第18回
ずる…
ずる…
何かを引きずっている音が聞こえる…。
何の音?
ずる…
ずる…
あぁ…
私が引きずってたのね…。
何を?
ずる…
ずる…
ずる…
ずる…
あぁ…。
死体、運んだたんだっけ…。
死体?
何でそんな物運んでいるんだっけ…?
ずるっ…
ずっ…
あぁ…
私…が…
殺したんだっけ…
゛お父さん゛をー…。
ROAD-Atack of God-
第18回
「団入試試験、合格おめでとうセラ君。」
「これで君も晴れてグラツィオーソ家の正式な跡継ぎとなった。」
花束を受け取る。
「ありがとうございます。」
また、親の思い通りになった…。
期待された通りに…。
私の家系は代々将軍を勤めているので、跡取りの私も必然的に将軍とならなければいけない。
「そういえば、メーデリオルト様がお呼びになっておりましたよ。
終わったらメーデリオルト様の所へ行くようにと。」
執事のセバスチャンが言う。
「ああ。分かった。」
もらった花束を部屋に置くと、私は母上の元へ向かった。
機械的に造られた長い廊下をひたすら歩く。
埃一つ無い清潔な床。
歩くたびにキュキュと鳴る。
やがて一番大きな扉がある部屋が見えてくる。
コンコン
「セラです。」
ドアをノックし、中からの返事を待った。
「どうぞ。」
中から低めの声が出る。その声の主はすぐに母上のものだと確認する。
「…失礼します。」
音を立てないように静かにドアを閉めた。
ドアから母上のいる所までまた長い。
赤い絨毯を踏みながら歩を進めた。
「久しぶりだな。わが息子よ。入団合格おめでとう。」
これもまた機械的な言葉。正直うんざりしてる。
「ありがとうございます。恐縮です。」
自分の口からも機械的な言葉が出ることに虫唾が走る。
「分かっているとは思うがセラにはこの代々のしきたりとして、
すぐ団のチーム長になってもらう。」
「承知しております。」
「うむ。そしてもう一つおまけがある。」
「……?」
メーデリオルトは組んでいた足を組み替えてゆったりと座りなおしながら言った。
座っている椅子がこの城の中で一番装飾が豪華だ。
「セラの入るチームにはもう一人新入団員がもう一人入るのだが、
その子が…少々問題のある子でな…。」
「…?…はあ。」
問題?どういうことだ?
「まあ、詳しいことは会えば分かるだろう。早速来週から仕事が始まるから行くといい。」
「…分かりました。」
「期待しているぞ。」
「……はい。」
”期待しているぞ”か……。
また私は先も分からず頑張らなくてはいけないのか?
親の期待通り…もういやだ。
メーデリオルトの部屋から出で自分の部屋へと向かう。
入団、リーダー、問題…。
そんなこと全てどうでもいい。
言われたとおりに行う。
それでいいんだろう?
(18)終了。 |