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この小説は 魔法少女リリカルなのは(アニメ版) を元に作られた二次小説です。
各関係者様とは一切関係ありませんのでご注意下さい。

またこの小説を読んで不快に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、不快に思われた方は全て忘れてしまった方がいいかと思います。

なお、執筆者はアニメ版しか見たことがありません。
そのため様々な解釈が異なるものが出来てしまうかもしれませんが生暖かい目で見ていただければ、と思います。
プロローグ
プロローグ


いっちゃなんだが俺はごく"普通"の男だった。


そりゃ二次元に入りてー!とか思ったりもするし魔法とかにも興味があったりアニメが好きだったりetc...


と、とにかく少しオタクっぽいかもしれないけれどそれでも俺は"普通"の男だった。


未来人でもなければ宇宙人でもなく異世界人でもなければ超能力者でもないごく"普通"の男、それが俺だった。


変なハプニングに巻き込まれたり、悪運が強かったり、知人にはそういう星の元に生まれてる等散々言われっぱなしだが、それでも俺は"普通"の男だった。


こう何度も"普通の男だった"としつこく言う理由は今俺の目の前で"普通"から逸脱したもの、つまり"異常"なことが起きているからだ。


さすがに今まで乗る電車が頻繁に人身事故に遭ったり、車に5回ほど轢かれたり、通っていた学校が合併したりなどいろんなイベントに巻き込まれた俺だが、さすがに目の前のことは耐久がなかった。


まぁぶっちゃけて言ってしまうと今俺の目の前で人の手が生えているわけだ。


Q:手ってなんぞ?


A:体の器官の一つです。


まぁそんなボケはどうでもいいんだ。(ホントはどうでもよくないが)


まるで花のように地面に生えている。


とかいう話だったら「姉さん、事件です」と呟いて即行で警察と自宅に電話するところだし、普通に地面に落ちてるんだったらどっちにしろ警察に電話するところだ。


他に体でもあれば救急車を呼ぶかもしれないけれど、ひとまず俺の目の前には"手"しかない。


しかもそれは地面に生えているとかそういう奇怪な現象を遥かに凌ぐ勢いで、空に生えている。


なんというかこう横からにょきっと空間から手だけ生えているわけだ。


ん?なんでそんなの見てこんなに落ち着いているのかって?


あっはっはっはっは。いや、別に落ち着いているわけじゃなくて非常識すぎて神経が麻痺してるんですよ。ええ、はい。


人間って常識の許容範囲を越えるものと出会うと本能的に拒絶したがるわけですが、こいつぁ冗談きつ過ぎるぜ、ダンナ!


写メで友達に送ったら合成写真に見られるんだろうか?


っていうかこれホラーだよなー。肘までしか見えないけど断面図とか見えるんだろうか?いや、グロいから見ようとは思わないけど。


俺は自他ともに認めるヘタレな男だからわざわざ危険なことには関わらない人間なのサ!


と、言うわけで目の前の非常識から常識の世界に戻るために回れ右して迷わずダッシュ!!!


"ガシッ"


「ちょおおおおおおおお!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


な、なんか掴まれてる!?俺掴まれてるって!!っていうか苦しい!!マジ、これ、やば過ぎだっつーの!!


恐らく掴んでいるのは俺のフード付きのパーカーのフード部分だと思う。っていうか首が絞められる・・・


振り向いたらそこで俺の平凡な人生が終わるようなそんな雰囲気が漂っている。っていうか振り向いちゃダメだろ!これ!常識的に!!


そんな俺の必死の抵抗も空しく俺はずりずりずりと引きずられている。


はっきり言って「姉さん、事件です」なんて言ってらんないぐらいヤバイ!


背後からの威圧により俺はもう全身冷や汗硬直状態。


姉さん、これが金縛りってやつですか?これが本物の金縛りってやつですか?(重要なことなので2回言いました)


もう頭の中がパンクしかけている俺に"それ"はまるで止めを刺すように俺を反転させて、って―――


「「・・・・・・」」


姉さん、なんか手だけじゃなくなってます。人です。人の上半身が現れてます。


無論あの手の生えていた場所から!!!


「貴方が新しい所持者(マスター)か」


「・・・・・・はい?」


返答が遅れたことに関してはもうどうしようもない。


俺だってわけが解らなくなってるんだからしょうがないじゃないか!


しかもその質問してきた人物、めちゃくちゃ美少女なんですけどっ!?


え?これなんてフラグ?


っていうか所持者って、え?!私物化?!俺の美少女?!ヒャッホーイ!!


じゃねーーーーーーーーーだろうが!!!!!


「いやいやいや、意味がわからないよ?!っていうか何さ?!君なんなのさ?!幽霊?!幽霊の類なのか?!俺ってば取り憑かれた?!げふっ」


「煩い・・・少し、静かに、してほしい」


チョップされてその痛みに悶絶している俺の傍にその美少女はようやく全身を空間(?)から引っ張りだしたようだった。


涙目のまま見てみるとそこには俺よりも頭1つ分ぐらい背の低い綺麗な銀髪の美少女。うん、登場シーンさえ見てなければ見惚れてるところだったよ。


登場シーンさえ見てなければな!!!(空間からにょきっとシーン)


まぁひとまず相手が人間っぽかったからか俺はなんとか落ち着くことが出来た。


これで未知の生物でも出てきてみろ、俺今頃気を失ってそいつらの餌になってたかもしれないんだぞ?!


まぁ目の前の美少女はどうやら俺の所有物らしいから俺の餌らしいがな!(性的な意味で)


なんて浮かれている暇はないか?うーん・・・


「貴方は驚かないのだな」


「ん?何を?」


貴女の美しさにですか?もちろん胸はドッキドキのハートブレイク中ですが何か?


それでも顔は紳士的に接する。俺GJ!


「・・・。いや、大概はこのようなことをすれば驚くかと思ったのだがな」


いや、さっきまでめちゃくちゃ驚いてましたけど?っていうか静かにしろって言ったの貴女じゃないですか!!


でもそれは胸のうちに秘めておく。人間何事も第一印象が大事ですぜ?ダンナ。


そんな脳内抗争が起きていたため俺は曖昧な笑顔を見せつつ押し黙った。


「申し遅れた。私の名前はロンギヌス。幽霊ではないがまぁ霊という解釈も強ち間違っていないかもしれない」


あ、幽霊じゃないけど霊体?みたいな存在って言いたいんだろうか?いや、実際霊なんて見たの初めてな俺じゃなんもわかんないけど。


あぁ、そういえば姉さんはよく幽霊とか"視える"人だったっけ。俺も姉さんの弟だから"視える"のか?


「貴方の名を教えてほしい」


「お、俺の名前?」


これはどんなフラグだろう?名前を教えたら本格的に取り憑かれるとか?


いや、でもこんな美少女になら・・・。


いやいや、でもこんなところで霊に取り憑かれるのもなぁ。


でももしかしたら俺にも霊力の類があって除霊してくれとか?


いやいや、俺除霊なんてしたことないから!


姉さん、事件です!!俺今日初めて除霊依頼受けちゃいました!


なんて報告出来るかバーカ!


閑話休題―――ひとまずここは名前を教えるか否かだよな。よし!


「俺の名前は奏。水無月奏(みなづき かなで)っていうんだ。よろしく、ロンギヌス」


「あぁ、よろしく頼む。私の所持者(マイマスター)


うんうん。マイマスター。いいね!って今更口に出して気付いたけどロンギヌスって物騒な名前だな。


たしかキリストを突き刺した聖槍だっけ?いや、突き刺した人の名前だっけ?まぁどっちでもいいか!


「で、そのロンギヌスは俺に何のようなの?所持者とか言ってたけどさ」


「うむ。単刀直入に言おう。私と一つになってほしい」


「ぶっ?!」


え?何その、合体したい、みたいな、いや、まて、落ち着け俺。落ち着け俺。これは孔明の罠か?


姉さん、これは罠ですか?どうなんですか?教えてください!!


っていうか霊と一つになるってそれはつまり取り憑かれるってことで一つになるってことか?


いやいやいや、でもさっきチョップしてきたから肉体はあるんだよな?ってことはやっぱり?


「え、えーっと、そのなんだ」


「大丈夫。初めてだろうから極力気をつける」


ちょ!決め付けはいけないと思うんだ!・・・チクショウ。


いやいや、でもそんなことで落ち込むわけにはいかないが今の状況ってこれどうなの?


脳内の俺に聞きました、これってどーなのYO?

A:このままやっちゃえ!!46%
B:ひとまず落ち着かせる!54%


うわ〜い、ヘタレだ。いや、認めてるけど。悲しいけどこれ・・・現実なのよね・・・。


「いやいやいや、ひとまず落ち着こうぜ?俺達まだ出会ったばかりだしさ。ほら」


「時間がない。それに私はこれでも自分と相性のいい人間しか選ばない」


「ちょっ、相性のいい人間って見ただけでわかるもんなの?!」


「無論だ」


ちょっ・・・スペック高すぎ!!(何の、かはご自由に想像下さい)


「ではいくぞ、ユニゾンイン」


「へ?なぁぁぁあ?!」


俺の視界が一瞬にして真っ白になった。


そして全身を包み込むような暖かい何か。


これって・・・一体・・・?


そんな夢心地(?)な感覚に浸っていたその時だった。


―――るものか


誰かの声が聞こえ俺の胸に何かが深く突き刺さっていた。


一瞬にして俺の全身から熱が奪われる。


『ちっ・・・遅かったか?!』


そんな声が最後に聞こえた気がしたけれど、俺はもう何も考える余裕もなくなり、そして俺の意識はそこで途絶えた。











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