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メビウス ループ
作:優楽



8 将来


「お姉ちゃん綺麗だった?」
「あぁ。姉ちゃんの回りのモデルも綺麗な人多かったぞ。」
「マスター詳しいよね。」
「同じ高校のバスケ部の後輩が、芸能人になったらチェックするだろ。」
「マスター…、この間捜し物してたら、お姉ちゃんの写真があって…、マスターと2人で写ってるのがあった…。」
「そうか…。」
「付き合ってた?」
「…そうだ。」
「なんで隠してたの?」
「昔の話だ…。」
「みんな知ってて、私だけ…。」
「みんな俺に気を使ってるのさ。」
「ねぇ…、」
「何だ?」
「さっき言ってた将来ってやつだけどさ…。」
「おう。」
「マスターのお嫁さんじゃダメかな?」
「…。」
 頭の中が真っ白になった。姉妹そろって俺みたいな奴に告白するなんて物好きだ。
「俺はお前のお父さんとも約束してんだよ。『真理に何かあったら助けてやって欲しい。見守ってくれ。』って。」
「私じゃダメ?嫌い?お姉ちゃんの代わりになれない?」
「…。」
「…。」
「真理…。」
「私…。」
「真理今度見せたいものがある。」
「…、何?」
「見れば分かる。」
「何?」
「家にある。明日用意しておく。」
「今日行く。」
「明日学校あるだろ。」
「行く。」
「分かった。早く片付けるぞ。」
 皿洗い・掃除を終え家に向かった。

「学校の側じゃん!」
 幸太も真理も俺らが卒業した高校にいる。
「言ってなかったっけ?」
「初耳だよ。」
「そうか。」
 鍵を開け中へ入る。
「なんか殺風景な家だね。」
「2階の空き部屋に、愛子達に住まわせようと思って片付けたんだけど、思い出が詰まったアパートから出たくないんだとさ。」
「愛子さんと結婚するの?」
「しないよ。」
「純ちゃん?」
「しないって。」
「なんで一緒に住もうとしたの…?」
「経済的負担を減らすためさ。」
「それだけ?」
「健二にあいつらの事、頼まれたのさ。」
 親友と呼べるのは健二しかいなかった。
「私は?」
「ダメだ。」
「なんで?」
「学校が近い。援交してるとか変に思われるだろ。」
「考え過ぎ!」
「ちょっと待ってろ。」
 と言って遺言書の写しと俺宛ての書類を見せた。
「後見人に進藤広志って記入ある!しかもこの金額って…。お父さんって何してたの?」
「知らない。」
「俺は真理が幸せに結婚するまで、見守る義務がある。」
「そんなの関係ない…。」












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