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ROAD-Attack of God-
作:田島努



第23回


ROAD-Attack of God-
第23回



「…ごめんなさい」

ルビイがしょぼんと頭を垂れた。

「いや、私が不十分なことをしてしまったからだよ。君のせいではない。顔をあげてくれ」

「…そうですか?」 

ルビイはおずおずと顔をあげた。つくづくこの人は美人だと思う。

「…話をしようか」

「…え?」

「私が小さかった頃の話だ」




私には、4つ年上の兄がいて、小さい頃はよく遊んでくれた。
私と兄は顔が良く似ていたので、二人で外を歩いていると確実に兄弟だと確信された。


ある日、いつものように私は兄と庭で追いかけっこをして遊んでいた。
その時、私はあやまって庭の大きな池に落ちてしまった。
兄はすぐさま私を助けてくれようと走ったさ。

しかし…


「…わあ」

兄は水面に写った自分の顔に、見とれてしまったのだ。

「ぶくぶくぶく…!?」

池の水がキレイすぎたんだ。
そのまま私は放っておかれてしまったのだ。



「…兄のせいで、私は確実に一回死んでいたと思うよ」

「そんなことがあったんですか」

ルビイは笑いながら聞いてくれた。

「でも、仲のいい兄弟ですね」

「ああ。まあ…」

「?」

「本当に仲がよかったら、すぐに私を助けてくれたと思うがね」

「ふふふ…そうですね」

私はほおずきをして、ルビイを見た。

「それにしても、あなたは貴族だったんですね。そこにびっくりですよ」

「ああ。私の家系は団の代々将軍でな。必然的に私はここに入ったのだよ」

「ということは、お兄さんもここにいるんですか」

「…」

「…?」

急に雰囲気が変わった私にルビイは驚いていた。

「…死んだ」

「え?」


「2年前の戦争で・・・」

「あっ…」

ルビイは余計なことを聞いてしまったというように、口をつぐんだ。

「まだ23歳だったのに…」

「若い・・・」

「あの…」

「なんだ?」

床におろしていた視線をあげて、ルビイに合わせた。

「ごめんなさい…」

「いや、いいんだよ。きみのせいじゃない。…あ」

「・・・?」

「もう時間だ。今日は帰らなくてはいけない」

私は自分の腕時計を見て、言った。

「あ…そうなんですか」

イスから立ち上がってルビイの部屋を抜け出そうとする私を、ルビイが止めた。

「あのっ…」

「?」

顔だけ振り返る。

「明日も…また来てください」

「…」

ビックリした。
まさか、彼女が礼を言うなんて思わなかったからだ。


「あ、ああ」

失礼だが、私は彼女は生活能力の無い人間だと思っていた。だって、こんな牢獄のようなところにいる。何一つ余計なものは無くて、殺伐としたこの部屋に、団は閉じ込めている。
だから、何か彼女に生活的に問題があるのではないかと思った。でも、それは違うらしい…?

























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