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after story 作者:かつどん

狡猾な裏切り

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狡猾な裏切り 5

ども、お久しぶりですかつどんです。

途中で何故か火神の過去編を書いちゃって本編の投稿を忘れちゃってました。
そんなことよりGLF行きたかった。
須奈「いいかお前ら、役割りは分かってるな」

レースは何やら作戦会議を始めたみたいである。

須奈「櫛原は敵を攻撃、俺と川須は塚一同盟の東雲と久我原を事故ちゅーさせる、小森は財府を帰らせる、以上だ」
小森「それなんだが…」
須奈「どうした?何か問題でも起きたのか?」

須奈が発表した役割分担に対して小森が静かに手を上げた。

小森「財府は既に帰った」
須奈「いつの間に!?」

周りを見渡すが、確かに財府の姿はなかった。

小森「塚一同盟とあーだこーだしてる間に帰った」
須奈「早いなおい、だがこれで面倒事が一つ片付いた」
浅野「おいおい、良いのか?勝負が始まる前に総大将が逃げるとか」
須奈「総大将が姿を現さないお前たちに言われたくないね、俺たちはこれでいいの!」
川須「何か、お子様みたいな言い方だな」
荒木「レースの事はこの際ほっといて、私たちは依頼をこなすわよ」
浅野「はいはい」

塚一同盟の六人はレースにかまってられずに酒々井側に向かって行った。
しかし、

久我原「きゃあ!」
東雲「おっと、何してるの?大丈夫?」

久我原が何かにつまずいてそれを東雲が受け止めた。

久我原「すいません、今何かに…」
東雲「何かって、特に何もないけど」

床を見ると確かに掃除が行き届いているのか、つまずくような物はなかった。

東雲「何もない所でつまずいたんじゃっっきゃあ!」
久我原「うおっと」

今度は東雲が突然身体を前に突き出した。
そして今度はその身体を久我原が支える。

久我原「どうしたんですか?」
東雲「今何かに押された気がする」

しかし東雲の後ろには誰もいなかった。

須奈「ちっ、中々上手くいかねぇな」
川須「いや、ここから少しずつ恋愛へと変えて行くんだ」

犯人が分かった。

東雲「あんたら何やってんのよ」
須奈「あん?こっち気にしてんじゃねえよ向こう見とけよ」

それは敵から視線を逸らすなってことだろうか。

川須「そうだそうだ、もっと久我原の事を見てやれよ」
東雲「何でそうなる!」
荒木「ちょっとあんたたち!ちゃんとやりなさいよ!」

ちょっかいを出すレースにとうとう殺し屋のリーダーが怒って来た。
そりゃそうだ、ただでさえ数で負けているのに味方に足を引っ張られているのには耐えられないだろう。
それも意図的な妨害だ。

須奈「まぁまぁ、お気になさらず」
荒木「いや、無理に決まってるでしょ!」

仲間が何かされているんだ。
気にしない方が難しい。

須奈「ん?あの仮面…」

そして須奈は仮面の男の存在に気付いた。
そりゃ気になるだろう、元レースの幹部が着けていた仮面である。
一方の鏡の仮面はレースの状況に呆れていた。

鏡の仮面「なんだあれ」

一方、鏡の仮面はその場で立ち尽くしていた。
何もしてないけど、敵も何もして来ない。
いや、今こっちに向かって来てるけど、それも酒々井の山田 千忍達が数で押し返している。
流石に塚一同盟でも、三人では不利な様である。

尾嶋「これがレースね、特に何もしなければ向こうは勝手に自滅する、そんな連中よ」
鏡の仮面「あれ?例のやつはいいの?」
尾嶋「ええ、いつでも使えるみたいよ」
鏡の仮面「そうか、それより奴らは…」
尾嶋「自滅しても目的だけは達成するのよ、こんな風にね!」

ドンっと、尾嶋が鏡の仮面を押した。
すると、自分がいた場所に振り下ろされる物があった。

小森「………」

見ると、その場にレースの小森がいた。

鏡の仮面「なっ、何時の間に!」

小森の手に握られている物、それはテレビのリモコンであった。
長方形の四角に、dボタンなどがある半円形が付いたような形のリモコンだった。

尾嶋「確かに平面的に見れば斧に見えなくもないけど、普通そんな物を武器にしてくる?」
鏡の仮面「普通じゃないのがレースなんだろう…」

小森は振り下ろしたリモコンをそのまま横に振り回した。

尾嶋「ひゃっ、でもっ!」

尾嶋はそれを避けようとしたが、少しかすってしまった。ただのリモコンのためかすれただけでは特に何もないのだが。
さらにリモコンを振り回すだけの奴に尾嶋の電撃があれば簡単に制圧できる。
はずである。

鏡の仮面「尾嶋!」

尾嶋は電撃で攻撃しようとするが、何故か小森に攻撃出来ない。否、小森がタイミングをずらさせている。
むしろ尾嶋にリモコンが当たる回数が増えていき、段々と追い詰められて行く。

鏡の仮面「そういやこいつのレース名って操縦士(リモコン)だけど、武器が由来なのか?」
尾嶋「違うわ」
鏡の仮面「えっ?」
尾嶋「違うのは知ってるけど…知ってることも違う」

尾嶋は後ろに下がって距離を取ろうとする。
しかし小森はすぐに間合いを詰めて来る。
そしてこの小森先ほどから、

尾嶋(さっきから音を一切発しない?)

それは声だけではない。
足音、服ズレの音、風音、全てが聞こえないのだ。
そのため相手からすれば聴覚が頼れなくなる。
まだ視覚情報があるため戦えるが、五感の内のたった一つの情報を失っただけで戦いにくくなった。

尾嶋「くっ、ねぇあんた!」

尾嶋は鏡の仮面に声をかけた。

尾嶋「やるわよ!」
鏡の仮面「分かった、鏡、発動!」

鏡の仮面、相手を映す仮面。
そして今回鏡が映したのは、尾嶋だった。
その場にはまるで尾嶋が二人になった様に見える。
そしてその間に小森がいる。

小森「………」

流石に小森も気付いた。
電気属性最強とも言われる人物の間に挟まれること、それは、

尾嶋「ショート」
鏡の仮面「サークル!」

尾嶋が出した電気をもう一人の尾嶋が吸収し、その電気をそのまま外に流し、再び元の尾嶋が吸収する。
これを繰り返す事で、二人の間に数千万の電圧をかける事が出来る。
これは電気属性の二人の力が均等だから出来る事だ。
片方が弱ければ、自分が吸収出来ないほどの電圧が来た時に感電してしまう。
つまり、尾嶋を映す仮面の力でのみ発揮出来る技である。
そして間の小森は、

小森「………」

尾嶋達が電気を発する直前になんとか脱出していた。
やはり音が無ければ反応が少しだけ遅れてしまう。
小森はそのままレース達の元へ逃げて行った。

櫛原「あ、お帰り~、やっぱ無音(サイレント)でも第二世界の最強の電気属性二人はきつかった?」
小森「俺には一人でもきつい位だ」
櫛原「あ、操縦士(リモコン)に戻ってるのか」
小森「それよりそっちはどうだ?」
櫛原「あ、うん…準備はできたんだけどね…」
小森「?」

小森は気になって櫛原の向く方を見た。
周りを見れば、他のレース、塚一同盟のみんなも同じ方向を見ていた。
その方向には、

須奈「レールガン、なんて優しい物じゃないよね」

レールガンでも生身の人間なら耐えられないのだが。

尾嶋「そうね、それのかなり大きいばーじょんかしら」

直径3m程だろうか、巨大な筒がこちらを向いている。
むしろここまで大きくすれば電圧が分散してしまうのではないかと思うが。

尾嶋「私だったら問題無いわ」

既に一部が光始めている。

荒木「いつでも発射できるって訳かしら」
樋森「流石に分が悪いわよね…」
川須「おいおい、山一帯を吹き飛ばす気か?」

流石にそんな大きい物を発射すればレース達だけでなく本人達、特に酒々井十六忍武たちにも被害が出るのではないか?
既に塚一同盟と戦闘していた忍は撤退しているが、この拠点自体がただでは済まないだろう。
まぁその場合はまた立て直したら良いのだが。

尾嶋「いつでも発射OKよ」

それは尾嶋なのか尾嶋を映した鏡の仮面なのか。

浅野「よし、逃げるか」
櫛原「さぁ今夜は飲むぞー」

レース達は何気なく逃げようとしていた。

山田「リミッター、クリア」
山田「電圧メーター、流出メーター、共にクリア」
山田「アルティメットキャノン砲、オールクリア、GO!」
須奈「ちょっ、たんまたんまたんまたんまたんまたんまたんまたんまたんまたんまたんま!」
荒木「くっ、仕方ないわ、総員!浅野の後ろに隠れて!」

レースと塚一同盟の全員が浅野の後ろに隠れる。
浅野の能力は自分の状態を相手に移す、何が来ようとも浅野が向こうに移せば自分たちは助かるという算段である。

久我原「ちょっと、東雲先輩、押しすぎですよ」
東雲「いえ、私じゃないわ、おい無意味野郎、後ろから押すな」
須奈「いやいや、もっと押し詰めないと死んじゃうって、決して久我原の巨乳と東雲の巨乳がムニムニし合って、お互いに相手の胸を自分の胸で感じ合っているのを見て興奮してる訳じゃないぜ、なぁスパイ」

須奈は久我原を後ろから押している川須に問いかけた。

川須「ああ、どうせ気にするなら今東雲と久我原が巨乳キャラになった事を気にするべきだな」
久我原「いやいや、あなたも地味に押して来てますよね、ですよね!」
浅野「なぁお前ら」

そんな死ぬかどうかの瀬戸際にもふざけているレースにも、そして他の塚一同盟全員にも浅野の声、そして尾嶋の声が響く様に聞こえた。

尾嶋「あるてぃめっっっとっ、きゃのんびぃぃぃぃぃぃぃいいむ!!!」

若気の至りで叫んじゃったのだろうか、だがレースや塚一同盟はそんな事を気にしていられなかった。
この浅野の一言によって…

浅野「俺は確かにあのデカイののダメージを移す事が出来る、だがそれは俺が一度受けたダメージを移しているだけだ」
櫛原「つまり?」
浅野「俺は確かに助かるが、俺の後ろ隠れても助からないぞ」
全員「「「えっ?」」」

巨大な筒は全体が発光し、光を撃ち出して来た。

櫛原「ちょ、おまっ!」
樋森「そう言うこと早く言いなさいよ!」
小森「ふむ、俺死んだな」
荒木「この役立たずがぁ!」
浅野「いやいや、お前らが勝手に人を盾にしてるだけだし!?」
久我原「ちょ、押す力強くなってません?」
東雲「やめっ、んぁ!やめなさいよ!」
川須「どうせ死ぬのなら!」
須奈「最後に結婚しろ!」
川須&須奈「「百合ん百合んしてから死んでやる!」」

そして彼らは光の中に飲み込まれて行った。

尾嶋「光の中に完結するってね」

だがその時だった。
建物内から爆発音が聞こえた。
それも一回だけではない、壁や天井、数カ所で爆発が起きた。
もちろんレースと塚一同盟がいた方向の壁はぽっかりと穴を開けていたので爆発は起きなかったし、もっと酷いことになっているのだが。

尾嶋「何が起きてるの?」
尾嶋「櫛原の仕業ね」
山田「いや、櫛原だけではござらん、塚一同盟の爆弾使いも建物の破壊に的確な場所を狙って爆弾を仕掛けたのだろう」
尾嶋「えっ?じゃあどうするのよ」
山田「取り敢えず天井が崩れるので全員安全を確保せよ!」
尾嶋「安全を確保ってどうやって!?」

そして建物内の柱はとうとう天井を支えられず、落ちて来た。
外に避難する時間など無い。

尾嶋「うわあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
尾嶋「私の身体で叫ぶなー!」
山田「無念」

酒々井十六忍武の某町の拠点は破壊された。
元々壊す予定だった壁は安い素材で作られていたため、復旧する事が出来た。
しかし全体が壊されたとなると、予算的に復旧出来ないのだ。
そのためこの拠点は破壊された事になる。
酒々井十六忍武の拠点だった瓦礫の山の中、

尾嶋「うっ…」

瓦礫をかき分けて頭を出した人物がいた。

尾嶋「おいしょっと」

それも一人ではない、そこかしこから生存者が出て来た。

尾嶋「ふひぃ~、何とか生きていたみたいね」
尾嶋「あんたいつまで私を映してるの?」
尾嶋「あっ、ごめんごめん」

尾嶋が二人出てきたが、片方は姿を変えて仮面を着けた男になった。

尾嶋「どうやら私たちはこのアルティメットキャノンに助けられたようね」
鏡の仮面「これアルティメットキャノンって名前なのか…」

潰れてしまって使えなくなったアルティメットキャノンであるが、尾嶋と鏡の仮面はその近くにいたため、アルティメットキャノンがつっかえとなり、潰されることはなかった。

尾嶋「私が名付けた、良いセンスしてるでしょ」
鏡の仮面「そういや、昔そんな名前の奴が出るゲームあったな、俺はやってないけど」
尾嶋「何それ、調べとくわ」

まぁ今ゲームの話をしていても仕方ない。
現状を知るのが先だろう。

鏡の仮面「それより忍者の皆さんは生きてるのだろうか」
山田「何とか生きておる、負傷者は10名程だな」

近くの山田が答えた。

鏡の仮面「え、あんなに戦ったのに負傷者が10名だけ?誰も死んでないの?」
山田「うむ、まぁすぐに決着が着いたって事が最大の要因だがな」
鏡の仮面「まじで?じゃあ俺たちは脱落者ゼロで相手だけ死んだってこと?」
尾嶋「いえ、それは無いわ」
山田「うむ、それは無い」
鏡の仮面「え?」

二人に否定された。

山田「奴らの目的はこの拠点を破壊すること、だったら奴らの目的は達成したと言う事だ」
尾嶋「それにあいつらが死んだとは思えないわ、目的は達成したからさっさと逃げたって所かしら」
鏡の仮面「逃げた?でもあいつらはが逃げる所なんて…」
尾嶋「別の世界、そうね、須奈がいたから第二世界に逃げたかしら」
鏡の仮面「でもさ、逃げる前にやられたってことは…」
尾嶋「それこそ無いわね、もしそうだったとしたら、私かあなたのどちらかが死んでると思うわ」
鏡の仮面「俺かお前が、死ぬ?」
尾嶋「ええ、だってその場合確実に浅野が残っているはずよ」
鏡の仮面「浅野…」

レースや塚一同盟達が盾にした塚一同盟唯一の男。

尾嶋「もしも別の世界に逃げずに死んでいたら浅野が私かあなたにあるてぃめっときゃのんびーむのダメージを移していたはずよ」

しかし尾嶋はアルティメットキャノンは言えるのにアルティメットキャノンビームって言う時、発音がおかしくなるのな。

鏡の仮面「なるほど、俺たちはレースに助けられたって訳か」
尾嶋「そうね、残念だけど、でもあいつらも助けただなんて思ってないはずよ」
山田「だがもし須奈が浅野だけを残していたら…」
尾嶋「私たちの完敗だったでしょうね、でも良いでしょ?元々この場所は見捨てるつもりだったんだし」
鏡の仮面「俺たちは囮か、役に立ったのか不明だが」
山田「確かに敵が早々に逃げてしまったからな、時間稼ぎは出来なかっただろう」
尾嶋「だけどこれで…」
山田「うむ、これで次の戦で塚一同盟は手を出せなくなる」
鏡の仮面「早く終わったんだ、戻った方が良いよな」
尾嶋「ええ、戻りましょう、私たちもレースとの決戦に参加しなければならないわ」

レースと塚一同盟同様、酒々井十六忍武の全員もその場から撤退した。
酒々井側の狙い通り、塚一同盟は次の決戦に金銭的な理由で参加出来なくなった。
つまり、酒々井十六忍武とレースの全面対決が始まろうとしていた。
最近何も知らない友達がアルティメットキャノンビームを回して敵味方全滅しました(わかる人いるのだろうか…)。
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