こんにちは♪
この物語は長編になるので、区切りをつけた方が読者の皆さまに読みやすい形になるかなと思いました
1巻目の続きなので、もし読んでない方は最初にそちらの方を読んでください
第5話のあらすじ
サッカー部主将が好きだという早川、そんな健斗は諦めようとしても、中々諦めきれることは出来ずにいて途方な日々を過ごしていた。
そんなある日のことだった
健斗が一人歩いていると偶然にもサッカー部主将の会話を聞いてしまう
その内容は早川の想いを踏みにじるような内容だった
怒りが込み上げてくる健斗……翔の好きだった早川を……早川の想いをバカにしやがって……
そして健斗は……
※本編の主な登場人物
山中健斗……本編の主人公。ちょっと無愛想だが、本当は心優しい一面もある。麗奈とのわだかまりも消えて、徐々に元の生活に慣れていく。また翔に対する過去を抱えて、日々を暮らしている。実は健斗はあるとんでもない才能を秘めていて……?
大森麗奈……本編のヒロイン。かなり元気が良く、能天気なネコ型娘。健斗の過去に触れて、健斗に対する気持ちが芽生えていく……?
真中ヒロ……健斗の幼なじみ。ものすごいお調子者だが、その反面に思慮深く、実はかなり頭がよい。そして、健斗の中にある小さな気持ちに気づきつつ……?
早川結衣……健斗の意中の女の子。とても優しく、周りに気配りが出来る子。ただ彼女自身も忘れられない人がいる一方……複雑な思いを抱えていて……?
佐藤愛美……通称「マナ」。ちょっとガサツな面もあり、とても元気のある女の子。ヒロとのコント的な絡みは好評♪そんな性格がある一方、実はとても友達思い。
松本絢斗……神乃高サッカー部の主将で早川が憧れている先輩。ルックスも良い上に評判も申し分ないのだが……
ある日の昼休み、一人の男が廊下を歩いていた。静かにとある1年の教室を目指していた
昼休み、1年たちは遊んだりご飯を食べたり、話をしてたり……
勉強をしてるやつもいる
1年は3年と違ってまだ受験という意識があまりないからお気楽なものだ
羨ましい気さえする
男がすれ違う人……特に女子の目線を感じる
女子の耳打ち話が聞こえる……
「ねぇあれって……」
「うん」
「やっぱりかっこいいよね〜♪」
ったく……ガキのくせに色づけやがって
そして、目的の1‐Aの教室で立ち止まった
男は、ゆっくりとその教室を覗いてみた
他の教室と同じようにご飯を食べている人もいれば、話をしてたり、遊んでたり、お偉いことに勉強もしてる人もいた
そして……
「ねぇ健斗く〜ん」
「何だよ……」
一人の女の子と……あの近くにいる男……
「だから、今日の掃除当番変わってよ〜」
「はぁ?何で?」
「だって今日数学のプリント提出しに行かないといけないんだもん……」
「んなもん知るかよ。自分でやれよな」
たわいのない会話をしている。あのとびっきりに可愛い美少女が……大森麗奈か……
噂以上の可愛いさだ……そしてあの隣にいるやつは……大森麗奈にべったりしてるやつか……
男は麗奈を見ながらふと口元で笑った
その放課後、健斗はぶつくさ文句を言いながら掃除をしていた
本来ならば、今日健斗は掃除当番じゃなかった
けど麗奈が掃除当番を変わって欲しいとか言ってきた。数学のプリントを集めて提出してくるからなんとか……そんなの変わる理由にならなかったけど、何か無理矢理な感じで変わることになった
健斗は黒板を綺麗にしていた
「ったく……何で俺が……」
帰り、あいつにコンビニでシュークリーム奢らせてやる!!
「山中くんも大変だね」
ふと健斗に話しかけてきたのは、早川だった。健斗は早川を見て少し微笑んだ
相変わらず可愛い笑顔を見せてくれた。やっぱり何だかんだ言って、俺は早川が好きなんだなぁ……
「ワガママなんだよあいつは」
「そう?でもよかった」
ふと早川が微笑みながら言ってきた。健斗はそれを聞いて不思議そうに首をかしげた
「山中くんたち、仲直りしてよかった♪私少し気にしてたんだよね」
「あ……いや、別に仲直りとかそんなんじゃねぇし」
と健斗は恥ずかしそうに言った
そんな健斗を見て、早川は可笑しそうに笑っていた
「でも山中くん変わったよね?」
「え?」
早川は嬉しそうに笑ってた
「何か麗奈ちゃんが来てから、前みたいに明るくなったみたい」
健斗はそれを聞いてふと心の中で笑った。それは自分の中でもちゃんと分かってたことだったから、少し照れ臭かったから
でもそれと同じとき、早川の言い草が気になった。早川の今の言い方……
まだ翔のことを覚えてるのかな?
前みたいにって言っていた……
健斗はそれが気になって、早川に聞こうとした。
「早川はさ……」
健斗がふとそう口にすると早川は黒板を消す手を止めた
「ん?」
健斗は聞こうとした
けど聞けなかった……早川の横顔を見ながら……黒板を消している早川を見ながら、そんなことを感じていた
だからそれ以上は何も言えなかった
「どうかした?」
「えっと……早川ってさシュークリームとケーキどっちが好き?」
「え?」
ふと頭に浮かんだ違うことを健斗は言うと早川は少し考えた
「ん〜……シュークリームかな?」
「シュークリームかぁ」
「やっぱりあのマロヤかさがいいよね〜。山中くんは?」
「俺はシュークリームが大好き人間だから」
「え〜?そうなんだ〜?意外だなぁ」
と早川がクスクス笑ってるのを健斗は愛しく思えて、笑った
早川と話してると不思議と心が暖まるような気がする
それは早川が好きだからって言うのもあるかもしんないけど、それだけじゃなくって、やっぱりそこも早川の魅力の一つなんだと思う
「そういえば今度商店街に、新しいスイーツ店が出来るんだよ」
「ああ……店長が言ってたな。前、スーパーだったとこでしょ?あの角の」
「そう。そこのシュークリームがちょ〜美味しいんだって!?部活の友達がね、試食で食べたこともあってね?しかもかなり安いらしいよ」
「へぇ〜。つーか早川結構スイーツ好きだったりする?」
健斗がそう言うと、早川は照れながら言った
「少し……っていうかかなり」
「アハハ♪そっか」
「あんまり食べ過ぎるとダメって言うのは分かってるんだけどね……」
健斗はそれを聞いて笑いながら言った
「いや大丈夫だろ?早川はその……スタイルいいじゃん」
「そう?ありがとう♪」
早川も嬉しそうに頬を染めて笑った
すると早川は黒板消しをクリーナーのところまで持っていき、クリーンし始めた
健斗はふとそんな早川を見て口に出てしまった
「最近……主将とどう?」すると早川はそれに一早く反応した
「あ……山中くんも知ってた?」
早川が苦笑しながら言うと健斗はちょっと戸惑いながら言った
「いや……噂で聞いたっつーか……ごめん、余計なお世話だったよな」
すると早川はクスクスと笑いながら言ってきた
「嘘ばっかり。麗奈ちゃんから聞いたんでしょ?」
健斗は心が揺らいだ
そしてゆっくりと頷いた
「ワリィ……」
「別に謝ることないよ?」
と早川は健斗に近づいて、手をさしのべてきた
「はい」
健斗はその意図が分かって、手に持ってた黒板消しを早川に渡した
「松本さん良い人だよ。いっしょにいて楽しいし、すごく優しいし……いっしょにいると何だか落ち着く」
それを聞いて、健斗は心が痛んだ。聞かなければよかったと健斗は後悔していた
「そっか……」
「今度松本さん最後の大会があってね、それに勝てば二次予選に行けるらしいの。頑張って欲しいなぁ」
健斗はゆっくりと頷いた。
「そう……だな。きっと主将さんも喜ぶと思うよ」
と健斗はちょっと複雑な気分で早川にそういった
いくら辛くっても早川には幸せになって欲しいから、くっついてもらいたい
敵に塩を送る真似をするなんて……情けなくって泣きたくなる
と健斗は早川にバレないように深くため息をついた
また、早川を見ると……
早川は不思議な表情を浮かべていた。空を見上げながら、早川は寂しそうな表情を浮かべていた
てっきり笑ってるのかと思ったから、どうして早川がそんな風にしてるのかが分からなかった……
「……早川?」
軽く声をかけてみると早川ははっと我に帰ると、ふと微笑みかけてきた
「あ、ゴメンゴメン。ちょっとぼ〜っとしてた」
と早川は言うと黒板消しを健斗から受け取って、箱の上に置いた
「でも男の子ってやっぱりよく分かんないんだよね……時々山中くんに相談してもいいかな?」
健斗はそれを聞いて、少し複雑だったけど……ゆっくりと頷いた
「ん……あぁ。いつでも相談してよ。俺応援するからさ」
と言うと早川はにっこりと笑った
「ありがとう♪」
すると早川は机の上に置いておいた鞄を持って、健斗を見た
「じゃあ私、そろそろ部活行くね?」
「あ……うん。またな」
早川は手を振りながら、教室を後にした
健斗は早川を去っていくのを見届けると、かなり深くため息をついた
何だかんだ言っても結局早川が好きなんだよな……諦めようとしても諦めきれねぇ
ダメな人間だなぁ……好きな女の子の幸せを本気で願えないなんて……最低だよな
健斗は窓から景色を眺めた
そういえば、麗奈のやつが遅い
一体何をしてんだあいつ……ただプリントを出しに行くだけなのに……
何でこんなに時間がかかってんだよ
「……何やってんだよあいつ……」
早く帰りたいのになぁ……
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