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after story 作者:かつどん

狡猾な裏切り

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狡猾な裏切り 11

ども、かつどんでーす。

いやぁ、今まで後書きで色々言って来ましたけど、全ては今回のため。
レース「「「まだ出で来んじゃねー!!!」」」

レース達の叫び声が響く大通り。
レースのリーダーが姿を現したのは六番目の後ろ、角絵と後沢のさらに後方だった。
その周りにも財府を守るように数人のレースがいた。

六番目「あれがレースのリーダー?」

第一世界からすれば新しいレースのリーダーが始めて表舞台に立った様な物だ。

尾嶋「ねぇ今こそレースを仕留めるチャンスじゃないの?いくらレースはレースでしか殺せないって言ったって酒々井のこの数なら殺せるでしょ?」

尾嶋は周りを急かすように言った。

日影「確かに殺せなくもないが…問題は…」

日影、いや酒々井の誰もが心配していた。
そしてその心配は的中した。

山田「姫様!お待ちを!!」

酒々井側の総大将、酒々井 兎樹本人がレースのリーダー、財府に向かって突撃しだしたのである。

日影「く、やはり…」

日影らが後を追おうとするが六番目やら他のレースに邪魔された。

六番目「はっ、大将自らお出ましとは、一番目くらい度胸があるね!」
酒々井「邪魔しないでくれる?」

六番目がツチボタルから取った粘液の糸で酒々井に攻撃して来た。

六番目「おっ?」

しかし酒々井の持つ刀によってツチボタルの粘液糸が真っ二つに斬られた。

六番目「あちゃー、一応強化してあるんだけどな…っておい!」

六番目が感心している間に酒々井はさらに奥に走っていた。

角絵「………」
酒々井「………」

角絵は特に何もしなかった。

後沢「おいおい、スルーしちゃうのかよ」

隣から後沢が駆け寄って来た。

角絵「ええ、私の能力では彼女に手も足も出ないですから、まぁ私は手も足も出さないですけど」
後沢「ま、あの人と戦うのが間違いか…」

角絵は飄々と答えた。
角絵と後沢を通過した酒々井の先にいるのは財府と、

「「「俺たちKMS検が相手だ!」」」

財府を守るように現れた5人のレースである。

酒々井「KMS検…つまりかませ犬ね」
「「「おうよ!かませ犬の様に貴様に噛みついてやるぜ!」」」
後沢「やめろ!そいつに近づくんじゃねぇ!」

酒々井の後方から後沢の叫び声が聞こえた。
だが遅かった。

酒々井「邪魔、しないで」
「「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」」」

一瞬だった。
一瞬でKMS検の5人が斬られた。

尾嶋「えっ?」

その姿に一番驚いていたのは尾嶋だった。

尾嶋「なんでレースを殺せたの?レースはレースでしか殺せないのでしょ?」

レースはレースでしか殺せない。
しかし今、酒々井はレースの5人、KMS検の5人を斬り殺した。殺す事が出来た。
何故?
そんな事簡単である。

日影「まぁ我らが姫様も一応レースじゃからな」
尾嶋「え!?」

KMS検が斬られて残りは、

財府「兎樹…」

残りは財府だけ。
そして酒々井は財府に向かって行き、刀の範囲内に捉えた所で…

酒々井「芦亜!」

刀を落とし、財府にしがみつく様に抱きつき、そのままキスをした。

財府「んんっ」
酒々井「んっ」

酒々井の勢いに押されて財府は後ろに倒れ込む。
この時も二人は口を離さなかった。

「「「ふぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」

いきなり周辺から喝采が上がった。

尾嶋「ちょっと!大将が突撃して…」

前方に出て来た尾嶋が酒々井を批判しに来たが、その時尾嶋は気付いた。
いや誰だって見れば気付くのだが…。

六番目「なんだこいつら?」

酒々井側の軍隊がいる場所から酒々井本人までの間に数十人ほどのレースがいたのだ。
多分隠れていたレースなのだろう。
しかしそのレース達全員が幸せそうな顔をして倒れていた。
それだけではない。

尾嶋「レースの攻撃が止まった?」

後方の櫛原の部隊の攻撃も止まったのだ。
ほとんどが同じく幸せそうな顔をして倒れている。

酒々井「んっぷはっ」
財府「んん!ぷはっ」
酒々井「はぁはぁはぁ」
財府「はぁはぁはぁ」
酒々井「会いたかった…」

長い間互いに吸い続けていたのだろう。
二人の息が荒くなっていた。

財府「はむ!」
酒々井「んん!?」

今度は財府が酒々井の唇を自らの唇で挟む様にキスした。
そして唇を離して酒々井に告げた。

財府「私だって会いたかったんだから」
レース「「「ぐばぁっ!」」」

倒れていたレース達が何かを吹き出した。

酒々井「芦亜…」
財府「兎樹…」

二人は互いの名前を呼び合い、

酒々井「んっぁ、れろっ、ちゅっぁ」
財府「っんぁっ、れろ、ちゅぷっ」

舌を絡める深いキスをした。

レース「「「リミットオーバーアクセルシィンクロオオオオオオオオオオオオオオオオ」」」

数十人のレースの魂が空の彼方に飛んで行った(比喩)。

財府「兎樹、ここまでにして、皆見てるよ」
酒々井「いいじゃん私たちの愛を見せ付けてやりましょうよ」
レース「「「あざっす」」」
財府「やだよ恥ずかしい、それに兎樹の恥ずかしい顔は私以外に見せたくないの」
レース「「「そーだそーだ!」」」
酒々井「芦亜…嬉しい!キスしちゃう!ちゅっ」
レース「「「ごぶぅっ!」」」

再び数人のレースが何かを吐いていた。

酒々井「じゃあさ芦亜、この続きは私の家でやろうよ」
財府「うん、分かった」

財府は笑顔で頷いた。

酒々井「と言う訳でいいわよねレース!」
レース「「「どうぞ!」」」

だがそれに反対する人物がいた。

六番目「いやどうぞ!じゃねぇよ!」

第一世界からレースの援軍に来た六番目である。

酒々井「芦亜、ちょっと我慢してね」
財府「へっ?っきゃあ!」

酒々井は財府を担ぎ上げた。

レース「これは世に言うお持ち帰りと言うやつだな」
レース「女の子が女の子をお持ち帰りするぞ」
レース「ははは、最高だぜ最高ぅ」

そのまま酒々井は倒れているレースの上を走りながら本隊に戻ろうとした。

六番目「ちっ、おいお前ら!大将攫われてんぞ!」

六番目が財府の救出をしようと酒々井の方に向かって走り出す。
しかし、

酒々井「よろしくお二人さん」
後沢「任せな!」
角絵「了解しました」
六番目「何!?」

六番目の前に出てきたのはレースの二人だった。

六番目「おいお前ら、何故敵になってるんだ?」
後沢「そりゃ命令されたからだよなぁ角絵」
角絵「はい、それに我々は大将を人質に取られたので、従わざるを得ませんので」
六番目「あんだと!?」

レースと酒々井の戦闘は全ての場所で終了していた。
それはレースの大将が酒々井に攫われた事で終了したのであり、酒々井側の勝利である。
そしてレースの援軍と言うより、酒々井と敵対するように送られた六番目は孤立した状態となった。

六番目「おいおい、いきなり寝返りとかまじかよレース」
???「それを言うなら貴様らもだろ」
六番目「お前は…」

六番目の前で倒れているレースの一人が身体を起こした。
そのレースは六番目もよく知る人物だった。

六番目「スパイてめぇそこにいやがったのか」

それは鼻血を出している川須だった。

六番目「何だ?ダメージでも受けてたのか?」
川須「それより情報が入ってな、須奈 真紅の」
六番目「………」

六番目は黙ったままだった。
この戦場にいない唯一のレース幹部、須奈 真紅の情報を得たと川須が言ったが、それは第一世界にとって重要な情報である事が分かった。

酒々井「何?あの粉師に何かあったの?」
川須「今この場にいない事が全ての理由かな」
酒々井「なるほどねぇ」

財府を担いでいる酒々井はそのまま本隊へ戻って行った。

結局何を言いたかったかと言うと、百合は最高だってことです。美しいってことなのです。
だから美しい物を汚そうとするクソ馬鹿は死にさらせ。
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