第7回
悔い改めよ
天の国は近づいた。
ROAD-Atack of God-
第7回
男は黒髪をしていてやたらと長いので顔がよく見えない。
「ウィルさん、あの人のパートナーってどこにいるんでしょう。分かります?」
「え、、、そういえばいないな。
違うところにいて準備しているのかもしれない。
気をつけなくちゃな。」
「、、、本当にそう思っているんですか?」
「そうだけど、、、何で?」
「いえ、、、じゃあ、あの人の金槌は狙ってはいけませんよ?無駄ですから。」
「そうなのか?」
「未熟ですけど、分かるものは100%正しいので!」
目の前にVサインを掲げる。
「はは、、、、OK.」
黒髪が金槌を振り上げる!
俺達は身構える!
ヒュッ。
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!
金槌が地面に衝突する!
く、、、っ
耳が痛ぇ。
と、地面に亀裂が走る。
速い。
「ちょ、、、、っ嘘だろ??」
「ウィルさん!!」
地面が見事に大きく2つに割れる。
ラビンも俺もその間に落ちてしまった。
俺は間一髪で
凸のところを掴む。
「っ!、、、、、っぶねぇ!!」
足がぶらぶらと揺れる。
思わず下を見てしまう。
、、、、ぅお!!怖。
「!」ラビンの姿が見えない。
「まさか、、、、」落ちたのか?
でも、気絶か死んだら強制送還されるんだったよな、、、、
ザッザッザと、足音が聞こえる。
敵か!
「!!」
崖《がけ》の|端に捕まっていた右手に激痛が走る。
見上げると足がのっけてある。
、、、、っ。
「イテェ!!」
ギリッと足に力が入る。
「死ね!!」
金槌が振りあがる。
やばい!
リアルに死ぬ!!!
ヒュ!
と、下から何かが飛んできた。
それは黒髪の首に絡まり、、、
「縮め」
静かな声が下のほうから木魂する。
この声、、、、
「ぐおッ!!」
黒髪が苦しそうな声を漏らす。
ばたり、、、
黒髪が倒れた。
なんて無造作な音だろう。
とりあえずその隙によじ登る。
周りには誰もいないな。
よし。OK。
「!」
下から何かが這い上がってきた!
「、、、、、、、、あ」
「だいじょうぶっすか??」
「ラビン、、、。」
崖に手をかけよじ登る。
「俺は大丈夫だけど、、、」
ズボンに付いた泥を落とす。
「さっきの、ラビンだよな?」
ラビンも続いてよじ登る。
「あ、、、はい。ウィルさんの呻き声が聞こえたので、、、、。」
おどおどしている。怒られると思ってるのかも、、、?
「いや、、、ありがとう。ただ、、、簡単に殺すものだから吃驚した、、、。」
「え!!?」
いきなりダッシュで黒髪の方へかける。
何だ?
「あ、、、、、、。」
青ざめた顔で黒髪を見下ろす。
まるでどうしてこの状況になってしまって入るのか分からないかのように。
「し、、、、死んでる!?」
足がガクガク震えている。
「ラビン、、、ワザとじゃなかったのか!」
「う、、、っ、、、。」
顔を手で覆う。
まぁ、、、このぐらいの子には衝撃かもな、、、。
あれ、、、何で俺は動じてないんだろう、、、?
「う、、、、。」
その時、黒髪の方から声がした。
まだ死んでないのか!?
「あ、、、、あれ?」
起き上がったのは黒髪ではなかった。
変わりに黒髪の隣には別の女性がポカンとしていた。
どういう事だ、、、?
「あ、、、ちょっと、、おい、、、あんた?」
女性は黒髪に声をかける。
黒髪のパートナーって事か?
だとしたら今更なんで、、、?
いつからいたんだ?
「あ、、、っ。死んでる、、、!?」
女性の顔が白くなっていく。
「あ、、、ああ、ああぁあ、、、、っ!」
「な、、、!!」
女性と黒髪の体が徐々に薄くなっていく。
というより、、、消えていっている、、、、。
そして、、、消えた。
「どういうことだ?」
ラビンは言う。
冷静に。
「あの女性の能力は体を自由に変形させることが出来るんです。
今まで黒髪の方の小槌になっていたんですよ。
小槌になっていれば身体的に不利な女性は常に男性に護られることが可能なわけですから。
つまり、元々男性の方は小槌が無くても能力を使えるんです。カモフラージュって事ですよ。」
「成程、、、で、男が死んだ今、女は元の姿に戻り、強制送還されたって訳か。」
「そういうことですねっ。」
「能力に、、、そういう使い方があるんだな、、、。」
「えぇ。使いようによっちゃ良くも悪くもなりますからね。
というか、それは分析できなかったんですか?」
「あ、、、そういえばそうだな、、、。何でだろう、、、。」
二人並んで歩き始める。
「タイムアウト、、、、だな。」
「タイムアウト、、、ですか?」
そうだ。なんでもコピーできる代わりに時間制限があるんだ。
「コピー能力、、、、、か。」
自分の能力と向き合っていこう。
能力も自分なのだから。
(7)終了。
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