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視聴者

作者:Karl&Takumi Kaseki
第1話はこちらです→http://ncode.syosetu.com/n8936dx/

ちょっとホラーが入っています。
昼間に安全に読むのと、夜にホラー感を味わいながら読むのと、どちらにしますか?


             「バンッ!!」

そんな音を立てて、|風立事務所のドアが開いた。
「先生!!大変です!!」
オレの助手、秋田(あきた) 詠美(えいみ)が血相を変えて入ってきた。
どうした?といつも通り尋ねようとしたが、彼女の剣幕にただならぬ出来事があったと分かり、
「何があった?」と、瞬時に質問を変えた。
「とにかく、この動画を見てください!」
彼女はそう言って、自分のタブレットをオレの机の上に置いた。

彼女の白い滑らかな指が流れるように液晶画面を操る。
そして、UTube(ユウチューブ)の画面が現れ、その中の一本の動画が画面いっぱいに広がる。
「(投稿者は“倫敦1888”?)」
これって確か…

その時、映像が流れ出した。
画面の右から左へ


HAHAHAHAHAHA!!!!!!


という文字が流れる。
そして、ロボットのような声で


『俺は倫敦(ミチアツ)1888♪ 奴らの首を切り裂いた♪』


というラップのような感じにリズムに乗って歌い出す。
すると、体をゾッとさせる画像が現れる。いや、画像じゃない。動画だ。

夫婦だろうか?首のない男女2人の遺体。少し分かりにくいが、じわじわと切断部から血の海が広がっているのがこれが動画だと物語っている。
そして少しずつ視界が動く。
「(ここはどこだ?路地裏か?)」
すると、また1つ、首のない屍体が現れた。今度は中年男性。紺の服を着ている。この服装にオレは見覚えがあった。
「(警察の制服!まさか、駆けつけた警官までも切り殺したのか!?)」
すると、また機械音声が流れてくる。

『こいつはグズ、俺の仕事のジャマしたバカ♪秒で首も吹き飛んだ♪』

「(これは現実(リアル)なのか?CGを駆使した悪戯(フィクション)か?)」
ふと浮かんだオレの考えを読んだかのように、さらに歌い続ける。

『これってCG?って思ったお前、それなら確かめてみろ♪
俺がいる場所、紀宮(のりみや)の駅前♪後は自分で探して見てね♪
さてさて、こんな程度かと思った君♪これでこれで終わったと思うなよ♪
これからとっておきを見せてやるぜ♪』

すると、画面が一気に暗転し、カウントダウンが始まった。


挿絵(By みてみん)
『three』
挿絵(By みてみん)
『two』
挿絵(By みてみん)
『one!』



               『ZERO!!』






※※※※※※※あまりにも残酷なため、画像を載せるのは控えさせていただきます。風立探偵の反応でお察し下さい※※※※※※※




「な!!!!!」

そこには、男の子の屍体が写っていた。大人3人と同じように、首を失った形で……
オレは、驚きの声をあげた後は何も言えなくなった。
秋田を見ると、彼女も目をそらしている。よくもこんな映像を持って来てくれたな。
込み上げてくる吐き気に襲われている中、また機械声が聞こえて来た。

『キャキャキャキャキャキャ!!!!アッハハハハハ!!さぁてと、
次は扼殺覚悟をしておけ♪貴様らに俺の犯行を止められるかな?』

「(あれ?今の声…)」
そこで再び暗転した。

「それで?オレに何を頼みたいんだ?まさかと思うがーー」
「待って下さい、動画はまだ終わっていません。」
「え?」あと数秒で終わるだろう?


すると、あと2秒のところで
挿絵(By みてみん)
という文字が現れ、1秒も立たない間に消えていってしまった。秋田の忠告がなかったら、見逃していただろう…

「それで?まさかと思うが、この動画が本当か嘘か調べて欲しいとかいうんじゃないだろうな?」
「いえ、その動画が本物であるということはもうわかっています。」
そういうと彼女はタブレットを取り上げ、操作し、ネットニュースの記事を引っ張り出して来た。

記事は、「ネットからの殺人鬼!?」という見出しで始まっていた。
まとめるとこうだ。
朝の6時ごろ、判屋(はんや)町の紀宮駅前の繁華街の裏路地で大人3人と子供1人の合わせて4人の遺体が発見された。
全員が全員、頭を刀か何かで切り落とされていて、それが致命傷。
死亡推定時刻は昨日の午後8時前後。ついでに、動画の配信時刻は午後の20時46分だ。
4人の身元は判明していて、
御手洗(みたらい) 荘司(そうじ)、35歳。
御手洗 たまき、31歳。
御手洗 亘、5歳。
この3人は親子らしい。
そして、湯川(ゆかわ) 圭吾(けいご)、46歳。
彼は警察官で、この場を見てしまったがために口封じで殺されたものと思われる。

「で?この動画が本物だと分かっていて、被害者の身元がわかっているのなら、お前が頼みたいことってまさか、犯人探しか最後のyの意味のどちらかじゃぁないよな?」
「そのまさかです…」
「フンッ!これは判屋で起きた事件だぜ。黄水晶探偵団シトリン・ディテクティヴズの領分だろうが。」
「そんなこと言ってる場合ですか!?人が亡くなってるんですよ!」
秋田の甲高い声が事務所内を響き渡る。
昔から耳が異常なほど良い風立には、この声は苦痛だった。
「わぁったって。黄水晶探偵団(あいつら)田口(サツの友人)に頼んでおくよ。」
オレはそう言って、固定電話の受話器を持ち上げた。

電話をかけながら、オレは考えた。
「(「倫敦」をあいつは「ミツアツ」と呼んでいたが、実際にこの漢字を読むと「ロンドン」。そして、後の1888が西暦を表しているのだとしたら、1888年にロンドンで起きた悲劇の犯人を気取っているつもりなのか?
そして、奴の笑い声、女の声に聞こえた。だが、女にあんな芸当ができるのか?
さらに、奴は次を「扼殺」と言っていた。そんなことをすれば、手形が残るんじゃないか?奴はどうするつもりなんだ?)」
では、次から2週間、Karlさんの番です。素人の僕にはできないホラー感を全面的に出してくれるでしょう。お楽しみに。

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