超リアルロボットストーリー 超機動要塞ガギグゲゴ(17/20)PDFで表示縦書き表示RDF


超リアルロボットストーリー 超機動要塞ガギグゲゴ
作:RC



第十七話 サイエンサー誕生の謎


「な、なんだ!…うわぁ!!」
 二対の警備人はアンモニウマンの攻撃にあっけなく倒れてしまった。
「前の話で『激しい戦いが始まった』なんて書いといた割にはけっこう簡単に終わりましたね…。」
「Wordで書いてるから、ページとかの都合でそうなるんだ。それに、かっこよく終わらせないと次回を誰も見ないだろ?私たちの活躍は作者の出世につながるからな。」
「…だいぶリアルじゃなくなってきたような。」
 二人は重い扉を開けた。
「私はここで待っている。次郎だけ行ってくれ。」
「分かりました。…お気をつけて。」
「それはこっちの台詞だ。」
 次郎は暗闇の奥へと進んだ。彼の姿はすぐに見えなくなってしまった。
「あとはここを守れば…」
 アンモニウマンが振り向いたときだった。そこには数体のサイエンサーが押し寄せてきていた。
「い、今頃…」
「自分だけが特別だと思うなよ…裏切り者め!!」

(サイエンサーの基地って、どうしてこう暗いんだろう…。光に弱いのかな?)
 次郎は着々と進んでいた。そこは廊下のようになっており、前方にかすかに光が見え始めていた。
(時間は…あと10分っていうとこか。早く見つけて脱出しよう。)

 アンモニウマンは自分に襲い掛かる複数の敵と交戦していた。
「おまえたちは…平和という言葉を知らないのか!!」
「平和だと?…我々にとって、こうやってモンスタートして生きるのが、平和ってモンなんだよ!それを、ブロッケン・モンスターにもかかわらず人間の味方をする貴様に言えた事か!!」
 アンモニウマンは対戦相手から衝撃を受け、地面に倒れこんでしまった。彼の意識はそこで途切れた。

「なんだ、お前は!?」
 サイエンサーに捕らわれたままの二人の前に、一人の男が現れた。その男は、年老いた正真正銘の人間だった。
「私はザ・ブレイカーの設立者、共に全ブロッケン・モンスターの総指揮官だ。名前は…『セロファン・フリーザン』、別称…『バンクーバ・ハンバーガー』!!」



「バンクーバ・ハンバーガー…ま、まさか…!」
「博士、何か知ってるんですか?」
 ドッペルゲンガーはその名を既に聞いた事があった。
「そう、私こそが…ガギグゲゴの開発者なのだ。計画はまもなく実行される。…ヘリウマン、こいつらを連れて行け。」
 男がそう言うと、奥から一人のサイエンサーが出てきて二人を動かせた。おそらく、彼がヘリウマンというサイエンサーで、その男の側近なのだろう。
「ショーを…楽しみたまえ。」

「えーい!!」
 山田次郎は、自分の持てる最高の力で扉をあけようとしていた。歩いているときに見えた光は、この扉の金の装飾のものだった。
「…だめか…くそ!」
 扉は開きそうになかった。次郎は疲れて座り込んだ。
「せっかくここまで来たのに…ん、何だこれは!?」
 次郎は金色の扉の端に、緑色の物質が組み込まれているのを発見した。一見宝石にも見えたが、人工的なものだという感覚がした。
「どこかで見たような…あ!」
 それはガギグゲゴの全身にある謎の物体と同じものだった。
「…どうして、これがここに…」
「それは私が説明しよう。」
 背後からの声に次郎はすぐ振り返った。そこには声の主のだろう男と、二人の少年の仲間を連れたサイエンサーが立っていた。
「ジョン、博士!…き、貴様!!」
「まて、まて。話は部屋の中でしよう。それが終わったら、煮るなり焼くなりすればいい。」
 年老いた男は扉に手を近づけた。扉は音を立てながらゆっくり開いた。
「ようこそ、私の豪邸へ。」
 部屋は予想していた厳重な倉庫とは違い、その男の司令室らしかった。男は部下に二人の人間を不自由にさせていたものを取らせた。部屋にはソファがあり、三人は彼に座れ、と言われた。
「次郎君も分かったと思うが、私はザ・ブレイカーの首領であり、君の乗る謎の兵器『ガギグゲゴ』を製造した技師でもある。」
「一体…何者なんだ?」
「話は長くなるが…教えよう。この、人間と人間もどきの戦いの、真相と共に。」



「君たちは、超古代文明というものを知っているかね?」
「超古代文明?」
 それは科学的には立証されていない文明だった。
「超古代文明は実在したのだ。はるか昔…神話に記された時代、人類は今以上の文明を築き上げていた。高度な機械を使い、街には数々の建造物が立ち並ぶ…そんな世界に科学者の私は生まれた。」
「…だが、その文明はなんらかの原因で消え去った。」
 それを知っていたジョンが続けたが、彼は反応しなかった。
「私は育つ中で、自由を手に入れたい、という欲望を手に入れた。俗に言う、世界征服というやつだ。」
 三人の隊員は、ただそれを聞いているだけだった。
「研究に研究を重ね、ついにその実現方法をこの手におさめた。…大洪水という形でな。」
「大洪水…ま、まさか…」
「そうだ。聖書にも書かれているあの災害は、私が起こしたものだ。…ちっぽけな夢のために、人類を犠牲にしたのだ。」
 次郎は、こみ上げてくる怒りをぐっとこらえていた。
「あのころの世界は自然災害というものが非常に少なく、全人類は死に堕ちた。だが、私自身もそれに巻き込まれこの世からおさらばしてしまったのだ。」
 
「おまえはとても罪深い事をした。地獄の中の地獄に落ちるがよい。」
 冥界へ来たセロファンに、神はそう言った。セロファンは必死に自分の運命を変えようとした。
「何でもするから、それだけは勘弁してくれぇ!」
「…なら、この世界を元に戻せるのか?」
 神は訊ねた。
「私の唯一つの願いは、この文明の再興ではない。人間という高度な生物が跡形も無く消え去った虚しさを、取り払ってほしいのだ。私の言いたい事がわかるか?」
「…分かったよ。に、人間のような高度な生物を作ればいいんだろ!や、やってやるさ。」
 セロファンは無理矢理そう答えた。
「おまえにそのような事ができるのか?…よし、100年寿命をやる。その期間に、人間の代わりになる物を生み出すのだ。だが、もしそれが果たせなかったら、おまえを魂ごと消し去り、永久に無になるのだ。」
 現実世界に戻ったセロファンは、残った文明の足跡を使いひたすら高度な生命を生み出す研究をした。そして、彼は見事生物を生み出したのだ。サイエンサーという獣を…。












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