超リアルロボットストーリー 超機動要塞ガギグゲゴ(11/20)PDFで表示縦書き表示RDF


超リアルロボットストーリー 超機動要塞ガギグゲゴ
作:RC



第十一話 ロシアの天才


ダクオンは危険海域に近づかないように、日本海の港から出発した。しかし、なぜか船はロシアへ向かっていた。
「小野さん、どうしてこの進路を?」
「おまえには強くなる必要がある。前のナトリウマン以上のサイエンサーだってきっと現れるはずだ。」
 確かに、彼は強くなりたかった。いや、強くならなければならなかった。
「これから行く場所に、コピー・ガギグゲゴの開発を受け継いだ技師がいる。おそらく、彼が一番ガギグゲゴの事を知っているはずだ。そいつに、戦い方を学べ!」
 次郎はやっと納得した。

「この道をまっすぐ行くと、一軒の機械工場がある。そこを訪ねろ。彼は日本語を習得していると聞いているから、君一人で十分だろう。」
 そのボルケーノの言葉を最後に、次郎は歩いていった。
(この先に…例の技師が…。)
 
その工場は成金の豪邸のようだった。次郎は扉を開けた。
「ごめんくだ…誰もいないじゃん。」
 外見の割には中はやけに薄暗かった。工場内にはいろいろな金属と、その加工道具が設置してあった。奥には、ぼんやりとコピー・ガギグゲゴが置いてあるのが見えた。
(さすがコピーの開発者だ。それなりの雰囲気は…あれ!?)
 工場のあちこちに、さまざまな種類のガン○ラが飾ってあった。
(…何かに使ってるんだな。きっと。絶対に。)
 その時、前方のドアが開いた。
「君が山田次郎か…?話は聞いている。敵を倒したいのならば、こっちに来るのだな。」
 次郎は部屋に入った。中にはさっきまで見ていた以上のガン○ラが置いてあった。それも全てシャ○専用機のキットだ。彼は後ろを向いて立っていた。
「あなたが…コピー・ガギグゲゴの開発者ですね?」 
「開発?それは私の先祖が始めた事だよ。私はそれを受け継ぎ、新たな機体を生産しているだけだ。」
 彼の姿は影になっていてよく見えなかった。
「教えてください、ガギグゲゴの使い方を。」
 次郎は尋ねた。
「…よかろう。しかし、ガギグゲゴには謎が多い。故に、完全に力を引き出す方法は私にも分からないのだよ。私の名はRC、ただの技師だ。」



(RCといえば、この物語の作者で適当なセンスでガギグゲゴを作った人…いや、そういうこと言うのはやめとこう。ストーリー中ではこういう設定なんだな…。)
 次郎は訳の分からない疑問を抱いていた。
「ガギグゲゴの最大の謎…それは全身にちりばめられた発光体だ。」
 そう言ってRCと名乗る技師は扉の奥に見えるコピー・ガギグゲゴを指差した。彼は次郎の方を向いたが、いまだに暗闇のせいで顔がよく見えないでいた。
「発光体…あの緑色の(画像参照)?それがどうかしたんですか?」
 RCは説明した。
「あれは、今までに何人もの技師たちが研究してきたが、完全には機能が解明されていないのだよ。故に、コピー・ガギグゲゴは原型より劣っている。」
「機能…ですか?僕は強力なソーラー電池の役目だと聞いていますが。」
「そうだ。だからこそ、ガギグゲゴは壊れていない限り永遠に戦い続けることができる。だが、発光体には他にもさまざまな能力が隠されている。その中の一つが…君のための機能だ。」
 彼は再び後ろ向きになった。
「ガギグゲゴの性能は、パイロットの精神力によって向上する。」
「精神力?」
「ああ、そうだ。簡単に言うと、『心の強さ』だ。どのくらい、目の前の敵を倒す勇気があるか。どれほど、倒さなければならないという決心がついているか。それが君の戦果を大きく左右する。」
「で、でも、僕は決心は初めから…」
「君は油断していたのだよ。絶対に倒せるという安心感が、心を弱くしていた。」
 次郎は大きく精神的ダメージを受けた。
「一言、ぶっちゃけて言っておく。君はまだ未熟なのだ。今までの勝利は君の勝利ではない、全てガギグゲゴの元の性能のおかげだ。それを忘れるな。」
 そこで会話は終わった。次郎は礼を言うと、さっさと工場から出た。
(心の強さか…。僕はもう、負けない!!)
次郎が道を歩いてからしばらく経った。Gウォッチが戦いを始まらせた。
〔次郎、またサイエンサーだ。出れるか?〕
 彼はもう答えを決めていた。
「山田次郎、出撃します!」

「また会ったな、山田次郎。」
 そこにいたのは、この前ガギグゲゴをコテンパにし、作戦を延期させたナトリウマンだった。
「僕も、会いたいと思っていたところだ。さぁ、勝負だ!」
 宿命の対決が始まった。



「先行はもらった!」
 ナトリウマンはいきなり動き出し、巨大化した。次郎はガギグゲゴに乗ると、すぐに変形させた。
「勝てるとは思うなよ!」
 ナトリウマンは手の触手を伸ばし、ガギグゲゴの全身に絡み付けた。次郎は動けなくなってしまった。
「そんなもの!僕は…変わったんだ!!」
 彼はガギグゲゴを動かし、触手を引きちぎった。それはものすごいパワーだった。
「ならば、これはどうだ!」
 敵は近づき、ガギグゲゴにパンチを喰らわせた。次郎にはかなりの衝撃が加わったが、ガギグゲゴは倒れなかった。
「まだひるまないのか!?」
 次郎はガギグゲゴの椀部にギャギュギョを装着させた。ギャギュギョからビームが放たれた。
「雷斗忍愚・舞零怒!!」
 機会の巨人は怪物を一刀両断した。
「更にできるようになったな…少年よ、地獄で会おう…!」
 ナトリウマンは爆発した。その時の光の影響か、余計に空が明るかった。

「次郎、よくやった!本当に強くなりやがって!」
 次郎は特別部隊のメンバーに、暖かく迎えられた。
「ガギグゲゴの性能のおかげです。僕は…ただ乗っていただけです。」
 彼は技師に伝えられたことを言った。その時、その技師のシルエットが眼に入った。彼もここに来たらしい。
「RCさん、あなたは僕の恩師です。」
「そういう言い方はやめてくれんかね。君はまだまだ強くなれるのだから。」
 彼は影に入っていたため、やはり姿はよく見えなかった。

船はその日の夜、出航した。港には例の技師もいた。
「さようなら、RCさん。またいつか、会いましょう!」
次郎が船の窓から手を振ったとき、船内に一枚の紙が入ってきた。それはRCの物だった。
「こ、これは…」
「私の開発した新しい機体の使用許可書だ。ここの近く…中国の領域だが、そこの基地に保管してある。まだ試作機だが、きっと役に立つだろう。さらばだ、少年!」
船はロシアを出て、急遽進路を中国へと変更した。 












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