閑話その4 大和司の簡単なお仕事。
更新が追いついてないので、閑話を投下しておきます。
これは、今より少し先のお話。
今日も、ライネルさんの訓練を終えて部屋へと帰ってきた。いつものようにふらふらである。
部屋に戻ると、リエルは部屋にいなかった。ナーシャはもう寝たのだろうか?カンテラの明かりが灯る部屋は静かだった。
ベッドの方を見ると、今日は珍しく、ナーシャはトカゲの姿のままベッドの上でに丸くなっていた。頭を胴体の中に突っ込んでその姿は、まさに黒い塊で、その黒く光沢のある鱗は非常に手触りが良さそうだった……
ハァハァハァ……かわいすぎる。
おれは、高まる感情を抑えきれずに、ナーシャ、いや、クロの肌を撫でる。
よーしよしよしよし、よーしよしよし。トカゲかわいいよ~、トカゲ。
ムツ○ロウさんばりに、クロを撫でまわす。
ガランッ
ドアを開けて部屋に入ってきたリエルが水差しを地面に落とした音が部屋に響く。
「ツカサ様……」
リエルの声で、自分の撫でていたナーシャの方へと向き直ると、いつの間にかナーシャがトカゲの姿から幼女の姿にもどっていた。
そして、おれの右手は、シルビアの臀部、つまりお尻をガン撫でしていたわけで……
「こんなに情熱的に我のお尻をさわってくるなんて、いくら我でも恥ずかしいぞ」
そう言って、身体を起こしたナーシャが俺の手を取って続ける。
「とうとう、我と子供を作ることを決心したわけだな」
そして、ナーシャは身体を覆うワンピースを脱ごうとする。
「ツカサ様。 私は外に出ておきますね」
そう言ってドアを開けるリエルの声は、極寒だった。
「まてまてまてまてっ!」
腰に抱き付いて来る、ナーシャの頭を手で抑えつつ、リエルの誤解を解くまで、小一時間を要した。そうして、おれは今、リエルの頭をなでているわけで……
その手が止まると……
「ツカサ様? やっぱり……」
やっぱりって何だ、やっぱりって……ナーシャを撫でたのは、親愛の情を示すためにであって、やましい気持ちなんて何もないと説明すると「じゃあ、私のことも撫でてくだいますよね?」とのこと。
その後、かなり長い間、リエルの頭をなでているわけで……もちろん、その間にナーシャが大人しく見ているわけもなく。右手で、少女の金色の頭を撫でつつ、左手で、幼女の紫色の頭を撫でる。ああああ、捕まるな……おれ……
「ツカサさま?」
「ツカサ!」
二人のプレッシャーに観念して、おれは、二人の頭を撫でるだけの簡単なお仕事を続けるのであった。
なかなか時間の確保が難しいです^^;
毎日長文投稿してる人はすごいですねぇ……