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メビウス ループ
作:優楽



95 気分転換


 早苗はひかりとボーカル練習と言いつつ、カラオケに行ってる。だがメインボーカルを譲り合っているらしい。
 楽器の練習する時間は取っているのか…?部室兼演奏室の順番は週に1・2度しか廻ってこない。貸しスタジオを借りるためバイトをしてるらしいが、何の仕事をしてるか私には教えてくれないのだ。
 典子は諦めたとはいえ淋しそうだ。好きな人と親友を一辺に失った様なもんだ。表面上は以前と変わらず仲はよいが、内心は複雑だろう…。
「ゴメンね。」
「何が?」
「いや、またおじゃまして…。」
「気にしないでよ。」
 気が紛れるならいつ来てもらっても構わない。
「私の気持ち知ってる人、真理しかいないから…。」
「気持ちって…、まさか今から告白するの?」
「しない、しない。話してれば忘れられるかな…って…。」
「そうか…。だれか典子にいい人いないかな…。」
「ねー。」
「典子は大学?」
「んー、そうなんだけど、勉強ね…。」
「その気になってからすれば?」
「それじゃヤバイよ。」
「そっか…。」
「真理は?」
「料理系の専門学校。」
「へぇ〜。真理料理好きなの?」
「まあ…好きかな。」
「家庭的なんだ。」
「家庭的なのはあまり作らないけどね。」
「ん?」
「喫茶店で出すようなやつが得意なの。」
「洋食ね。」
「和食も作りたいけどね。典子料理は?」
「今のとこまったくやらない。今度教えてよ。」
「いいよ。」
「そうだ。真理は海行くの?」
「えっ?」
「亜希と直樹が辺見さん達と行くんだって。」
「結局行くんだ。」
「真理は?」
「断った。喫茶店手伝わないとだしね。典子も誘われた?」
「まぁ…、でも断った。」
「そうだよね。」
「喫茶店手伝う話亜希に聞いたけど、真理の親って何してるの?」
「父親は私が産まれて半年後位に死んだ。」
「そう…。」
「母親は別の人と再婚してその人と住んでる。」
「ゴメン…、嫌な事聞いちゃった…。」
「平気!事実だから…。」
「…。」
「本当気にしないでね。」
「いい気分転換方法ないかな?」
「カラオケは?」
「辺見さん達に見つかると大変じゃない?」
「だったら甘いもの食べ行くとか?」
「太るな〜。」
「なら部活に混ぜてもらう?」
「それいいね!」
「走っちゃう?」
「でもバッシュ家だよ…。」
「体育館履きでいいじゃん!着替えなら貸すよ!」
 典子が頷いて立ち上がった。それを見て私も急いで準備をし体育館へと向かったのである。












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