健です
2巻目、あっという間にユニークアクセス数を1000人越えました
毎日、400人……500人かな?
そんくらいの人が読んでくださっています
はっきり言って、とっても嬉しいです
ただ、1巻目の評価をしてくれる人が少ないです
頑張って上位を目指したいので、評価をしてくれてない方は評価の方をよろしくお願いします
第5話 挑戦、変わる勇気
第5話 挑戦、変わる勇気 P.9
健斗くんが……何の用だろう……
ちょっと胸がドキドキする
また何かやっちゃったかな〜?
麗奈はしばらく考えてみた。けど今朝は普通に学校に来て特に会話をしてないし……
あっ!!もしかしてこの間……私、健斗くんのプリン黙って食べちゃったから……それがバレたのかも……
麗奈は深くため息をついた。怒られるかも……行きたくないなぁ……
でもわざわざ中庭に呼び出すことないのにさ。隣の席なんだし、普通に言ってくればいいのに……まったくぅ……
大体、プリンだけで怒りすぎなんだよ
別にいいじゃん!!
私だってこの前健斗くんにシュークリーム黙って食べられたし〜
おあいこってことで済ませばいいのにさぁ
麗奈はぶつくさと勝手にプリンの件で呼ばれたと勘違いしながらも中庭に着いた
が、中庭には誰もいなく……麗奈は少し戸惑っていた
「あれ〜?」
健斗くんいないじゃん……まだ来てないのかな?
でも人を呼んでおいて自分はいないなんて、変だよね……
麗奈は不思議に思いながらも、中庭にある大きな樹木の下にある木製の椅子にゆっくりと腰かけた
「……はぁ」
プリンだけで怒られるのかぁ……健斗くんもいないことだし、黙って帰っちゃおうかなぁ〜。
でもそんなことしたら、後々怒られるんだよね〜
とそんなことを考えているときだった
「麗奈ちゃん」
ふと呼ばれ、麗奈は後ろ振り返った。この落ち着くような優しい声……
そこにはあのイケメンさんが、笑いながら麗奈を見ていた
「あ……」
麗奈はゆっくりとお辞儀をした。するとイケメンさんはにっこりと微笑むと優しく声をかけてきた
「何やってんの?こんなとこで」
そう訊かれて、麗奈はゆっくりと答えた
「えっと……人に呼ばれて……だからここで待ってるんです」
麗奈がそれを言うと、イケメンさんは困ったような表情を浮かべた
「それって山中健斗くんのこと?」
「あ、はい」
「山中くんならさっき教室に帰ってたよ?」
「えっ!?」
健斗くん教室に帰った?
人のこと呼んどいてそりゃないでしょ〜……
麗奈は健斗くんに対してちょっとだけ怒りを感じた
「まったく……プリンのことで怒り過ぎだよ……」
「プリン?」
「あ、いえ!!こっちのこと。じゃあ、私帰ります」
と言って、麗奈はゆっくりと立ち上がった。が、するとだった
「ちょっと待って」
ふとイケメンさんに呼び止められ、麗奈は立ち止まってゆっくりと振り返った
「ちょっと話さない?」
「え……」
イケメンさんは苦笑しながら言った
「嫌なら良いんだけどさ……もしよかったら」
麗奈はしばらく考えた。このイケメンさん……何だかこの前の雰囲気と違う……いや、優しくて落ち着く雰囲気はいっしょなんだけど、あのとき感じた怖い感じがなくなっていた
麗奈の気にしすぎたせいか、今では優しそうなかっこいい人で麗奈はまったく警戒心みたいのを失っていた
麗奈は静かに座ると、イケメンさんも隣に座ってきた
「あの、名前何でしたっけ?」
麗奈がふとそう言うと、イケメンさんはにっこりと微笑んできた
「3年のアヤト。アヤトって呼んでくれればいいから」
「アヤト……さん?アヤトって名字ですか?」
麗奈がそういうと、アヤトさんはクスッと笑ってきた
「まさか。名前だよ」
アヤトさんか……それにしても、本当にかっこいい人だった
きっとこの学校でもすごいモテるんだろ〜なぁ……
この学校、各学年に2クラスしかないから……きっとみんなからモテモテなんだろうなぁ
「麗奈ちゃんって、今どこに住んでるの?」
そんなことを訊かれて、麗奈はしばらく考えたあとに答えた
「えっと……実は健斗くんの家に居候してるんです」
「ふぅ〜ん……麗奈ちゃんって山中くんと仲良いんだね?付き合ってるの?」
それを聞いて、麗奈は少し顔を赤くして否定した
「ま、まさかっ!!ただの親戚ですよ。そう、イトコなんです」
「ふぅ〜ん……」
結衣ちゃんの作った捏造された事実を言うと、アヤトさんはゆっくりと頷いた
「あ、アヤトさんこそ彼女さんとかいないんですか?」
話題を切り替えようとしてそんなことを訊くと、アヤトさんはゆっくり笑いながら答えてきた
「いないよ」
「え〜?本当ですか?好きな人とかっています?」
麗奈が笑いながらそう訊くと、アヤトさんは何も答えなかった
「それは秘密ってことで」
「そうですね」
といいながら、二人は笑いあった
アヤトさんの口調はやけに落ち着いていた
何だか心に語りかけられるような、妙な感覚さえ覚えた
「麗奈ちゃんは、東京からどうしてこんな田舎に来たの?」
ふとそんなことを訊かれて、麗奈は少し考えながら答えた
「ん〜……ちょっとした事情で」
「ふぅ〜ん……事情か……」
麗奈はゆっくりと頷くと笑いながら言った
「でもこの町スッゴク楽しいし、とっても大好きです♪」
と言って、麗奈は微笑みながらそう言った
アヤトさんはそんな麗奈を見ながら少し寂しそうな表情を浮かべていた
「それは……山中くんがいるから……?」
「え?」
ふとそんなことを言われて、麗奈は胸が高鳴った……
健斗くんがいるから……健斗くんがいるからこの町が好きになれて、毎日が楽しく感じるのかな……
しばらく考えたあと、またアヤトさんが言ってきた
「麗奈ちゃんは……山中くんが好きなの?」
「え……」
また胸が高鳴った
私は……健斗くんが……好き……
それは……
胸の高鳴りがおさまらない……
顔も熱くなる……
ふと思い浮かべるのは、健斗くんの笑顔だった……
私は……
…………
「わ……私は……違います……」
麗奈は恥ずかしそうに呟くように言った
「健斗くんは……ただの家族ですから……」
「……家族?」
麗奈はゆっくりと頷いた。アヤトさんはしばらく麗奈を見つめていた
そして空を見上げながら、ふと笑った
「……じゃあさ……俺と付き合わない?」
「……えっ!?」
突然何を言われたのか、わからなくって麗奈はアヤトさんを見た
アヤトさんは微笑みながら麗奈にまた言った
「麗奈ちゃんに好きな人いないんなら、付き合ってくれない?」
突然のイケメンさんからの告白に……麗奈はしばらく唖然としていた
からかっているのだろうか?
いくら何でも突然過ぎる気がした
「えっ……と……」
だから、答えに戸惑っていた
初めて会った人にそんなことを言われて、何て言えばいいんだろう……
麗奈はアヤトさんの顔を見ることができなかった
すると、授業開始のチャイムが鳴った
それを聞くとアヤトさんはゆっくりと立ち上がった
そして寂しそうな表情を浮かべると、優しい声で言ってきた
「ゴメン……急過ぎるよな……答えは、ゆっくりでいいよ……それじゃあ」
アヤトさんはそう言うと、ゆっくりと麗奈の前からたちさっていった
一人残された麗奈は、何も言うことが出来ずアヤトさんの後ろ姿を見つめていた
実感の湧かない告白だった……けど、胸が高鳴っているのは本当だった
麗奈は静かに自分の胸に手を当てた……
心臓が早く脈打っている
この胸の高鳴りはどうして?
アヤトさんに突然告白されたから?
それとも……
……………
「……?」
健斗は中庭まで行くと、そこには麗奈が一人ポツンと寂しそうに座っていた
健斗は辺りを見渡してみたが、誰もいなかった
健斗はふぅっとため息をつくと、声量を上げて言った
「麗奈!!」
健斗が呼ぶと麗奈はゆっくりと健斗の方を見てきた
健斗は頭を掻きながら、困った表情で麗奈に近づいていく
「何やってんだよ。もう授業始まってんだぞ」
「う……ん……」
麗奈は顔を赤くしてうつ向いていた。そんな麗奈の表情が気になった
「どうかした?」
するとだった
突然麗奈は大きく深呼吸をするとにっこりと笑ってきた
「何でもない♪っていうか、健斗くんが呼び出したんじゃないの?」
「はぁ?俺呼んでな……」
「あのさぁ、確かに勝手にプリン食べちゃったけど〜、別に呼び出すほどのことじゃなくない?それに健斗くんこの前私のシュークリーム食べたじゃん!?だからおあいこってことでいいじゃん。なのにさぁ〜――」
麗奈がベラベラ喋るのを、健斗は深くため息をつきながら言った
「あのさっ!!俺お前のこと呼んでないんだけど」
「……えっ!?」
麗奈はすこし唖然としていた
「えっ?だって……階段上る途中で……」
「そんなことよりも……やっぱり俺のプリン食べたのてめぇかっ!!」
「あっ!!」
麗奈は青ざめた顔で、健斗を見た。口を押さえて、ヤバいっという表情を浮かべた
「あのなぁ〜!!あれは俺がとっておいた、特別のカスタードプリンだったんだぞ!?それをお前……勝手に食いやがって!!」
「お、男ならそうグチグチ言わな〜い。ほら、授業だよ?教室……戻ろう〜」
と言いながら、麗奈は走って健斗から逃げていった
健斗は舌打ちをしながら麗奈を睨むように見ていた
「あんっのやろう……」
健斗は深くため息をつくと、ゆっくりと歩きながら教室へと戻っていった
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