第3話 嫉妬
政宗は、幸村のもとへ駆け寄り、幸村を男から離した。
「幸村!!お前何やってんだよ!!」
「あ!政宗殿ぉ〜、どうしてそんなにコワい顔をしてるでござるか?」
幸村は、政宗に抱きついた。
「……?」
幸村から、酒の匂いがした…。
「お前、酔ってんのかよ…」
政宗は呆れて、これ以上何も言えなかった。
「政宗殿〜、某は貴方を愛しておりますぞ」
幸村は、顔を政宗の体に擦り付けた。
でも政宗は、全然嬉しくなかった。
(酔っ払った奴の言葉なんか、信じられるか…)
政宗はこれ以上、幸村をここに置いておくのは危険だと思い、酔っ払っている幸村を抱え、自室へと運んだ。
政宗は、幸村の酔いを覚ますために水を渡した。
「はぁ〜」
不機嫌な政宗は、溜め息をついた。
しばらくして、幸村の酔いが覚めた。
「…政宗殿…その…某…」
幸村は、顔が上げれず俯いたまま、政宗に言った。
「…ばか」
政宗は立ち上がり、幸村のもとへと寄った。
「俺以外の奴の、抱き心地は良かったか?」
政宗は、幸村に意地悪な質問をした。
幸村は、左右に首を振った。
「その割りには、とても楽しそうな顔してたな…」
「そんなこと…某は政宗殿が一番でござる!!!」
幸村は、政宗の浴衣の裾を掴んだ。
「なんで、俺を怒らせるんだ…?」
「えっ…!?」
政宗は、幸村を畳に押し倒した。
「お前は、楽しければ…気持ち良ければ、誰でもいいのか?」
政宗は、かなり怒っていた…
なんでこんな…
今日は、祭りじゃんかよ…
みんなが楽しめるeventだろ…
なんで怒らなきゃいけないんだ…
せっかく、幸村が遠い甲斐から、来てくれたんだろ…
なんでこんなに、怒りがこみ上げてくるんだ…
「…政宗殿、ごめんなさい…」
幸村の目から、涙が零れ落ちた。
幸村を…愛しい人を泣かせてしまった…
政宗は、自分を抑えることが出来なくなっていた…
「お前に分からせてやる…その躰で、お前には俺だけだって…他の奴じゃ感じないってことを!!」
「待って…っやん…」
幸村の浴衣の帯を解き、政宗は幸村の腕を縛った。
続く |