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after story 作者:かつどん

護衛編

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護衛編3

うわー
急展開です。
教室を出て僕達は住宅街を歩いていた。
火神(かがみ)の事務所はこの住宅街を抜けて国道を渡った所にある。
…今気付いたが、この状況、女の子と2人っきりで歩いているんだよなぁ。しかも今日初対面の。……ちょっと気まずい。
しかし、そんな気まずい空気を壊すように新井(あらい)さんから声をかけてきた。

「そういえば、その、」
小川(おがわ)です」
「では、小川さん、あなたはレースではないのですね」
「はい、ってかそのレースって何ですか?」
「それは…っ!」

レースが何かを答えようとした途中で新井さんは何かに驚いたように周りを見回した。
僕も周りを見回すと、何か違和感があった。
人がいない?
もともとこの住宅街は通行人が少ないが、こんなにも人がいないのは初めてだ。まるで住宅にも人がいないような。

「それは僕達のことですよ、小川君」

前方からいきなり声があった。

能登(のと)君?」

見ると、前方に立っていたのは3年1組の能登 大輔(のと だいすけ)君だ。
彼とは何回か話したことがあるし、友達付き合いがけっこう上手い男子生徒だ。

「小川君、小川雄大君、ここから先は危険ですよ、彼女を、新井あずみさんを引き渡してもらえないだろうか、もともとは僕達が護衛するはずだったのですから」
「えっ?えっと…」

また何か僕が話に付いていけない状況で話が進行している。

「ささ、新井さん、早くこちらに来て下さい」

おっと、何だか能登君が危ない人に見えてきたぞ。

「そうですか、来ないですか、では」

と能登君が言った途端、能登君の後ろに大きな物体が見えた。何とそれは、
一軒家よりも大きい燃え盛る、巨人だった。

「っっっ!!!?」

何だ、何なんだ、これは…
そして、燃え盛る巨人は腕を振り上げ、そのでかい拳で殴りつけた。
誰を?能登を、

「なんですとー!」

能登の驚きにも近い悲鳴があったが、僕はすぐに気を取り直して新井さんの手を取り、裏道へ逃げて行った。
裏道を抜けて大通りに出た。しかし、ここはいつも車が通っているはずなのだが、今は車は一台もなく、代わりにさっきと同じ燃え盛る巨人がいた。

「っ! 一体何なんだよ!」
「………」

混乱している僕を見て新井さんは黙り込んでいた。

「くそっ」

そしてすぐに僕はまた新井さんの手を取って巨人と反対方向に走る。
後ろを見ると、もちろん巨人は追いかけてきた。

「巨人が進撃して来てるー!」

こんな状況実際にあるのか~、いやいや、それどころじゃない。逃げなければ。
…そういえばあの巨人、家や木を倒さないように上手く避けて走ってるな。
まぁ、完全に僕達を追いかけて来てるのでそんなことは関係ないが…
よしっ、あの裏道に入ろう。
と思った瞬間、僕はまたもや信じられない光景を見た。
その裏道に僕達が着くよりも先に巨人くらいに大きい何かが裏道を塞いだ。
大きい何かをひと言で表わすと、蜘蛛だ。
ただの蜘蛛ではない。上半身が人型で下半身が蜘蛛である。まるでケンタウロスの蜘蛛バージョン的な。それよりも、

「挟まれた」

そう、挟まれた。前方は蜘蛛の化け物、後方は巨人が追って来てる。そんな絶望的な状況に僕達は足を止めてしまった。

「小川君…」

新井さんが心配そうに僕を見ていた。
………よしっ、彼女だけでも助けよう。
今のところ手段は見つからないが。
そんなことを考えていると、蜘蛛の方に動きがあった。実際には蜘蛛の化け物の下に動きがあった。
それは、まるで兵隊蟻のように蜘蛛の大群がこちらに向かって来たのである。
下の蜘蛛の大きさは、全長3メートル、高さは人ぐらい、一匹でも人一人を簡単に殺せそうである。それが大群、その数に終わりは見えない。
蜘蛛の大群がこちらに突撃して来るという状況に僕は愕然としていたが、先ほどの決心がよみがえったのか、新井さんを守るように彼女を抱きしめた。

「ひゃひぃっ!?」

今何かを攻略した気がするが、いや、そんなはずはない。そんなのちょろいヒロイン略してちょろいんさんの歴史にも名を残せるぞ。
ん?そういえば蜘蛛はどうなった?
僕は辺りを見渡して驚いた。

「どういうことだ……」

先ほどの大群の蜘蛛は僕達をかわして、あの燃え盛る巨人に突撃していた。
一匹を残して。
巨人は初めは優勢だったが、蜘蛛の数に圧倒され、倒されていた。
そして、一匹は僕達の真正面にいた。

(どうする気だ?)

と思った瞬間、その蜘蛛は僕達に突進して来た。

「うわっ!」
「うっ」

蜘蛛は僕達の目の前まで来た後、前足二本で僕達を持ち上げ、背中にのせた。
蜘蛛に乗せられ抵抗ができなかった僕はこの後驚くことになる。何と、その蜘蛛の行き先は火神の事務所だった。僕達はそのまま蜘蛛の背中に乗って火神の事務所に向かった。
どうも、かつどんです。

目の前で能登君が巨人に叩き潰されているのに、何も思わない主人公………
きっと何か思っているのでしょうね。(笑)

ちなみに能登君の名前は、小説を書いてるときにたまたま能登川駅だったので…
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