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第9話 大和司は、奴隷をひろった! その1

寝る前に一話投稿しておきます。


視点がちょくちょく変わります。

いろいろ試行錯誤的にやっておりますので、読みにくかったりしたらご容赦くださいm(_ _)m

ピリッ


身体に走った電気で、意識が覚醒に近づく。


ふさっ・・・


身体を温かいものがつつみ、意識が完全に覚醒する。


光?明るい光を感じて、私は目を開いた。

眩しい、一度目を閉じると、目を細くして少しだけ開く。


目の前には、少年がいた。

こちらを心配そうな表情でのぞき込んでいる。


白い肌に、少しきつめの目。

そして、なにより目を引くのは、これまで見たこともない黒い髪。


天使が迎えに来てくれたんだろうか。

どこか、生まれ変わったような気がする。


光?


私、目が見えている?


-----------------------------------


少女が目を覚ました。


こちらは認識したようだが、無表情のまま固まっている。


そりゃー、無理もないか、死んでたんだし、

自分が生き返るとも思えないだろう。


さらに、いきなり知らない男が目の前にいるんだしな・・・


うん、これはアレだ、こういう時の対処は、小動物と一緒だ。


慌てず、騒がず、こちらに敵意がないことをわからせるのが一番大事だな。


精一杯笑顔を浮かべて、敵意がないことをアピールをする。

(こわくないよ~、こわくないよ~)


その甲斐があってか、少女の様子が少しずつ落ち着いてきたようだ。


「あっ・・・あっ・・・」


少女が、初めて口を開く。ありがとう?何を言いたいんだろうか?


慌てさせないように、じっくりと言葉を待つ。


その時、おれは、背後から近付いている影にまったく気づいていなかった。


-----------------------------------


竜は、この世の支配者である。


竜族の中では、比較的弱い部類にはいる地竜の自分でさえこの辺りには、敵うものがいない。


人間がいれば、デザート気分で食べればいいし。

魔族にしても、オークなどは身体も大きく、食べ応えのある、家畜のようなものでしかない。


食物連鎖の頂点(必ずしもすべてを食べるわけではないが)それが、竜族だった。


その一団を見つけたのはたまたまだったが、地竜はその一団の中央にいた馬車に興味を惹かれた。


力ある者や、素質のあるものを食べることによって、

この世界では自分の力をさらに強くすることができる。


人間なんて食べてもあまり得るものはないが、馬車の中からは、

強い素質、餌として適した人間がいることを本能で感じ取った。


たまには人間を食べるのもよいかと思い。

その一団に襲い掛かる。


周りを走っている人間を馬ごと一人ずつ、喰らっていく。

あらかた護衛を食べつくしたところで、馬車から目的のものが放り出された。


地竜はご馳走を最後に残すタイプだった。


檻を放り出して、離れていっている馬車に横から体当たりをくらわせ転倒させると、

馬、御者、そして幌の中で気を失っていた奴隷商人を順に喰らっていった。


そして、最後のデザートに向かう。


中を見ると、もう獲物は絶命をしていたようだ。


だが、死んでからはあまり時間も経過しておらず、

まだまだ、おいしく食べることができる。


短い腕と顎をつかって、器用に檻の鉄格子を開いていく。

地竜にとって、鉄や、鋼鉄などは大した固さのものではない。


一番おいしいデザートは、一気に食べるのはもったいない。

中でも、頭は、力の中枢ということもあり、ご馳走だ。


まずは、柔らかい内臓から食べていく。

下をつかって、きれいに内容物を口にいれると、

味わいながら食べていく。


地竜が次に食べる部位を選ぶために、檻の中へと顔を入れた時、

かつて地竜が経験をしたことのないような衝撃が、

背後から、轟音とともに地竜の巨体を吹き飛ばした。


驚きとともに、吹き飛んだ地竜の身体が地面に打ち付けられて、

さすがの地竜もその意識を失った。


・・・


地竜が目を覚ますと、先ほど食べたはずの人間が生き返っていた。


確かにさっき食べていたはずなのに?少し混乱する。


まあ、よくはわからないが、また獲物をおいしく食べれることはいいことだと地竜は結論付けた。



次に、その横にいた、男に目をやる。


その男は、どこにでもいるような人間だったが、

その姿を見たときに、えもいわれぬ恐怖感を覚えた。


地竜は、敵の強さを測ること、自分にとって、

力をつけることができる獲物を見分けることができる。


しかしながら、地竜は、これまで同じ竜族以外に、

自分より強いものというものは見たことはなかった。


魔族でも強力な部類であるオーガなどは、

それなりの強さを有していることは知っていたが、

それでさえ、単体では自分にかなうわけではない。


そのため、自分の目の前にいる男が発している、

本能が感じる危険を、自分の感覚を信じることができなかった。


人間が自分より強いわけがない。

それが、地竜の犯した、決定的な失敗になるのだったが。


地竜は、口を大きく開いて、目の前の男を丸呑みにしようとする。


「あっ・・・あっ・・・」


「危ないっ」


少女の叫び声がするのと同時に、頭から、目の前の男にかぶりついた。


ちょっと話が長くなってしまったので、分割をしました。

続きは明日の朝(?)起きたら投稿しようと思います。


話をどこで切るかというのも、いざ書く側に回ってみると

なかなか難しいですねぇ・・・


評価をしていただいた方ありがとうございます!

実力には限りがありますが、可能な範囲で頑張ります!


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