39話
「やっと楽になったわね、ミーニャ」
「そうだね。スミレ。山登りはつらいね」
「お、お二人さん……休憩してよろしいでしょうか?」
下り坂を下りながらトールは嘆願した。トールは荷物を背負っていたためかなりきつかったようだ。
「仕方ないわね。十分だけよ」
「はい、どうもです。スミレちゃん」
「赤虎の里ってどんな所なのスミレ」とミーニャ。
「遺跡みたいになってるって聞いたわよ」
手頃な石に腰掛け喋るミーニャとスミレ。トールは水筒を鞄から取り出し水をあおっている三杯ほど。体力のあまり無いトールにとってかなりの苦行だったことこの上ない。
†
銀髪の美少年カルト。彼の容姿は百人が百人とも美形だというほど整っていた。それほどまでに美しい造りだったのだ。今は笑顔を顔にたたえている。何故なら目的地が定まったからだ。
「スバリスは北に居る……。フッフッ」
今カルトが居る場所は森。背丈の高い木々が生い茂っていて空は少ししか見えない。カルトの足元には三匹のムカーデが頭部を失って転がっている。
ピクピクと痙攣しているムカーデもいる。カルトは徐々に強さを増していくようだ。
†
「や、やっと着いたー!」
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。