今回は、恐らく今までで最低のクオリティだと思います。前半部分がどうにも納得がいかないのですが、後の内容でカバーしようと思います。
何の前触れもなく意識が徐々に鮮明になっていく。どうやら寝てしまっていた様だ。
いや、寝ていたと言う解釈は間違っているのかもしれない。
この身体にそんな機能は存在しない。
ゆっくりと身体を起こし、一息吐く。
一部関節に多少の動作不良があるが、支障は無い。
辺りの景色で、先程までの経緯を思い出す。
私はアリスと行動を共にせず、エミヤシロウに同行し、謎の虚脱感と共に意識を失って今に至っている。
エミヤシロウの姿は、どこにもない。あるのは先程まで彼が座っていたであろう部分の潰れた草の跡だけ。
なんだろう、この苦しみは。
目の奥が熱い。無い筈の心臓の部位が締め付けられる。冷静でいられない。
何故彼は消えたの?
私を独りにして。
そう考えれば考える程、ここに留まれなくなる。
この苦しみは、私の知らないもの。
私であって私でないもの。
アリスが言っていた。私は誰かの魂を媒介に出来ている、と。
でも、そんなのは知らない。
私の記憶は、あの瞬間まで存在しなかったのだから。
暖かい。私が感じた初めての感覚。
人形である自身には有り得ないそれは、今でも鮮明に説明出来る自信がある。
身体中に染み渡る様に入りこんで来た何か。
アリスにその感覚の理由を聞いたら、シロウの魔力じゃない?と言われた。
そしてそれで理解した。
彼が、私を産んでくれたのだと。
『おとーさん………』
だからなのだろうか。彼といないとこんなにも変な感覚に陥る。
彼といないとこんなにも自分が自分でいられない。
空虚な身体の中にある更なる虚無。
それは、空虚"だった"からこそ起こり得る事実。
無から無は生まれない。虚と成り得るには、そこに実が存在するのは必定。
ならば、今の私は一体何なのだろうか。
虚から実と成り得たこの身体は、あまりにも不完全で、あまりにも実感を持てない。
他人の力によって生かされているこの身体。生きていると言うにはあまりにも欠落していて、死んでいると言うにはあまりにも重いこの魂。
この身体が気にくわないとは思っていない。寧ろ感謝して足りない位だ。
しかし、この身体を得てしまった事で、今こうやって悩んでいる。
私の肉体は、元はある魂を媒介として動いている。
今の意識は、その魂の生前からのものなのか、魂の媒介による事象の変化が、魂に歪みを生じさせたのか。
いったい、どこまでが"上海"なのだろうか。
叫びたい衝動を抑え、私は再びその場に寝転がる。
アリスの支援でやっと動いていた頃の記憶は、今や存在しない。或いは元からそんなものは無いのか。
産まれたばかりの私。
でもそれは転生に近くて。
その事実だけ覚えていてもなんの意味もないのに。
不必要な記憶が、自身を貶めている。
これは、進化の代償なのだろうか。
本来昇華する筈のない方向へと歪んでしまったこの身体へ与える、代償。
そうなんだと理解する。いや、強制的にそうさせる。
そうしないと、いつまで経っても繰り返す。
お父さんの事を考える。
彼が私を撫でてくれるときに感じる暖かさ。それはあの時と同じもの。
内側からほんのりと温まってくる感覚は、冷たいボディにあるまじき異変。
でも、疎ましくは感じないし、邪魔だとも思わない。
それ以上に、魂ごとこの身が溶けるように力が抜けるあの感覚に疑問を感じる。
あれが「幸福」の感情なのだろうか。
それは、人形である私には本来理解し得ないもの。
しかしそれでは、その時の感情と思わしきものはなんだったのか説明がつかない。
悩んでいる最中に視界ギリギリの何かを捉える。
『アリス………』
それは、私のマスターであるアリス・マーガトロイドだった。
空を飛び、魔法の森と思わしき方面へと移動しているのを追いかける。
飛行速度は恐らく同等だから追いつくことは敵わないだろうが、今はそれが最善だと判断した。
魔力の残量というのは自分でもよくわからないもので、常に落ちそうな橋の真ん中に佇んでいるのと大差ない。
取り敢えず、考えるのは後にしよう。なんなら、アリスや蓬莱に相談してしまうのもいいかもしれない。
直ぐに飛び立とうと思い、留まる。
もしも彼が何かしらの要因が働いて私を置いて行くことになっていたのなら、ここを動くのは彼に不安を与えることに他ならない。
そんな時、アリスがもしもの時に与えてくれた道具を思い出す。
私が持つ為にかなり縮小化されているが、それは紛れもなくペンと紙だった。
恐らく、私が単独で起動停止した際に何かしら記述しておくことで、拾ってくれる可能性を高める為に持たせてくれたんだろう。
違う形とはなったが、これを持たせてくれたアリスに感謝しつつ、不器用に文字を書く。
アリスの支援で字は多少書いたことがあったので、なんとなくは書けるが、多分大分稚拙な文章なんだろう。
風で吹き飛ばないように、近くにあった大きな石で重石をする。
やっと終わった頃にはアリスの姿は当たり前だが視界で捉えれるものではなくなっていた。
取り敢えずアリスの家へ戻るために飛翔した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『はっ――――!!』
今までに無い位の動揺が走る。
それもそうだ。こんな莫迦な失態をしたのは初めてに等しいのだから。
『どうしましたか?』
声は冷静に、衣玖が問いかける。
『連れを―――置いてきてしまった』
『連れ………ですか。しかしそんな人近くに居ましたでしょうか』
『見えていなくても仕方の無い事ではあるのだが………。
何せこのくらいの大きさだからな』
ジェスチャーを交えて説明する。
『人形程の大きさですね』
『あぁ、まさしくそれだ』
衣玖は分からないと言った表情でこちらを見つめている。
『人形を連れというのは変ではありませんか?』
『いや、確かに人形ではあるのだが、彼女は生きているよ』
ますます疑問符を浮かべる衣玖。
埒があかないので、軽く説明をした。
『なるほど………。貴方は普通の人間では無かったのですね』
『いや、普通の人間だよ。
ただちょっと歪なだけさ』
『なるほど、道理で………』
今度は考える態勢になる。
彼女の呟いた言葉に意味深なものを感じたが、それは直ぐに別の思考にすり変わる。
『くそっ………』
ここから上海を捉えるのはなかなか難しい。
眼をどんなに強化しても、それは所詮人間のリミッターギリギリが最高だ。たとえ人間を超越した存在でも元は人間だ。その域を出るのは叶わない。
つまりは、リミッター解除をしても不可能な高さまで私は彼女のことを忘れていたのだ。
今から戻るべきか………?いや、それでは今度は衣玖に迷惑をかけてしまう。だが結果的に上海を見捨てることに繋がってしまう。
私がしたミスで、どちらかに何かしらのマイナスを与えてしまう。
『………なら、これをお渡ししましょう』
そう言って、身に纏っていた羽衣を脱ぎ、私に被せてくる。
『これは?』
『この羽衣は、人間が纏うことで空を飛べるという逸話があります。試したことはないので分かりませんが、これさえあればここから地上へ、逆も然りも可能かと』
『しかし、どうやって飛べばいいのだ?』
『そこまでは………』
沈黙が数秒と続く中、意を決したシロウは、常識外れの行動を起こした。
『なっ―――――!!』
建物が豆粒ほどに見える高さから、彼は身を投げ出したのだ。
あまりにも予想外の行動に、彼女は動揺する。
飛び方を質問したばかりの飛ぶことを知らない青年がするには余りにも愚行。
これでは、自殺となんら変わりはない。
しかし、彼女は再び驚愕する。
彼は、飛んでいた。
いや、飛ぶというにはあまりにも前衛的。
纏わせた羽衣を脱ぎ捨て、まるで鞭のように振るい、空中を踊っていた。
『なんて、出鱈目な―――』
確かに私は纏うことで空を飛べるという確証もない事実で羽衣を渡したが、それ以外の用途を知らないのに、何故命掛けの状況で他の選択が出来る?
『………まともそうな人に見えましたのに、あれほどタガが外れているとは』
いや、そうでもなければあの妖怪に目をつけられる筈もなし。
根本的な勘違いだ。
彼女の身内にまともな奴がいるという観念が間違いなのだ。
彼もまた、豆粒ほどの大きさに消えていく。
『………でも彼なら、』
あんな出鱈目な人ならば、総領娘様を任せても問題ないかもしれない。その言葉は誰にも届くことはなかった。
本来ならば重力に逆らうことなど適わないこの身であるが、彼女が渡してくれた羽衣のお陰で私は未踏の領域に踏み込んでいる。
飛ぶ感覚は、すぐに理解できた。
しかし、身体に纏っていたときに、また感じたのだ。あのチクチクとした痛みを。
それは羽衣を通してか、それを起点として断続的に襲ってきた。そのせいで、飛ぶ感覚は理解できても、それに集中することは出来なかった。
ならばと、私は羽衣を腕に絡ませる様に持ち、羽ばたく様に振るった。
ただの羽衣では、重力と気圧によって振るったところで自由に扱うことは不可能だが、強化を施すことで物理的な干渉ならば今や聖骸布以上の強度を誇る。
多少構成を弄って、鞭に等しいしなりをつけたりもした。後できちんと直して返さなければ。
全力で振るいさえすれば、今なら羽衣は自由に扱える。
私は急ぐべく、空に向かって羽衣を振るう。
するととんでもない速さで地上へ落下していく。
原理としては、慣性に近い。
滑車に乗った相手を押す力によって速さは変わるが、等速で動く法則だけは常に在り続ける。
止める方法は単純。同じ力で押し返せばいい。
簡単に言えば、力加減次第で私は音速をも超えることが出来ると同時に、長時間は無理だが、停滞に近い状態で空を飛び続けることが出来る。
―――まぁ、空を飛ぶだけならば纏うだけでいいのだが。急ぐ時はこちらのが効率がいい。
流石の私でも、今回は無茶な事をしたものだと少し反省する。
とは言ってもこれは私が犯したミスなのだから、補う為にはこれ位の無茶は仕方ないのでは無いと判断する。
だが、凛や早苗は怒るだろうな。
どうせ彼女らは、『シロウの行動は誰が見ても壊れた秤のようだ』とか言うのだろうが。
まぁ冷静に考えると、一度のミスで命を掛けるというのは普通は理解しがたいものなのだろう。
でも今更この身に染みた呪いを矯正するのは容易いものではないのは言われなくても分かってる。
この先何があろうと、こればかりはどうにもならない自慢できない自信がある。
着地すると羽衣を元通りの性能に戻し、私は再び纏う。
再び刺激してくる何か。
『む………?』
羽衣を観察すると、その痛みの理由をやっと理解する。
定期的に放たれる小さな光の線。
紫がかったその線は、誰もが知る自然現象。
静電気。
物体に帯電する状態や、蓄えられている電荷の総称。
現代人ならば、当たり前のように身近にある現象だが、幻想郷では一体どうなんだろう。
上海の姿を探すが、その影はない。
落胆しかけた時、視界の隅からなびく何かを発見する。
近づくと、そこには今にも飛んでいきそうな紙切れが一枚。
重石となっていた小石と一緒に拾いあげる。
そこには、こう書いてあった。
おとーさんへ。
わたしはアリスのところへかえります。
きづいたときにはおとーさんがいなくてビックリしたけど、きっとりゆうがあったんだよね。
だからしんぱいかけないためにもこうやってかみにかいておきます。
どうか、よんでくれますように。
上海
『―――――――』
私は、表現し難い感情に圧されていた。
これは恐らく、初めて親に書いた手紙を親が読んで感動する感覚なのだろう。
擬似的な娘であろうと、こんなにも嬉しくなる。
そして、自分のやった事を改めて反省する。
すまない。今度絶対に埋め合わせをしてやるからな。
上海が書いたであろう手紙を大事に仕舞い、先程の階段を今度は駆け上がる。
慣れない飛行よりも、こちらの方が圧倒的に効率がいい。
先導していた衣玖の歩幅が小さかったのだろう。予想以上に短時間で彼女が視界に収まる距離まで辿り着いた。
『お帰りなさい。見つかりましたか?』
私が飛び降りた瞬間の驚きの表情は最早消え去っており、それについて言及しそうな雰囲気も彼女からは感じられなかった。
なかなか肝が据わっているのか、はたまたどうでもよくなっただけか………。
『いや、どうやら先に帰ったようだ。心配ではあるが、こちらを疎かにしては気を利かせてくれたあの子に申し訳が立たない』
『そうですか』
関心とも無関心とも取れるトーンで答える衣玖。そんな状態であろうと、彼女は笑みを絶やさない。
恐らくは世渡り上手なのだろう。
『そうだ。これは返すよ』
羽衣を持ち主へと渡す。再び彼女が纏うと、天女と化した。
放たれる静電気が、まるで彼女を引き立てるように踊り続ける。それで、あの羽衣は彼女しか使ってはいけない、使いこなせないものだと無意識に認識する。
『では行きましょうか。もうすぐでゴールですから頑張って下さいね』
上を見上げると、終わりのなかった一本道に、僅かな地平線を確認する。
下を見下ろすと、密度の濃い雲で下の状況の一切を見ることができない。
ここまで高いところにあるのならば、天界は独立した国と言っても相違ないのだろう。
封鎖された天界への道、常人が住める環境には程遠い高低差。
そこに住む存在は、一体どんな考えを持っているのだろう。
強大な国家の上位に居る奴らみたいに、自分以外の存在を屑にしか見ていないのか。或るいは、その逆か。
いや、そんなことはどうでもいい。
今の私はあくまで家庭教師。他人の領域に土足で上がれる立場ではない。
そんなことばかり考えてしまうのは、やはり職業病みたいなものなのだろうか―――
『―――あの、着きましたけど』
その言葉で、思考が中断する。
意識を目に集中させると、世界が見えた。
地平線だと思っていたのは恐らく階段の最終段だったのだろう。そうじゃないと、今広がっている光景を説明できない。
私が国と考えていたのは間違いではなかった様だ。
空中にある筈の国は、地面がきちんと存在しており、色んな所にある桃の木のせいか、その匂いが鼻腔から離れない。
そこらを歩いている者達も、見た目はまるで人間と変わらない。羽が生えているとかそんな陳腐なものは私だけの思考だったらしい。
地上とは違う所。建物が外の世界寄りで、ここの住人皆は娯楽に勤しんでいる。仕事をしている姿は稀にしか見られない。
裕福なのだろうか、ここの住人は。
『さぁ、ついてきて下さい』
彼女に促されるままその後に続く。
太陽から圧倒的に近いせいか、多少息苦しさは感じるも、辺りの者は気にも留めていない様子。まぁ慣れの問題なのだろうが。
『ここに貴方に会わせたい人が居ます』
着いた場所は、桃の木が辺り一面に広がる庭。
桃の木はあくまで外観だけで、中に入ると芝生が広がる広大な土地に変わる。
その中心に、仰向けに転がっている少女が居た。
青空の様な髪、エプロンドレスの様な服に虹色のフリルが装飾されており、スカートも青空色のものを着こなしている。
恐らく彼女のものであろう帽子は、装飾に桃(本物?)が付いてること以外は衣玖のそれと同質のもので、それは今彼女の顔に被さっている。日除けの為であろう。
衣玖がそれをどかすと、少女の顔が顕になる。
涎を垂らして幸せそうな表情で寝ている姿は、無垢そのもの。
常人なら恐らくは起こすのを躊躇うのだろうが、衣玖は容赦無しに身体を揺する。これも彼女を深く知り得てるが故か。
『総領娘様、起きて下さい』
その呼びかけに答える様に、少女の身体がピクリと反応する。
少女の顔が明らかに不機嫌なものに変わる。
あれだけ気持ち良さそうに寝ていたのならば仕方ないことではあるが。
『何よ、衣玖………。私に何か用なの?』
『えぇ。とても大事なお話が』
気だるそうに身体を持ち上げ、周囲を観察。
そして、目が合った。
『貴方誰?』
『人に聞くのならばまずは自分からでは無いかね?』
『そんなの知らないわよ。まぁ、でも答えてあげるわ』
本当に仕方ないから、と言うその言い方に多少彼女に描いていた象が崩れる。
彼女は、どうやら"黙っていたら"系の部類に入る様だ。
因みに凛もそれだ。
『私は比那名居天子。天人よ』
『私はエミヤシロウ。君達の言う所の外来人だ』
握手をと思い、手を差し出すもそれを受け取る様子は無かった。
『で、その外来人が何でここに居るのよ』
私が起こした行動など眼中に無いらしく、一方的に質問をぶつけて来る。
『それについては私から』
天子の横に佇んでいた衣玖が突然会話に入る。
その自然さは、まるで最初から会話に入っていたのでは無いかと思わせる程。
『彼には、この度総領娘様の家庭教師を勤めて頂くことになりました』
『………は?』
彼女の素っ頓狂な声に、違和感を感じる。
『ちょっと待ってくれ衣玖。もしかして彼女にこの事を説明していないのか?』
『そうよ!そんな話聞いてないわ!』
二人の疑問と講義を、首謀者に浴びせるも、彼女は至って平静。
『では総領娘様、もし教えていたならば納得と理解をしてくれましたか?』
『そんなの嫌に決まってるじゃないの』
『だからですよ』
事も無げに言い放つ。その清々しさから、取り繕いの言葉ではなく、計画されたものだと理解した。
天子からは、あからさまな不機嫌さを確認出来る。
それもそうだろう。自分の知らない所で重要な話が進んでいたのだから。
『それに、衣玖が今まで勉強教えようとしてたのになんでコイツなんか―――』
コイツ、と言われて多少ムッとするも、衣玖の次の言葉に集中する。
『私も忙しい身なのですよ。総領娘様に構ってられるほど最近は暇ではないのです』
まさかの直接的な一蹴に、二人して間抜けな表情になる。
もう少し柔らかい言いかたもあったろうに、余程彼女に苦労しているのか………。
『そんなの知らないわよ!私はコイツの授業なんか受けないからね?』
怒り気味にその場から立ち去ろうとすると、衣玖は表情は笑顔のまま口元を歪ませる。
『………お父様に言いつけますよ?』
その言葉が響いた瞬間、天子の身体が強張り、その場に停止する。
振り向いたその表情は、頬が引きつっている。父親に弱いのか、何か落ち度があるのか………。どちらにしろ、彼女には効果抜群の脅し文句の様だ。
『――――――――』
静寂。
周囲から聞こえる喧騒が、まるでこの空間だけが世界に取り残されているかの様に思わせる程に、静かな一瞬。
その一瞬が、今終わりを告げた。
『―――分かったわ』
『そうですか。理解していただけで助かりま―――』
『ただし!』
衣玖の言葉を遮る様に放たれた声と共に、私に指指してくる。
『私が出すお題に答えられなかったら、アンタには即、帰ってもらうわ』
その言葉が私の運命を左右すると共に、彼女にとっての宣戦布告だと言うことを私は理解した。
今回は、超絶我が儘っぷりを誇る天子の紹介。
|比那名居天子〈ひななゐ てんし〉
種族:天人
能力:大地を操る程度の能力、気質を見極める程度の能力(緋想の剣)
二つ名:非想非非想天の娘
見た目:見た目:青色の髪、黒色の帽子に付属されている大小の桃が特徴的。あと緋想の剣(下記説明)を所持している。
性格:我が儘。紅魔館の主と同等の傍若無人っぷり。
天人。ぶっちゃけ凄い奴って解釈で問題無し。
天子の一族「比那名居」は、「名居」の一族に仕える神官の一族で、「名居」の一族がそれまでの功績を認められ天人になった際、ついでのような形で「比那名居」の一族も天界に住む事を許され、天人となった。その時に天子も人間から天人になったので、簡単に言えば親の七光りである。
人間であった時は「地子」と言う名前で、天人になる際に「天子」と改名。
天人としての修行をしたわけではないので、比那名居の一族は周りの天人からは不良天人などと呼ばれている。
中でも天子はよく言えば自由奔放、悪く言えば身勝手な性格のため色々と手を焼いているらしい。
原作では、天界での毎日に飽きてきた為、幻想郷に異変を起こすことで退屈凌ぎになると思い実行。
その際に、緋想の剣を使用した。
緋想の剣は天人にしか扱えない道具である。
緋想の剣は「天」と「人」に関わる力を持ち、要石(天子が持っている注連縄付きの大きな石)は「地」に関わる力を持つ。
因みに、てんことよく呼ばれる。
俺>こんにちはTenkoさん
Tenko> 何か用かな?
俺> 地震起こしましたか?
Tenko> 起こした
俺> そうですかありがとう緋想の剣すごいですね
tenko>それほどでもない
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