目の色が黒いのですよ。宜しかったらお仲間に入れてやってくれませんか?」

 ゲグランは純粋に王族や公子に娘を近づけたいのかも知れない。しかし、彼の発言内容には三人とも言葉を失った。どうにか持ち直した王子が言う。

「あ、ああ、ロール水で良い。それと、男爵。男爵の娘さんだが、会うくらいは問題ない。こ、こちらは男同士だし、話が合うかもわからぬゆえ、仲間に入れられるかは約束までは出来ぬがな……」

「解りました、ロール水を三つご用意させるようにします。娘の事はお気になさらず、単なる挨拶のようなものですからね。仰る通り、男の中に入れさせようだなんて本気で思ってはおりませんよ」

 ゲグランはそう言ったが、それでは今度はこちらの気がすまない。

「あ、いや、男ばかりだといささか乱暴な話ばかりになるから、是非今度紹介してくれぬか? 頼む」

 アレクがそう言うと、ゲグランは恐縮してしまったが、無理矢理に明日連れて来いと言ってアレクはゲグランを開放した。

 その後俺達は、興奮したように話し合ったが、日本人かどうかすら解らないのに気の早いことだとお互い笑いあった。



・・・・・・・・・



 翌日、ゲグラン男爵に連れられてきた女の子は自らをレーンティア・ゲグランと名乗り、四人目の仲間となった。彼女の齎した魔法の知識は俺たち全員が彼女の弟子となって魔法の修行をさせることになった。



・・・・・・・・・



 翌年、ロンベルト王国に潜入していた長女のミュリースの死亡が伝えられた。状況は分からないが正体が露見したのではなく、たまたま魔物に殺されたのだそうだ。公子は潜入工作員の手駒が減ったと嘆いていたが、俺も王子も元々長期潜入の間諜は大した役には立っていないから全く気にしなかった。会った事もなく、生まれる前に家を出ていた長女なんか、名前を知っているくらいで他人も同然だ。

 俺は魔法が使えるようになった。無魔法以外では火以外全てに適性があったらしい。レーンは全元素が使える。彼女の魔法の才能は俺たちとは比較にならず、かなりの実力者だ。彼女が自分で言うには既に無魔法のレベルは四になっているそうだ。正に魔法の天才だ。固有技能も魔法に関する事だし、全員一致で将来の筆頭宮廷魔術師だと言っている。

 俺たちの未来は明るい。

 
解り難いとご意見を頂戴しましたので2014年 11月22日(土)の活動報告より抜粋します。

----
■ミュンの経緯と偽装の特殊能力について

「偽装」はステータスを借りてくる技能です。本来は同じ生年月日で同種族、同性別の他人の体の一部を摂取することで「偽装」の特殊技能は使えるようになります(100%)。ですが、そうでなくとも相性が合えば偽装は可能です(1%)。そして、相性は血族であればそこそこ高い可能性で合います(親等により変動します。親子など一親等の場合100%、兄弟や祖父母孫など二親等は50%、叔父叔母や甥姪など三親等は10%、従兄弟など四親等で5%、五親等以降で他人とみなされ1%)。
 あくまで可能性の問題なので何百人もいる村があれば数人は相性も合うでしょう。しかし、あまりに生年が離れすぎていると不自然極まりないですのでステータスを借りてもあまり不自然でない人と出会う確率は低いと思われます。なお、異種族や性別が異なる場合、能力は作用しません。
 ミュンはサグアルの長子で長女でしたが、掟により男子が家督者を継ぐため、最初から捨て駒の潜入要員が目に見えています。生年月日の調整なんか出来ないので丁度いい隠れ蓑が見つからないこともままあります。

遺伝確率
一族の男子の子に遺伝で受け継がれることが多い。男子の子が遺伝する確率は子供の性別にかかわりなく50%。女子は1%。但し、能力を持っていない場合、確率はゼロ。近親婚による累積はない。
偽装持ち父親の子は男女とも50%の確率で偽装持ち。
偽装がない父親の子からは偽装持ちは生まれない。但し、子供を設けた相手が偽装持ちの一族の女性の場合、母親が偽装持ちになるので1%の確率で偽装持ちの子供が出来る。
偽装持ち母親の子は男女とも1%の確率で偽装持ち。子供を設けた相手が偽装持ちの男子の場合、父親が偽装持ちになるので50%の確率で生まれた子供に偽装が遺伝する。
偽装がない母親の子からは偽装持ちは生まれない。以下同じ。

略年表
7409年 長女ミュン(ミュリース)誕生
(ミュリースと命名される。但し未だ男児が生まれる前の女児で偽装を持っているため将来の潜入要員になる可能性が高いので儀式は念のため次女以降に予定されていた名前であるミュネリンを付ける。次女以降が生まれなかった、生まれても同じく偽装を持っていたらその時はその時。まだこの子が幼いならこの子をミュネリンにすればいい)

7410年 長男ミューライル誕生
(偽装持ち。家督者になる可能性が高いので普通に命名の儀式を受ける)

7411年 次女ミュネリン誕生
(偽装を持っていないので予定通りミュネリンと命名される。儀式でも同様にミュネリンで済まされる。この時点でミュネリン・サグアルは二人だが、サグアル家長女と次女の違いがある)

7416年 三女ミューロス誕生
(男子が一人だと心もとないので両親は頑張った。でもやっと出来た子も女児。しかも偽装持ち。念のためミュン同様に四女予定のミュータンスと命名の儀式を受ける)

7417年 次男ミュロンド誕生
(やっと出来た二人目の男子。偽装持ち。長男の予備になる可能性もあるので普通に命名)

7418年 長男ミューライル病死
享年八歳。合掌。ミュロンドが男子の長子となる。両親の悲しみはいかばかりか。

7421年 四女ミュータンス誕生
(偽装持ち。三女の為に頑張ったが流石に五歳も離れているし、偽装を持っているので三女の隠れ蓑にするにも無理がある。と言うか三女は同じ生年月日の別人が見つかっている。三女は一度従士など他家へ養子に出されてちゃんと「ミューロス」にステータスの命名を再度受ける。ミュータンスはそのまま命名)

7424年 次男ミュロンド事故死
長男が亡くなって期待を掛け過ぎた。無理な修行はダメ。両親の悲(ry

7424年 三男ミュレイル誕生
偽装なし。両親は落胆する。この時点で父親は他家の偽装持ちの男子を養子にしようとするが家長である父親の血を引いた子の方が良いと母親に反対される。

7426年 流石に母親も三十半ばを超え体力的に辛くなってくる。
仕方ないので慌てて第二夫人を娶る。

7428年 四男ミューネイル(転生者)誕生
偽装持ちでラッキー、これで安泰。大事に大事に育てねば。

 ここで注意が必要なのはサグアルに偽装持ちの男子が複数人生まれることも過去にあり、一族では女児のステータスの名前被りが当たり前になっています。また名前被り自体は犯罪でもないですし神社への犯罪行為にもなりませんので命名自体はお金さえ払えばやってくれます。

 ついでに、ミュンの本当の名前はミュリースで、両親など家族もそう呼んでいますが、ステータス上では比較的年の近いミュネリンのままです。本来であればウェブドスへの潜入前に同じ生年月日の人が見つかれば一番良かったのですが、無理でした。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ