ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
前回のあらすじ

魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-発売おめでとう御座います。

いやー、ついにゲーム化ですか、さすがですね!なのはさん!

なのは「あ、ありがとう御座います。でもこれってあらすじじゃ・・・」

話によれば初代リィンフォースも操作キャラとして出るらしいじゃないですか。さすがですね!!リィンフォースとの戦いもついに最終局面、いやー、なんというかタイミングがいいですよねー!

なのは「う、うん。そうだよね・・・」

奏「でもそのこと知ったの今日(UP日)なんだよな」

え?あ・・・あはははは、な、何のことかな?

なのは「・・・。ちょっと頭冷やそうか」

アッー!!

奏「さて、本編始まるぜ」

1/20 修正行わせて頂きました。
第17話 神殺し
第17話 神殺し


「奏君・・・それ」


黒い外套に赤黒く光る甲冑。螺旋を描くように彫られただけで、なんの装飾もない赤い杖は杖というよりも槍といった方がしっくりとくる。

シンプルであるが故に禍々しく、畏怖と雄雄しさを同時に感じられるデザインのそれは、つい先日私のレイジングハートとフェイトちゃんのバルデッシュを半壊させた代物。

それがラズグレイブ?けれどさっきはロンギヌスって言っていたし・・・それに一体どこに持っていたんだろう?

あの小さな女の子(ローズ・・・だったかな?)も見当たらないけれど・・・



「悪かったな、なのは、ユーノ。これが俺のもう1つのデバイス、ローズことロンギヌスだ」
「え、と・・・、さっきの女の子・・・?」



デバイス・・・って、お、女の子がその槍になったっていうことなの?!



「ロンギヌスは普通のデバイスとはちょっと違うんだ。だからあんまり知られたくなかったんだけど、まぁ四の五の言ってられる状況じゃないしな。黙ってて悪かった」
「う、ううん。大丈夫だよ」



私の言いたいことが解ったのだろうか、奏君は少し翳のあるような笑みを浮かべている。

そんな顔されちゃ・・・何も言えないよ。

奏君は片手でその1.5mはありそうな朱槍を軽く手に馴染ませるように振り回している。

普通あれほどのサイズのものであれば、奏君の小さい体では捌ききれないのではないかと心配していたけれど、どうやらその心配も杞憂に終わりそう。



「ドデカイの一発ぶっ放すからその間にみんなは散開して各々の足止めを頼む」



質問は後から受け付けると言わんばかりの態度で奏君は私達とは逆―――――騎士達の方へと槍を構え魔力を集束させていった。

その槍と同じ赤黒く、禍々しい光が奏君を中心に渦巻くように集中していく。

気付けばフェイトちゃんも黒い大剣の人(梓さん・・・だったかな?)も自分のデバイスを構えいつでも行ける準備をしている。

どうやら奏君の意見に反論はないみたい。



「フェイトちゃん、頑張ろう」
「・・・うん」



フェイトちゃんの隣で私もレイジングハートを構え、足止めをお願いされたオレンジ色の髪の子を見据える。

本当なら、話を聞いて止まってほしいところだけど、ぶつからなくちゃ話を聞いてもらえないなら―――

強力な魔法で壊れかかっていた防御壁が内側から砕かれ、その勢いのまま固まっていた騎士達に襲い掛かる。

多分当たらない。いや、きっと奏君は当てる気が無いんだと思う。

その証拠に騎士達はみんな易々と攻撃を回避しているし・・・。けれど騎士達の連携は崩れた!―――今!!



「高町なのは!レイジングハート、行きます!!」



----------



思えば奇妙な運命だと思う。

最初はただジュエルシードを奪い合っている関係だった。

けれど次会った時は私と話がしたいと言い出してきた。

そして戦って、戦って―――今はこうして肩を並べている。



『Photon Lancer』
「ファイア!」



詠唱と共に電気を纏った光球が4つ出現し、騎士に向かっていく。

あの人の砲撃魔法でバランスが崩れているからこそさらに崩して仕留める、と思ったんだけれど。

私の牽制に対する騎士は防御魔法を張るでもなく、当たるものと当たらないものとを見極め、当たらないものを躱し、当たるものをその金槌で打ち砕く。

けれど私の攻撃は終わらない。

振り払われた所為で体制が乱れた騎士のその真上から、私はバルデッシュを勢いよく振り下ろした。

重量と、重力と、速度を掛け合わせた一撃。

しかしその動きも読まれていたようで半身下がることにより躱される。

魔力を纏わせたわけではないから気付かれないかと思ったけれど・・・考えが甘かったかな。

振り下ろした所為で今度は私自身が無防備になる。


―――騎士の口角が上がった。


でも・・・それで勝ったと思わないで。


バルディッシュを振り下ろしたその勢いのまま私は空中で前方に一回転。

打ち込んでくる横薙ぎの金槌と、私の遠心力が組み合わさった第二撃が激しく衝突した。

金属と金属とが激しくぶつかる歪な音。

手が少し痺れるけれど、私だって、バルデッシュだって負けてない。



「テメェ・・・」



騎士から零れ落ちる憤怒と敵意を孕んだ言葉。

けれど私には関係ない。相手が怒ろうと、悲しもうと。

母さんの為にも・・・障害は全部取り除くって決めたんだから。



『Divine Shooter』
「シュート!!」



そんな拮抗していた私達の元に届く桜色の砲撃。

堪らず騎士は後退し、追尾してくるものを金槌で弾き飛ばしている。

私も体制を立て直すため少し下がると背後から掛けられる慈愛の言葉。



「大丈夫?フェイトちゃん」
「・・・。うん」



アルフとは違う、幼く、少し高い声。

なぜ、この子は私をこんなに心配するんだろう?敵なのに・・・。母さんの、そして私の敵なのに。



シュワルベフリーゲン(飛翔する燕)!!」
「っ?!フォトンランサー、ファイヤ!!」



気を取られていた私に飛来する朱を纏った紅の砲弾。回避?間に合わない、なら打ち落とす!

ワンテンポ遅れた私の射撃魔法。

お互いの球と球とがぶつかり合い、爆散する・・・かと思っていた。



「!!」



紅の砲弾は"曲がった"。そう、私の射撃を躱したということ。それはつまり―――誘導制御型?!



「っ?!バルディッシュ!」
『Divine』
「バスター!!」



それは私が防御魔法を展開させるその直前で桜色の奔流に飲み込まれ消えていった。

振り返ればあの子がホッとした表情で私を窺っている。

私は―――助けられた?



「フェイトちゃん。大丈夫だよ!私達が手を組めばきっと足止めぐらいは―――」
「・・・・・」



相手は私よりも格上だろう。そしてこの子よりも。

もしかしたら、こうなることを予見して、あの人は私とこの子を組ませたのかもしれない。

けれど今は他所のことを考えていられるほど余裕があるわけじゃない。



「(手数の多い射撃魔法で敵のかく乱を。・・・貴女には近づかせないから)」
「(うん!了解!!)」



今までの見解からこの子の得意とするのは中、遠距離の射撃、砲撃魔法。

懐に入られるとその能力は半減する。

対するあの金槌の騎士は近距離において最も能力を発揮するタイプ。

なら、戦い方は決まった。



『Photon Lancer』『Divine Shooter』
「ファイア!!」「シュート!!」



----------



ブラッディダガー(血塗れの短剣)
「ブレイズスラッシャー!!」



俺の砲撃魔法により強制的に散開させられた騎士達。

そしてなのは、フェイト、梓、アルフが散開した騎士達を足止めする。



「・・・ミナヅキカナデ。まだ、主を認めないというのか」
「認めるも何も、お前の言ってる意味が解らねぇ」



結果、俺の眼前には失望とも落胆ともとれる台詞を呟きながら、黒翼の堕天使が空を舞っていた。

先ほどから続く魔法と魔法、拳と槍、盾と剣とのぶつかり合い。

お互いの実力が拮抗しているばかりに、決め手に欠ける戦いがなのは達よりもさらに上空で行われていた。



「何故だ?何故そこまで否定する?何故そこまで認めようとしない」



ヴォルケンリッターの召喚に加え、強力な結界の展開、長時間の戦闘で魔力が切れ始めているのだろう、見た目は殆ど変わっていないものの、言葉はどこか弱々しく聴こえた。



・・・?いや、なぜ切れ始めている、だなんて思ったんだ?言葉が弱々しかったから?本当にそれだけか?



違う。何かが違う。何だ?この違和感は・・・。



「主の願いを叶えるために・・・貴様は眠れ!!ナイトメアハウル《悪夢の光》!」
「っ・・・。惑え、刻銘の水鏡!リフレクトディバイダー!!」



再びぶつかる黒の波動と紅色の壁。

そして―――それは唐突に起きた。



「ぐっ・・・」



ベクトルを反転させ反射する防御魔法。

打ち返したその魔法が堕天使(ヤテンノマドウショノイシ)の防御を―――貫通した。

騎士甲冑の一部がボロボロと崩れる。それは確実に相手の魔力に相当のダメージを与えた証。

どういうことだ・・・?

もしかして魔力が切れかけている・・・?否、夜天の魔導書の暴走は確か世界を崩壊させるほどだったはずだ。

そんな夜天の魔導書の魔力が切れるっていうのはどういうことだ?

そもそも夜天の魔導書の魔力っていうものはその所持者であるはやての魔力と、666ページにも渡る膨大な魔力の蒐集によるもので―――

いや、アイツは蒐集なんかしていないならこの魔力量は―――

考えろ、考えろ、考えろ!!ここに解決のヒントがあるはずなんだ!!

考えろ、考えろ、考えろ!!



『(主、これはあくまでも私の推論でしかない話だが)』
「(・・・何だ?)」


戦闘中ずっと黙っていたローズからの念話。それはいつもよりもさらに重々しく、苦々しいようにも聴こえた。



『(この結界が発動してもうすぐ1時間が経とうとしている。しかしアレは未だ暴走の兆しすら見せていない。違うか?)』
「(・・・!!言われてみれば)」


闇の書はその膨大な魔力を暴走させ世界を滅ぼす。

あの意志が正常な形で表に出ていられるのはその暴走するまでのほんの一時でしかない。

それが今はどうだろうか?

あれは現界し続け今もなお戦い続けている。

あれは―――暴走していない?

いや、ある意味暴走自体はしているのかもしれないけれど、それは限りなく小さい範囲。

膨大な魔力に振り回されているわけではなく、自らの意志で全てを行っている。

そもそも目の前の堕天使からそれほど膨大な魔力が感じられるだろうか?

答えは―――否。

つまり・・・あの魔導書は、蒐集すら行っていない限りなく素に近い状態ということ。

本来あの意志は最低でも魔導書のページを400頁以上の蒐集を行わなければ人格すら出てくることは出来ない。

ならばなぜあの堕天使が出てきているのか。

始めはあの意志の願い―――主の願いを叶えたいというものにジュエルシードが反応して起動しているものだと思っていた。

けれどその場合は起動出来ても1時間も掛からずに暴走するんじゃないだろうか?

じゃあなんであの意志は継続して現界出来ている?

それはつまり―――



「夜天の魔導書の起動は・・・夜天の魔導書の意志の願いじゃなく、はやての願いってことなのか・・・?」



今までジュエルシードは夜天の魔導書に取り付いているものとばかり思っていた。

夜天の魔導書の意志の願い―――主はやての願いを叶えること。

その願いにジュエルシードが反応し、取り付いているものだと思っていた。

けれど実際ははやて自身に取り付いていたとしたら―――

考えろ、もしはやて自身に取り付いていた場合はやては何を望む?



「そう、か・・・はやては夜天の魔導書を使いたいと願っていた。ということか」



その願いをジュエルシードが叶えた。

何十、何百、何万、何億分の1の確立で"夜天の魔導書を起動させることが出来る"可能性を導き出した、ということだ。

そう考えればおのずと堕天使の言動も、そしてあの魔力量も理解出来る気がする。

堕天使が口走る『認める』という行為。

それはつまりはやてが『魔法を使える』という思考に基づく行動なんじゃないだろうか?

『魔法を使える』ということを俺に『認めさせる』。

それが俺を倒す、という行動に陥ったのはおそらくあの堕天使の捻くれた思考の末の決断なんだろう。

そしてあの魔力量も元々今の夜天の魔導書には大した魔力が蓄積されていない状態で、しかも無理矢理起動させられている。

さらに守護騎士達も現界させているとなればその消費魔力は相当なものだろう。

例えはやての魔力をも利用していると言ったところでその限界はSランク魔導師1人分。

フルで使い続ければやがて息切れするのも自然の理。



「ならば、俺のすべきことは1つ」



朱槍を再び手で回し、その切っ先を堕天使へと向ける。



「ロンギヌスの本当の使い方、見せてやるよ」



神殺しと名づけられたその槍が怪しく、禍々しく発光していた。









流歌「流歌ちゃんの」

奏「お役立ち情報局!」

どんどんどん、ぱふーぱふーぱふー!

流歌「おはようからおやすみまで。メインパーソナリティーの水無月流歌です」

奏「同じくメインパーソナリティーの水無月奏だ。よろしくな!」

流歌「それでは奏。さっそく今回のゲストをお呼びしましょう」

梓「おうよ!今回のゲストはこの人!管理局の白い悪魔こと高町なのは!」

ワーパチパチパチー

なのは「奏君。そんな紹介どうかと思うの」

奏「いや、そんなこと言われても・・・」

流歌「女の子に悪魔だなんて・・・奏の人でなし」

奏「いや、そんなこと言われても・・・!」

なのは「奏君・・・ちょっと頭冷やそうか」

奏「え?いや、おい、待て、落ち着けなのは!おちつ・・・アッー!!」

流歌「なのはちゃんが奏で遊んでいる間に今日は本編中で使われた魔法の紹介を行います」

ゲヴァルトブルーディーガー(誘導制御型射撃魔法)
使用者:夜天の魔導書の意志、八神はやて
ブラッディダガー(血塗れた短剣)の強化魔法。形状は特に変化なしだが威力、射程ともに向上している。直訳は『血塗れた暴力』

シュヴァルツヴァルト(直射型射撃魔法)
使用者:夜天の魔導書の意志、八神はやて
漆黒の大剣を雨霰と対象に降り注ぐ直射型の攻撃魔法。ブラッディダガーと違い殺傷力が強い反面、対象の上空から放つ魔法であり、真横に打てないのが難点。
直訳は『黒き森』

なのは「流歌さん。ただ今戻りました」

流歌「お帰りなさい。なのはちゃん。奏」

奏「・・・あぁ」

流歌「妙になのはちゃんの肌がつやつやしているような気がするんだけど」

なのは「気のせいですよ。流歌さん」

奏「・・・あぁ。気のせい、気のせいさ」

流歌「・・・?まぁいいけど」

なのは「といったところで今日も終わりの時間となってしまいました!」

流歌「それ、私の台詞・・・」

奏「それじゃみんな」

なのは「また来週~!!」




流歌「・・・?まぁいいや」
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
※感想を書く場合はログインしてください。
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。