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39話
「やっと楽になったわね、ミーニャ」

「そうだね。スミレ。山登りはつらいね」

「お、お二人さん……休憩してよろしいでしょうか?」

 下り坂を下りながらトールは嘆願した。トールは荷物を背負っていたためかなりきつかったようだ。

「仕方ないわね。十分だけよ」

「はい、どうもです。スミレちゃん」

「赤虎の里ってどんな所なのスミレ」とミーニャ。

「遺跡みたいになってるって聞いたわよ」

 手頃な石に腰掛け喋るミーニャとスミレ。トールは水筒を鞄から取り出し水をあおっている三杯ほど。体力のあまり無いトールにとってかなりの苦行だったことこの上ない。



 銀髪の美少年カルト。彼の容姿は百人が百人とも美形だというほど整っていた。それほどまでに美しい造りだったのだ。今は笑顔を顔にたたえている。何故なら目的地が定まったからだ。

「スバリスは北に居る……。フッフッ」

 今カルトが居る場所は森。背丈の高い木々が生い茂っていて空は少ししか見えない。カルトの足元には三匹のムカーデが頭部を失って転がっている。
 ピクピクと痙攣しているムカーデもいる。カルトは徐々に強さを増していくようだ。



「や、やっと着いたー!」


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