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第33話 大和司とダークエルフ

久しぶりの投稿ですが、3000字くらいは書けたようなので一旦投稿します。

久しぶりで、書き方を忘れている勘があります……

 ファルネーゼ達と別れて冒険者ギルドへと入ると、おれたちの姿を見つけたエマさんが、カウンターから立ち上がりこちらへと走ってきた。


「ツカサさん、大丈夫だったんですか!? オオカミモドキクイーンに襲われたって聞きましたよ!!」


 さすがは冒険者ギルドというところだろうか、オオカミモドキクイーンの件がすでに伝わっているらしい。


「ありがとうございます、エミリーさん。 昨日のファルネーゼさんに危ないところを助けてもらいまして」


「マリアローズが!?」


(あの子、昨日やけにツカサさんのことを聞いてくると思ったら……)


 エミリーさんが、何かをぶつぶつ言っているが、よくは聞こえなかった。すこし取り残されていると、エミリーさんがこちらの視線に気が付いて、我に返って、こちらの手を取ってきた。


「でも、本当によかったです。 あまり無理をされないでくださいね」


 そう言って、エミリーさんは少しかがんだ姿勢で、おれの右手を祈るような形で両手で挟んで少し下から、こちらを見上げてくる。


 ゴクリ。


 思わず唾を呑み込んだ。こうまで言われると気を付けないといけないなぁ……それにしても、女性の手ってやわらかいな、リエルやナーシャとも違った大人の女性の手で、他にもいろいろ柔らかそうだ……そのままエミリーさんと目が合って……


「ツカサさま。 クエストの報告をしてしまいませんか?」


 リエルの声に、慌ててエミリーさんと離れる。リエルが半眼でこちらを見つめてきている。フードをかぶっていて見えないが、間違いなくそうだ。


「そ、そうだな。 エ、エミリーさん報告をお願いできますか?」


「あ、はい、そうですね」


 エミリーさんもリエルの視線に気が付いたのか、そそくさとカウンターへ戻っていった。カウンターでオオカミモドキの尻尾を取り出して、エミリーさんへ渡す。報酬は銀貨2枚だった。同じFランクのモンスターの討伐といっても兎鳥とはその危険性に差があるということなんだろう。以前きいていたとおり、次回がFランクからEランクへの昇給のための試験を兼ねたクエストとなるとのこと。クエストは馬車の隣街への護衛で途中野営を挟んだ泊まりがけのクエストになるとのこと。今日はいろんなことがあったので、明日は準備を兼ねた休みとさせてもらって、明後日に立つ馬車の護衛を受けることとした。試験には、ギルド職員が一人同行して、クエストの遂行に問題がなかったかを試験するらしい。エミリーさんに挨拶をすると、さすがに疲れもあったのでまっすぐ竜の息吹亭への帰路へついた。


「リエル、ナーシャもいいか? 明日なんだが、今日はいろいろあって疲れたと思うので、野営の準備などをした後は、休みにしようと思っているが、何かやりたいことがあれば自由に行動してもらって構わないぞ」


 思っていたことを二人に説明すると、リエルは何か考えているようだったが、ナーシャは目を輝かせて


「ツカサ、われは、ツカサのすまーとふぉんなるものをつかってみたいぞ!」


 そういえば、ナーシャはおれがスマホをつかっているときに興味深そうにみていたなぁ……一方のリエルは十分に考えた後


「では、冒険者ギルドに行きたいと思うのですがよろしいでしょうか?」


「かまわないが……」


 何をしに冒険者ギルドにいくんだろう?そんなことを思っていると


「ありがとうございます。 では、おなかも減ってきていますし、早く宿にもどりましょうか?」


「あ、ああ。 確かに、腹はへったなぁ~」


 まあ、何か聞きたいこととかがあるんだろう。リエルに改めて言われてみると空腹を思い出して、頭に浮かんだ疑問なんて頭の中からなくなってしまっていた。


 竜の息吹亭にもどっておっさんの料理を食べるとやはり疲れていたのか、急激な眠気に襲われて早々に部屋に戻って眠りについて、長かった一日が終了した。


 翌日もいつもどおりにリエルに起こされて一日が開始した。昨日早く寝たこともあって、今朝は何事もなく目を覚ますことができた。朝起きて二人の姿に癒されて一日が始まる。一人暮らしをしながら働いていたころとは全く違う生活だが、なんとなく、3人での生活のリズムというものができてきたような気がする。


 朝からおっさんの料理に舌鼓を打ちつつ、昨日決めておいた今日の予定について改めて確認をする。午前中は、3人で買い物を行った後、あとは晩御飯まで自由行動とすることできまった。といっても、ナーシャとおれとは、午後は宿屋でゆっくりする予定なので、実質自由行動なのはリエルだけだが、リエルも街に慣れてきたようだし、お金もある程度持たせている。外套は基本かぶりっぱなしだし、遅くならなければ危ない目にあうこともないだろう。


 朝食を終えると、北区にあるルドマンさんの店を目指す。考えてみるとまだ宿のある東区と商店のある北区しかろくに回っていないが、大分街にもなれてきた感じがある。三人で他愛もない話をしながら歩いていると、建物の角から出てきた人影にぶつかった。


 ボヨンッ!!


「キャッ」

「うおっ」


 声のした方をみると、女性が地面に尻餅をついていた。短いスカートの裾から覗いた白い布が眩しい。


「いたたたた、ぼおっとしてたね。 ごめんね、坊や、ふぁぁぁ」


 そういいながらも、女性は痛そうというより、どこか眠そうだった。


「こちらは大丈夫だけど、そちらも大丈夫ですか?」


 女性の方に手をやって、起き上る手助けをしながら


「でも、坊やって年でもないんですけどねぇ……」


 と、誤解については一言いっておく。

 こちらの手をつかんで起き上がる女性をを改めてみると、褐色の肌によく映える白髪を背中のあたりまで伸ばしている。立ち上がった身長は170cmくらいだろうか?女性にしてはかなり背が高く、おれとあまりかわらないが、その分、身体のパーツのサイズも大きかった(さすがにエミリーさんまではいかないが)。おなかの出ている革製のシャツに、同じく革製のミニスカートから見える褐色な肌は見る者の目を引き付けて、エミリーさんとはまた違ったタイプの美人で、健康的な美人といった感じの女性だった。


「ダークエルフ?」


 その女性の姿を見たリエルが、呟いた。


「あら、良く知ってるわね。 そちらは……エルフのお嬢ちゃんからしら? 私がいうのもなんだけれどめずらしいわねぇ」


 ダークエルフの女性が感心したように言う。褐色の肌に白髪というのは、ダークエルフの種族の特徴なのではあるが、ダークエルフはエルフ以上に排他的な種族であって、その希少さはエルフ以上といわれていて、一般の人はしらないらしいというのがその女性の言うことだった。


「そうそう、私はルネよ。 この街で花売りをしているわ、よろしくね」


「えっ」


 あっけらかんとそういうのに驚きつつも、手を差し伸べてきたので握手を返す。


「そちらのエルフのお嬢ちゃんは、奴隷……じゃないわね、失礼、従者なのよね? 大人の女性が恋しくなったらいつでも私のところにきてね。 サービスしてあげるわよ」


 そういって、ルネさんがウインクしてくれた。ううん、正直実に興味深い……


「じゃあ、私はもう寝るところだったから行くわねぇ」


 ルネさんは、どうやら仕事を終えて家に帰るところだったらしい。そして、リエル達の見ていないところでこっそりお店の連絡先を俺の手に手渡してくれた。


 花街は興味があったし、宿にいてはリエルとナーシャの目が気になって、情熱を持て余し気味だった。ルネさんも美人だったし、男として、これはどうにかしていかねばならない!!


 ルドマンさんのお店について、野営用の荷物や回復薬などを買っている間に、おれの頭を占めていたのはそんな考えばかりだった。


感想ありがとうございます!感想にて誤記のご指摘多数受けておりますが、明日くらいに直します!(こちらもう0時過ぎなので……)

誤記に気づかれた方、申し訳ないですが、既に突っ込まれている可能性大なので、指摘は1日お待ちいただければ幸いです。


楽しみにしていただいていた方、お待たせしてすみませんでした。

リアルの都合により、移住?でもないですが、アメリカに当分の間いることになり、引っ越しやその他もろもろの手続きでバタバタしておりました。

完全に落ち着いたわけでもなく、生活も立ち上げきってないのですが(今ホテルで書いてました!)、好きを見つけてぼちぼち投稿をしていこうと思ってます!


なんか、2~3週間書いてなかっただけで、かなり感覚をわすれてしまっておりますが、コツを取り戻せればいいな~(取り戻すほどのものもなかったような気もしますが 笑)

では、駄小説ではありますが、引き続きお付き合いいただければ幸いです。


そういえば、なろうのUI?がいろいろ変ってますねぇ……使い方がいまいちわからないです^^;;

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