第8話「オペレーション・トルネード」
俺達は校長室に集まっている。
先ほどゆりが音無に銃を渡していた。
ゆりは白いベレー帽を被って,
「あなたには馴れてもらうために,いつもやっている簡単な作戦に参加してもらうわ。」
そこでゆりは一旦言葉を切り,厳かに続けた。
「作戦名,『オペレーション・トルネード』。」
「ええっ!?」
「むぅ,こいつはデカいのが来たな……」
場がどよめいた。簡単なのにデカイ?訳がわからん。
「生徒から食券を巻き上げる!!」
拳を握り締めながらゆりが言った。
「その『巻き上げる』かよ!!」
音無が突っ込む。俺もそう思うよ。
「しかもデカくねえよ!!イジメかよ!!失望したぜ,武器や頭数だけ揃えやがってよ!!」
そんな音無に危機が迫る。
「貴様,それはゆりっぺに対する侮辱発言だ!!撤回してもらおうか。」
「ワイも同感や。」
野田のハルバードが音無に向けられ,さらに鶴野のハリセンが音無の頭を狙っている。
って鶴野いたの?
「なんでだよ!!」
音無が反抗する。
すると,松下五段が言った
「我ら『フジツボ絶滅保護戦線』は,数や力で一般生徒を脅かすような真似など決してしない。」
「あれ絶滅するの!?」
大山が驚きの声をあげる。
「いつかはするだろ。」
「でも巻き上げるって言っただろうが!!」
音無が話を戻す。
「ええ,文字通り『巻き上げる』わ。いい?あなたは天使の侵攻を阻止するバリケード班。」
「作戦ポイントである食堂を取り囲むように,それぞれ指定のポジションで武装待機。」
スクリーンに,大食堂の立体図と各人員の配置が映し出された。
俺は椎名と一緒に学生寮側で武装待機か。
「細かい位置は,後で高松君と大山君に確認して。」
「岩沢さん。」
ゆりが,岩沢に声をかけた。
「今日も期待してるわ。」
「ああ。」
岩沢がどうやって陽動するのか楽しみだ。
「天使が現れたら各自発砲,それが増援要請の合図になるわ。どこかで銃声が聞こえたら,あなたも駆けつけるように。」
「作戦開始時刻は,一八三○。」
現在時刻は,十七時三十分過ぎ。
ゆりの号令が下る。
「オペレーションスタート!」
時刻は18時25分。俺と椎名は学生寮側にいる。
「なぁ,椎名。」
俺は隣にいる椎名に声をかけるが返事はない。
「天使がきたらどうすりゃいいんだ?」
「・・・足を狙うと良い。」
椎名がしゃべった!!いやたいして驚くことじゃないと思うんだよ。
ただいつもは「浅はかなり・・・。」としか言わないから驚いただけだ。
ふと音楽が俺の耳に入ってきた。この間聞いた曲だ。ガルデモだったか。
これが岩沢たちのいっていた陽動とやらなのか。これで天使は本当に来るのか?
そう思っていると突然銃声が聞こえた。
橋のほうからだ。あそこを守っているのは確か音無だったような。
椎名はいつの間にか居なくなっていた。はやっ!!
って俺も行かなきゃ俺は急いで向かった。
「大丈夫か?」
俺が行くと戦線メンバーは天使と戦闘中だった。
俺もショットガンを取り出し戦闘に加わる。
確か足を狙うんだったな。狙いを定めて,
バン・・・
俺の放った弾は天使目掛けて進みそして・・・
「がはっ・・・。」
なぜか横から割り込んできた鶴野が自分から当たりに行った。
「女の子に・・・手出しは・・・させん。」
「アホだ・・・。」
「なにやってんだよ!!」
「浅はかなり・・・。」
そのまま倒れる鶴野。そんな鶴野を見ようともしない天使。
その後も銃撃戦が続く。
それでも天使は近づいてくる。
松下五段はバズーカ砲を持ち,椎名はクナイを投げる。
三本の内二本が弾かれたが,一本が天使の肩に突きたった。
その隙に松下五段がバズーカの引き金を引く。
ドカーン!!とんでもない爆音と土煙。
徐々に薄れていく土煙の中から,天使が姿を現した。
「くそっ!!」
再び銃撃の雨。俺も何発か撃つ。
「まだかよ巻き上げは!?」
日向が苛立たしげに吐き捨てる。
その時だった。食堂上部の窓が全て開け放たれ,そこから何かが多数吹き出してきたのだ。
照明を反射してキラキラと輝くそれを手に取る。
俺の手には2枚の食券,オムライスと麻婆豆腐とかかれている。
戦線メンバーも食券を取り引換えしていく。
戦いは終わったようだ。俺も引換えしていった。
大食堂
俺は遊佐の右隣に座り,オムライスを食べている。
遊佐の左には岩沢が,俺の正面には関根が,関根の両隣にはひさ子と入江が座っていた。
「凄くよかったよ。」
俺はガルデモのメンバーに言った。
「ありがとう。」
岩沢が返してくる。
すると関根が,
「今度の学園祭でもゲリラライブがあると思うからそん時はゆっくり見てってよ。」
「あぁ。」
俺はそう言ってオムライスを口に含んだ。
いかがでしたか?
やっとアニメの一話が終わりました。
これからはオリジナルの話も入れていくので楽しみにしててください。
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