2・学校です。
久し振りに夢を見た。
「涼〜。起きなさい。」
台所から聞こえてきた。
時計を見ると8時だった。
「ヤベェ。」
と呟いて、着替えた。
「もう時間ないんだから、早くしなさい。」
「はいはい。」
「はいは一回でよろしい。」
「わかったよ。」
パンを口に入れて、家を出る。
「いってきます。」
と言って、ドアを閉めた。
すると、
「涼〜。おはよう。」
目の前に面倒くさいやつがいた。
「おはよう。」
「おいおい、なんだよその目は。俺達、親友だろ!」
笑いながら言ってる。
「そんなことどうでもいいんだよ。今は遅刻しないように走らないといけないだよ。」
と言って走ると。奴も走って、ついてきた。
思えば、奴と出合ってからろくなことがない。
例えば、奴と出合った時。俺が自己紹介で趣味を水泳と言ったら、奴がいきなり来て。
「俺も水泳やるんだ。俺達気が合うな。今日から、親友だ。」
と言ったから、拒否しようとしたら。
「水谷!淡田!そういうことは今するな!」
と怒鳴られてしまい、しかも呼び出しを食らった。
結局、そんなこともあり、奴は俺のことを親友だと思っている。
そんなことを思い出していると。
「はぁ〜。」
「おいおい、涼。ため息してると、運がなくなるぞ。」 運なんて、お前に出合ってからなくなってるよ!と言ってやりたかったが止めた。
理由は学校に着いたからだ。
教室に入ると。
キーンコーンカーンコーン。
「ギリギリセーフ。」
「良かったな。遅刻しなくて。」
この男は、俺の友達の上浦 狼だ。
そういえば、夢の中で出てきたキャッチャーは狼だ。
「良かったよ。そういえば、今日夢を見た。」
狼は不思議そうな顔をして。
「夢?どんな?」
「俺がピッチャーで、狼がキャッチャーで、最後の一球をストライクでアウトにして優勝する夢。」
そう言うと。
「それはきっと、正夢だ!今すぐ三人で、野球部に入部するぞ!」
また来たよ。
「バカだろ!第一野球なんてやったことないだろ!」
「大丈夫だ!涼の夢を信じよう!」
「その自信はどこから、出てくるんだ?」
呆れながら言った。
「淡田。確かに野球部に入るのも、いいかもしれないな。」
「はぁ?狼何言ってんだ!無理に決まってんだろ!」
びっくりした。狼がまさか淡田の味方をするなんて。
「よ〜し!多数決で、入部決定!」 |