83 頑張り
「男って“した”って感じするし気持ちいいね。」
「『真理』の時も気持ちよさそうだったぞ。」
「そうだけど、もう忘れたよ。」
「今度はこっちもイケるように頑張ってね。」
「気持ちよくなかった?」
「よかったけどイッてみたいじゃん。」
「ゴメン。」
「そのうちね。」
「頑張るよ。でもラブホってこんな感じなんだね。」
「珍しくないだろ。ただのホテルさ。」
「う〜ん。他のとこも見てみたいけど。」
「機会があったらね。」
「次のデートは?」
「来週からはバスケの公式戦始まるから、しばらくお預けになるけどゴメンね。」
「マジ?だったらもう一回しよ!」
「もうダメ。腰痛い。お風呂、お風呂行こう。お湯溜めてくる。」
「え〜。」
「また今度ね。帰りにシチリアでコーヒー飲んでく?」
「ん〜、どっちでもいいけど…。」
始めて真理として…、女として抱かれた。童貞みたいな男とやるのだ、目を閉じてればすぐ済むだろう。次する時は成長してるだろうか?
ホテルを出て手を繋いで歩いた。もちろん手はヒロから繋いできた。歩きづらいのはミュールを履いてるのと、制服と違ってタイトなスカートを履いてるからだろう。ヒロの選んだお姉系ぽい服を着て歩いてる。次からはスカートじゃなくパンツにしてもらいたい。
「帰り何食べてく?」
「和食とかどう?」
「和食も色々あるけど?」
「そっちは何か食べたいものないの?」
「お好み焼き屋とか?」
「行ってみたい。でもシチリアはいいの?。」
「まぁ、いつでも行けるし。たまには違うものもいいか?」
「お好み焼き屋って始めて。」
「そうなの?」
「学校の近くの『紅葉』は?行ったことない?」
「あぁ〜紅葉?ウチの学生行ってるとこかな?」
「あの店、広島風と思いきや関西風なんだよ。」
「紅葉だと広島風なの?」
「紅葉のイメージが、広島ぽいっていうか…。」
「そうかな…。」
結局地元まで帰らず、駅の近くのもんじゃ焼き屋に入って食べていった。
「そんで亜希がさ、この間やっと部活に復活したんだけど、シュートは入らないし、体が重いみたいで動き悪いしさ…。」
「この間言ってた幸太の先輩に遊ばれた子?」
「そう。」
「レギュラー取られそうなの?」
「いや、体が戻れば亜希がレギュラーだよ。」
「どうやってもダメ?」
「朝練でシュート練習でもしないとダメだね。」
「しなよ。」
「え〜っ。」
30分早く起きるのは面倒臭い。引退までの1ヶ月の付け焼き刃になるならやらない方がいい。 |