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after story 作者:かつどん

不幸の再結成

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不幸の再結成1

ども、かつどんでーす。まさかこんなことを書けるとは…
center storyの5日連続投稿最終日に合わせて同時投稿です!雰囲気も似たような感じになってます。
そして、うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
まさか自分がこんなことを書けるなんて!
一体何なのか気になる人は本文を読むか、後書きを読んで下さい。
今回は短編です。
狩野 美宇(かのう みう)という人物は殺人鬼である。しかし、無差別に殺す殺人鬼てはない。
無差別に殺さないのならそれは殺人鬼ではないのかもしれないが、少なくとも彼らの世界では殺人鬼に見なされている。殺人鬼に認定されている。
しかし、ただ殺人鬼というわけではない。先ほど言った通り、無差別ではない。では彼は誰を殺害対象にするのか、それはレースの敵、レースに仇なす者達である。
そう、彼はレースなのだ。世の中にはレースのためならレースをも裏切るなんて人物もいるが、彼はレースのためなら誰でも殺す。逆に言えば彼にレースの敵に見なされなければ殺されはしない。
彼はレース、レース名無意味(ノーミーン)、レースの発祥地となった瀬滝田中学校に通っていて、小川 雄大(おがわ ゆうだい)と同じクラスのレース、そしてその瀬滝田中学校のレース達のリーダーである。

ある日の夜、瀬滝田中学校の水泳部である佐倉 美奈(さくら みな)は友達の熊取 那智(くまとり なち)を連れて瀬滝田中学校に侵入していた。

「あったあった、ゴメンねなっちー、付き合わせちゃって」
「まったくよ、何で水着を学校に忘れたからって私を呼び出すのよ」
「いや~一人じゃ心細くて、アイスおごるから〜」
「アイス三つね」
「う、せめて二つに...」
「じゃあ二つ」
「じゃあそれで、ってあれ?」
「ふっふっふ、まさか一つしかおごる気が無かったのに三つと言ったため二つが軽いと錯覚してしまう巧妙な会話術を使ったとは思うまい」
「なっちー、全部言っちゃってるよ」

佐倉が自分よ水着を水着をプールの更衣室で見つけたため帰ろうとした時、

「ん?あれは…」

なっちーこと熊取 那智は見てしまった。
プールから校舎を挟んで反対側のグランドに二人の人影があった。

「ねぇあれって…」
「んにゃ?警備員でも来た?」
「いや、そうじゃなくて」

夜の暗闇のため、誰かは分からないがプールから見えるグランドに二つの人影が確かにあった。
そして、彼女達が見た物は、

「へー私達以外にも侵入者がいるのかな」
「ははは、まさか皆いたりして…ってえ?」

二人が冗談を言うと、冗談ではいられないことが起きた。
それは、二つの人影のうち片方が倒れたのだ。あれは完全にもう片方に殺されたように見える。
二人が愕然としていると、そのもう片方の人影がこちらに走って来た。確実にプールに向って来ている。

「えっ、ど、どうしよう」
「とにかく逃げなきゃ!」

二人はすぐにプール場から出て校舎に向かった。
校門から出る場合は真っ直ぐにいけるのだが、それではあの人影に追いつかれてしまう。校舎に逃げ込んで逃げる方が安全、二人はそう考えて校舎に逃げ込もうとした。
だが渡り廊下の途中で、何かが目の前を通って行った。それは、

「ナイフ?」

何とその人影がナイフを投げて来たのだ。
しかし、ナイフは命中せず、二人は何とか校舎内に逃げ込むことが出来た。

タッタッタと、廊下を走って行く音が聞こえた。
佐倉と熊取は渡り廊下から校舎に入ってすぐの理科室に身を隠していた。
校舎に入った時、佐倉が今日先生から理科室の鍵が壊れていると言われた事を思い出し、この理科室に逃げ込んだ。
相手はグランドからプールにいる二人を見つける程感覚が鋭い。そう思って二人は気配を出来るだけ隠すため、お互いの口を手で塞いでいた。
人影が理科室を通過した事を足音で確認した二人はお互いの口を開放した。しかしこんな状況のため二人の混乱は収まらない。

「これからどうする?」
「どうするってどうしようもないでしょ、今出て行ったとしても、すぐに見つかって殺されるに決まってるわ」
「で、でも…ここにいてもいつかは見つかって殺されるかもしれないよ」
「もう、私達死ぬのかな…」

熊取がそう呟くと、それを聞いていた佐倉も同じ考えをしてしまった。

「はぁ、生きている間にもっと色々したかったな」
「例えば?」
「うーん、美味しい物を食べたりとか、キスとか?」
「へーまだファーストキスはしてないの?」
「中学生だからあたりまえじゃない、そういうなっちーはやったの?」
「もちろん私もまだよ、私だってしたかったよ」

その時、

「じゃあさ、その願い叶えればいいじゃん」

その時の二人の驚きは半端ない物であっただろう。命を狙われていて誰もいないと思った教室に逃げ込んだはずなのに、いきなり話かけて来たのだ。
二人は先ほどの人影かもしれないと思ってしまうだろう。

「大丈夫、落ち着いて落ち着いて」

無理だ。

「落ち着いかないとさっきの奴が来ちゃうよ」

そう言われれば仕方ない。二人は一旦深呼吸して落ち着いた。
二人はその窓辺に座っている男を見た。
白髪の青年で、今がどんな状況か分かってるのかこいつ、と言いたくなるくらいニヤニヤしている。

「さっきも言ったけど、君たちがファーストキスしたいなら今叶えちゃえばいいじゃん」
「…………」

何言ってんだこの人。

「もちろんだけど、俺とキスするわけじゃないよ、君たちでキスしたらどうかって言ってるんだ」
「「はあ⁉」」
「うんうん、それがいい、絶対絶命の中君たち二人は本当の恋に気付く、よくある事じゃん」
「え、えっと」

少し戸惑って佐倉は熊取をチラ見する。すると、熊取も佐倉をチラ見したそうで偶然目が合ってしまう。照れ臭くなって目を反らす。

「なんて最高なシチュエーションなんだー!!!!」
「ちょっとー!」

ああ、完全にもう駄目だ。あんな大声出されたら感覚が鋭くなくてもあの人影に気付かれただろう。

「おっと、失礼」
「………」
「うむ、多分今ので無意味(ノーミーン)に気付かれただろうね、あいつ真面目だし」
「えっ、ノーミーン?」
「よし!だったらこうしよう、君たちがお互いのファーストキスを奪い合ったらお兄さんが君たちを助けようじゃないか」
「はぁ!」

助ける?あのナイフを投げて来る奴から?

「さぁ、どうする?タイムリミットはあいつが来るまでだぜ?お互いの願いを叶え合って助かるか、お互いに願いを叶えられずに死ぬか、さあどちらかを選べ、はあはあ」

何かこの人息が荒くなっているのだが。

「美奈、ここは従おう」
「なっちー…うん、そうだね」
「お?やる気になった?安心してよ、あいつが来ても全力で助けるからね」

よし!と心の中で覚悟を決めて佐倉と熊取は向かい合う。でもちょっと照れる。

「ハァハァ」

窓辺の男はより一層息が荒くなる。
佐倉は目を閉じてそれに合わせて熊取も目を閉じる。そして顔を近づけ合って、お互いの唇を触れ合わせた。
彼女の唇は柔らかかった。もしこの状況じゃなかったから一生くっつけていたい気分だった。相手の唇に吸い付くと、相手も同じことをして来て、私達はお互いの唇に吸い付き合う。

「んん、ちゅっ」
「ん、ちゅっ」

お互いに夢中になり、口から少し声が漏れる。
すると、そこでドサッと窓辺から何かが倒れる音がした。
私達は夢中になっていたキスを仕方なく中断して窓辺を見た。
見ると、窓辺に座っていた男が倒れていた。しかも鼻から血を流して幸せそうな顔をしていた。

「「ってええーーーー!!!」」
「ちょっと、どうすんの⁉何で死んでるの!助けてくれるんじゃなかったの?!」
「どどどどうしよう」
「落ち着いてなっちー、先ずはこの人を起こしましょう」

するとそこで、この理科室の扉が開く音がした。そう、彼が来てしまった。

「ああー全くよー、そういや、この理科室の鍵が壊れていて、鍵を閉められないことをスッカリ忘れてたぜ、しっかしあんな大声出されたら誰だって気付くだろ」
「「!!」」

その時二人は死を覚悟した。
その男はどうやらこの学校の生徒のようで、この学校の制服を着ている。学年は一つ上の三年生のようだ。

(ああ、もう死ぬのか、でも最後に願いを叶えられてよかった。よかった?いや!どうせ死ぬのならいっそのこともっとやりたい!)

二人は同時にそう思い、お互いに飛びかかった。

「「ぐば!」」

勢いよくお互いの顔に自分の顔を近づけ合ったため、お互いの顔をぶつけ合うようになってしまった。
それでもすぐに気を取り直してお互いの唇を触れ合わせた。

((ああ、柔らかい、これで死ぬならいいかも))

すると、

「ごばぁ!」

理科室に入って来た男は口から血を流した。

「くっ、いきなりえらいもん見せつけてくるじゃねえか」

そこでその男はやっと倒れている人物に気付いた。

「あんれ?須奈さん~?死んだはずじゃ…」
「よっこいしょ、それがつい先日復活してな」

須奈 真紅(すな しんく)は身体を起こした。

「それより狩野よ、久々の再会なのにあまり驚かないんだな」
「そりゃ無意味ですんで」
「はは、全くもって無意味だな」

佐倉と熊取にとってその会話はとても奇妙な会話だった。
今まで自分達の命を狙っていた人物と助けると言っていた人物がかなり親しく話している。もしかしてグルなのかもしれない。

「それより無意味(ナッシング)さんよ、この二人どうすんだ?さっき外で殺した所を見られちまってよ」
「もちろん殺すなよ」
「あいよ」

それだけで二人が殺されないことが決定した。そしてすぐに、

「あと、今日のことを誰かに話したりしたらその話された人ごと君たちは殺されるから注意してね、ほんじゃぁ」

といって校舎から出て行った。
それを見て佐倉と熊取は力が抜けたようにその場に座り込んだ。

「何だったの、今の」
「さ、さあ」

お互いに顔を向き合うと、たった今二人でやっていたことを思い出した。
二人はキスした中である。
二人は恥ずかしくなって顔を下に背けた。自分でも顔が赤くなっているのが分かる。

((でも、柔らかかったな~、またやりたいな~))

と思っていた。

「か、帰ろっか」
「うん、そうだね」

二人はそんな感じで普通に歩いて瀬滝田中学校から出て行った。
しかし、その帰り道、二人は会話をしなかった。
それ以降その二人がどのような百合ん百合んな生活を送って行ったのかはレース達が記録していたが、その記録が外部に漏れ出ることはなかった。
ああ、我思う
故に百合あり
だがそこに我、必要なし from百合男子

キスシーンは読み返して興奮しちゃいました。
まさか男である自分が百合を描くなんて!
百合男子の同志達よ!男の私が百合を書いてしまって申し訳ない!

そして須奈は今回も何もしてない。
+注意+
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