この小説は 魔法少女リリカルなのは(アニメ版) を元に作られた二次小説です。
各関係者様とは一切関係ありませんのでご注意下さい。
またこの小説を読んで不快に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、不快に思われた方は全て忘れてしまった方がいいかと思います。
なお、執筆者はアニメ版しか見たことがありません。
そのため様々な解釈が異なるものが出来てしまうかもしれませんが生暖かい目で見ていただければ、と思います。
第1話 俺の非凡な生活
第1話 俺の非凡な生活
やぁ、俺の名前は水無月 奏!
海鳴市にある普通の小学校に通う健全な小学生3年生さ!
え?プロローグから全然繋がってないって?あっはっは!
まぁその説明はあとでするよ、うん・・・。
ひとまず今日は俺の平凡な生活を教えたいと思うんだ。
俺の一日はいつも朝5時ぐらいから始まるんだ。
え?こんな早くに小学生が起きてナニするって?
あっはっは!そんなの決まってるじゃないか!
修行です・・・。はい・・・。マジきついッス・・・。
「師匠、マジきついッス」
「マスター。その呼び方はやめて頂きたいのだが」
俺の目の前にいるのは全長10cmぐらいの小女もとい少女。
プロローグで名乗ってたロンギヌスことローズだ。
ちなみにローズというのは俺が決めた愛称。え?由来?お察し下さい・・・。
まぁひとまず俺はこの"ユニゾンデバイス"のローズと一緒に修行するために毎朝5時起きなわけだ。
あぁ、ここまで読んでくれた兄弟なら解ると思うが、その一つになるというのはつまりそういうことだった。
期待させて非常に申し訳ない。でもしょうがないんだ。いろいろ規制が―――
「マスター。何をブツブツ呟いているのだ?早く行かねば」
「あ、あぁ。うん・・・了解」
こうして俺の日常は始まっていく。
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と、言うわけで公園にやってきたわけだけど・・・
「微妙に人がいるっぽいなぁ」
「そうだな。なら練習も兼ねて封時結界を張るのが一番か」
そういってなぜか期待の眼差しを俺に向けるローズ。って俺に向ける・・・?
「俺がやれと?!」
「これもマスターのため」
「くっ・・・」
さも当然と言わんばかりに胸を張りながら言うことじゃないけれど・・・まぁしょうがない!俺の力を見せてやるぜ!!
その結果...
「結界に魔力を注ぎ込みすぎて立てなくなるなんて・・・」
激しく呆れた様子の我がデバイス。俺はこういう細かい魔法が得意じゃないんだよ!!
俺が作ったのはそれはもう強固も強固、相当ランクの高い人じゃなきゃこの結界に入ることすら出来ないってぐらい強力なものを作ってしまった。
おかげで俺の残存魔力は一気に減ってしまった。まぁ俺は一般的な魔導師よりも魔力の回復が早いからすぐなんとかなるわけだけど・・・。
ちょうど魔法の得意、不得意ということで一応言っておくと俺が一番得意としているのは集束と放出。
どこぞの魔砲少女と同じ分野が得意という話だ。
ちなみに俺も練習の末、似非ディバインバスターとスターライトブレイカーを習得したのはつい最近の話である。
けれどスターライトブレイカーは俺の持っているカスタムストレージデバイス『ラズグレイブ』ではフレームが耐え切れないとのことで滅多に使えない禁じ手、切り札になっている。
ちなみにこの『ラズグレイブ』元は普通の魔導師が使っていた一般規格のストレージデバイスをローズが強奪し勝手に改造してしまった魔改造デバイスだったりする。
見た目はどうみても某錬金の主人公が使っていた巨大な槍(サン○イト○ート)にしか見えないが分離機能はついておらずエネルギー布も存在しない。
バリアジャケット機能はつけられているがAIはつけられておらず戦闘中にアドバイスなんて一切してくれない。
そういう無駄な機能を追加するよりもより強固かつ俊敏に魔法が使えるように作られているらしい。
おかげで魔力の集束率も早く俺の得意分野をさらに伸ばす杖として最適ではあるらしいがそもそも集束魔法って1対多には向かない魔法だよな・・・。
1対多の魔法を使えるようにならなきゃいけないっていうのに・・・なんだかなぁ。
「何をブツブツ言っている?早く練習を始めなければ今日も学校に遅刻する羽目になるぞ?」
「へいへいへい」
朝飯抜きはさすがに辛いので俺もさっさと立ち上がって練習に入る。
ちなみに練習といってもローズとユニゾンインして魔法の練習をするわけではない。
ローズから譲り受けた『ラズグレイブ』を使っての魔法練習である。
本人曰く使われたくない、とのこと。
だったら所持者を探すなよ、という話なんだがまぁそこは少し事情があったりする。
っと、ここでなぜ俺が魔法をローズから習っているのかと言うと、ローズがとある組織に狙われているからだ。
前にも言ったとおりローズは"ユニゾンデバイス"であり、ある程度適正を持つ人間じゃなければユニゾンすることすら出来ない。
そのためローズ自身及びローズとユニゾン出来る俺もその組織から狙われているとのこと。
しかもその組織ときたら激しく邪道な組織でローズが所持者と共に反抗するなら所持者を殺しローズだけでも連れ戻そうとする始末。
おかげさまで俺は昔居た世界で"死んだ"。
まぁ死んだはずだったんだが俺の魂(?)みたいなものをローズがリンカーコアごと吸収してさらにこの平行世界に転移して転生させたため今に至る。
人の魂を吸収してそれを転生させるなんてどんだけ馬鹿げた仕様なんだと昔つっこんだ記憶があるが「聖槍の名を持つ私にとって造作もないことだ」と言われてしまった。
そもそもそんなスペックだから狙われることになってるんだけどな!
少なくとも俺はローズが時空転移する力を持っていてこの世界に連れてきて貰えただけでもちょっとうれしいから感謝している。
おかげで平穏な暮らしを送ることは出来なくなったけれどまぁそれは新たな刺激として受け取っておく。
そんな新たな刺激と共に俺は早朝を過ごす。
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「ただいまー」
「お帰りなさい、奏。朝ご飯の準備はもうすぐ終わるから汗流してきなさい」
そう言うのは俺の母上様の水無月小夜歌。
昔の世界でも母親だったこの人がまたこの世界でも生みの親になってくれたようだ。
まぁ平行世界だからそれも当たり前かと思っていたけれどでもところどころ違うところがあったりもした。
例えば俺の住んでいる市とか。海鳴市なんてしらねぇよ!!という話。
閑話休題―――。この世界でも昔の世界と変わらず俺は姉さんと俺と母さんの3人暮らし。
昔の世界だと父さんとは離婚だったわけだがこの世界では事故死のようだ。
どっちにしろあんな父親ならいらないんだがな。
そんなことを考えながらシャワーで汗を流し(家族にはランニングと言っている)居間に戻ると姉が居た。
「おはよう、姉さん」
「・・・おはよう」
これが俺の2歳年上の姉、水無月流歌。
昔の世界でもそうだったがこの世界でも相変わらず天然ボケでマイペースでミステリアスな姉だ。
でもそんなずれている姉だからだろうか普通の人に"視えない"ものが視えるらしい。
まぁ俗に言う幽霊とかいうヤツだ。
生まれてこの方俺は幽霊というものを見たことがないわけだがどうやら姉さんも、そして母さんもそういうのが"視える"人らしい。
そういや昔はそのおかげで1人疎外感みたいなのを味わっていたっけなぁ。
まぁ俺も幽霊ではないにしても魔法なんて奇怪なものに手を出している以上変人の仲間入りなわけだから今更そんなことはどうでもいい。
「奏」
「ん?何?姉さん」
「今日は猫、連れてきたのね」
「は?」
いやいや、姉さん、俺猫なんて拾ってきてないんですけど?!
「あらあら、本当。早く返してきてらっしゃい」
「いやいやいや!母さん!俺猫なんて拾ってきてないよ?!」
「動かないで」
「は?!」
「肩の上・・・」
「か、肩の上・・・って、も、しかして、ど、動物霊?!」
「うん」
そっちの拾ってきたかぁぁぁああああ!!!
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「ソウちゃん、朝からぐったりだね」
「ほっとけー・・・」
朝から魔法の練習、そして幽霊憑き事件により俺の体力はすでにレッドゾーンだ。
幽霊事件に関しては姉さんに祓ってもらったからなんとかなったものの精神的ダメージはやはり大きかった。
つーかやっぱ視えねえしだめだっつーの!霊の類は!!
そんなこんなで俺は今自分の教室でぶっ倒れてる。
「また流歌さんになにかやられたの?」
「ん・・・、まぁそんなところ」
俺が連れてきたのが原因なんだけどな!とは口に出さない。いや、出せない。
コイツはそういう面白い(非常識な)ことにすぐ首を突っ込みたがるから注意しなければいけない。
「さすが流歌さん、ブラコンまっしぐらだね!そんなだと私も嫉妬しちゃうぞ〜?」
姉に対して嫉妬するってなんじゃそりゃ?っていうか小学3年生のクセに随分とませてるもんだ。
そんなことを思いながらグルリと頭を回し今まで話しかけてきた人物に視線を向ける。
そいつの名前は平坂梓。
新聞部の若きエリートであり校内のいろんな噂を集めては面白おかしく新聞で紹介してたりする奴だ。
一応俺とは幼馴染(?)という関係にあるんだがただの友達じゃなくて悪友という奴になっている。
何の変哲も無い子供であればまだいいんだが変に悪知恵が働いて突拍子もないことをさせるからなぁ。
まぁそれに律儀に付き合ってやってる俺が悪いんだけどな。
ちなみにこいつにも歳の離れた姉がいてその人も"視える"人らしい。
俺は"そういうこと"に興味ないから話したこともないしそもそもあんまり平坂の家に遊びに行ったことすらないからなぁ。
「はぁ・・・」
「なんかホントに疲れてるっぽいね・・・。大丈夫?保健室いっとく?」
「いい。その代わり今日は寝とく」
「ん、了解♪それじゃアイス1個ね」
これだけでお互いの会話が正確に行えるんだから実は俺と梓は凄いんだと思ったりする。
ちなみにさっきの話を説明すると
疲れているなら保健室で休んだらどう?
↓
そこまでするほどじゃないよ。けど疲れて眠いことは間違いないから授業中寝る。
↓
解ったわ。それじゃ代わりにノートとっておいてあげるけどアイス1個奢りなさいよ?
と、いう会話内容になる。
実際俺の中身はもう前の世界から合わせればアラサーのおっさんだが肉体はまだまだ幼い小学3年生。
ノートを取る必要も無ければ小学生の問題もすべて100点取れる自信があるし、毎日鍛えている関係上運動に関してもそんじょそこらの部活のエースにすら負ける気がしない。
音楽に関しては小さい頃から姉さんのピアノの音楽を聴いて育ってきたからか巷で言う絶対音感というものに近いものはあるんじゃないかと思っていたりする。
とまぁそんなフルスペックで頑張っちゃうと俺は国内有数の天才児の仲間入りしちゃうかもしれない。
でも俺はそんなことで平凡な日常を崩したくないからいつも手を抜いている。
さすがに体育や音楽に関しては手を抜くところが見当たらないためどうしようもないが勉強に関しては常にクラスの平均ぐらいの点数を取ろうと"調整"している。
そのおかげで俺はこのクラスで運動や音楽が出来るスポーツ少年、という地位を手に入れた。
朝ランニング(魔法の訓練でもあるが)しているところをクラスの何人か(というより悪友の梓)に見られたこともあるけれど、俺はスポーツ少年だから特別変なことをしているとは思われていない。
この絶妙な位置こそ俺が望んだ位置だと思っている。
普通でありながら常識から逸脱しており、いざという時は非常識な行動をとっても常識にとられる。
魔法という非常識なものと付き合いながらこの世界の常識に沿って生きている俺の歩む道。
それが俺の非凡な生活。
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