第4回
あなた方は地の塩である。
だが、塩に塩気がなくなれば、
その塩は何によって塩味が付けられよう。
ROAD-Atack of God-
第4回
ステージ上のカーテンが開くとともに会場に静けさがともる。
やってきたのは2名。どちらも制服を着ている。
「1次試験突破おめでとう諸君!」
ぷっ
包帯グルグルタバコ男は口からタバコを吐き出す。
ちょ…
「俺は2次試験の責任者、ジャックだ。」
もう1人の金髪サングラスは落としたタバコが燃焼したのを
冷静に消化しながら言う。
「副責任者のリーフです。」
「後ろを見てくれ。」
と、同時に後ろの壁が持ち上がる。
扉が開くそこは外に繋がっていた。
しかし、外には出れないようになっている。
それは、大きな岩がどかどかと置いてあって入り口を塞いでいるからである。
…なんとなく次の試験内容がつかめて来たぞ。
「これから試験を始めたい。 だが
大変だ。3次試験は外にあるのにこの大岩が邪魔で通れない。」
うそだろ…
「だから、2次試験の内容はこれ!!ひとペア3分以内に
この岩を砕いたりなんなりしてどかし、向こう側へいけたら合格だ!!
単純だが、結構難しいゾ!」
たしかに…でかい。
俺の身長の3倍くらいはありそうだな。
と すると、重さって2t…位!?
「岩は1つ1つ隙間なく埋められています。ここを通れる奴は
めちゃくちゃ怪力、念動力、ブラックアート、もしくは
テレポート。」
あ、さっき俺がやられたあれか。
前の人が空けたゾーンを通ろうとする奴は…分かってるよな??」
ジャックが自分の腕の筋肉を出してみせる。
盛りっ。
まさに炎が似合いそうな奴だな。
あ、なるほど、この人は「怪力」の能力の持ち主ってことか。
「テレポートをする人には関係ないと思いますが
岩の数は30しか用意されてないのではやもんがちですよ?」
「テレポートをする奴もみんな関係なくここを通るときは
ゲートを通っていかないとダメだぞ!!
ちゃんと合格しないからな!!」
まあ、つまりはここを抜けろと。
不正行為はするなと。
そういうことですね。 おじ…おにいさん。
「ウィルさん!何してるんスか!?早く早く!!」
ラビンが俺の体操服の裾を引っ張った。
「え…。」
!!!
目の前にいた受験者が一斉に俺たちのところに走ってくる!!
いや、俺たちの後ろにあるゲートに向かって走ってくる!!
「僕たちも早く行かないと岩が無くなっちゃいますよ!」
「あ、ああ!」
そうだ。ボケッとしちゃだめだ。
今は…
走るッ!!!!!
「はあ…はっ…。」
「はう…う…。」
ど どうにか…岩には辿り付けたな。
「さて…。」
改めて岩を見るとすごいな。3m…あるわ。これ。
「えと…軽く2tありますね。あの…ウィルさんって何の能力ですか?」
ラビンが何気なく、その岩を分析していた。
「え…。」
無い。
そして公務員でもない。
とは言えない。
くそおおおおおおおおお!!
「…。」
「!!そういえば3分間しかないんスよ!!急がないと!」
「あ、ああ…。」
と、ラビンはロープを取り出し(どこから…
岩にすばやく巻きつけた。
ちょ、君はカウボーイですか?
「さ、引っ張りましょう!!!」
「っ…くそ…。」
岩はびくとも動かなかった。
「うぬぬぬぬぬぬぬぬ〜っ。」
まあ…
ダメだろうな…。
「思いっきり蹴っ飛ばしてみましょう!!」
「ッあ!!」
「セイ!!」
だめだな。
やっぱり同じ結果だ。
「はあ…はあ…。」
「ど…うしましょう…はっ…もう30秒位しかないス…よ。」
「…ん。」
もうラビンは息が切れて力など出せそうにない。
俺だってない。
どうする、、、、
「!」
突然あの感覚が体を襲ってきた。
そう。テレポートをしたときの感覚が。
「来る!!」
「へ?」
分かる。
俺には分かる。
いま、テレポートが出来るのだと。
何でか分からない。
でも、、、、
「目的地把握OK。
行くぞ!!!」
ラビンの手をとり、、、、、、飛ぶ。
あ、、、、
やっぱり気持ち悪ぃ
「着地!」
どかっ
「ふぇえっ。>д<」
「ごめん、、、、ラビン。、、、、っ痛て。」
またちゃんと着地できなかった、、、、ぅお。ケツが悲鳴を上げている、、、っ。
「すごいですよーーーーーーーっ。ウィルさん!!!」
俺の体の上から体を起こし、ラビンは言った。
耳も痛いぞ、、、
「ウィルさんは、テレポートの能力の持ち主だったんでスね!」
「あ、、、、、」
そうだ、、、、俺、、、、、
「テレポート、、、、出来たんだ、、、、。」
初めて、、、自分で能力を使った、、、、。
でも、何で今まで分からなかったのだろう、、、
近くの合格判定ランプが光る。
「やったああああああ☆やったああああっスョ!合格っス!ウィルさんのおかげですね〜〜♪」
「あぁ、、、やったな。」
って「え?」
「おいラビン、お前分析能力なんだよな??」
「はい、、、?」
「なんで、俺がテレポートの能力持ってるって分からなかったんだよ?」
「え、、、、、、。」
ラビンは黙りこくってしまった。
何だ?どういうことだ?
長い沈黙の後、ラビンが口を開いた。
「、、、、僕の能力は未熟なんです。」
、、、、へ?
「だから全て分かるわけじゃないんです。」
「馬鹿野郎ッ!!!」罵声を浴びさせる。
「ここは命を落としかねない危険な場所なんだぞ!!」
リクが言ってた。
「未熟!?そんなんでここに来たのかよ!!」
「、、、っ。」ラビンが肩を震わせた。
、、、、、やば。
「、、、、ごめん、、、、。」
そうだ。
俺だって、そんなこと人に言える立場じゃないよな。
さっき人から聞いたことだし。
あー、、、、俺、どう人に接したらいいのかわかんねぇや。
友達っていないし、、、、。
はぁ、、、、、、、。
重いため息をついていると、
「、、、早く行きましょう。、、、、、、、、、あの、、、、ごめんなさい。」
ラビンがそう言った。
(4)終了。
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