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メビウス ループ
作:優楽



75 出席


 翌日亜希は、朝から学校に顔を見せず、結局学校に現れたのは5限の始まる前だった。泣いたあとなのか目が腫れてダテ眼鏡をしている。
 休み時間に話をさせて、泣かれても困るので放課後まで放っておいた。しかし部室に向かう時に声をかけると、
「私部活辞めるから。」
「何て?」
 すると後ろにいた美紀が、
「わかった。そしたら部室にある荷物取りに来て。」 と、火に油を注ぐのだ。もちろん本心ではないのはわかる。戻ってくると踏んで、亜希の気持ちを試してるのだ。
「捨ててくれてかまわないから。」
「あっ、そう。真理行こうか?」
「ちょっと二人とも…。亜希辞めるって本気じゃないでしょ?」
「私は…。」
「この時期に、やる気のない人にいられても迷惑よ。真理先に行くね。」
「美紀…。」
 私のそんな言葉は聞いてないかのように、美紀は教室を出ていった。
「亜希本当に辞めるつもり?」
「ゴメン。親が寄り道しないで、すぐ帰ってこいってうるさくて。」
「そう…。いつまで…。」
「卒業まで…。」
「部活もするなって?」
 首を振っている。それは言ってないみたいだ。
「典子とは話したの?」
「まだ…。携帯親に取り上げられちゃって…。」
「そう…。」
 今はGPS機能が設定出来るから、逆に便利なのに…。
「明日は朝からくるんでしょ?」
「うん。」
「お昼は一緒に食べるでしょ?」
「ありがと…。」
「今度うち来なよ。ゆっくり話そうよ。」
「そのうちね。部活遅れるよ。早く行きな。」
「明日ね。」
 亜希は作り笑いして手を振っている。

 部室には典子もいたが亜紀が来た事を知らなかった。美紀が話題にしなかったようだ。美紀はすでに体育館でシュート練習を一人でしにいってる。いつもの事だ。
「もう帰ったかな?」
「まだいると思うけど、ならべく触れない方がいい時なんじゃない?」
「だけど…。」
「明日の朝、いつも通りの待ち合わせ場所にいて、何気ない会話した方がいいよ。」
「そうかな…。」
「そうだよ…。何気ない感じで『おはよう。』でいいんじゃない?」
「わかった。」
 亜希がこの何日間どんな感じだったか気になる。でも聞いていいものかダメなものか…。何の話をすればよいのだろう…。普段からバスケか男の子の話くらいしかしてない。
 私はこの一ヶ月美紀と亜紀と一緒に昼ご飯を食べている。明日、美紀は亜紀と一緒にご飯を食べるだろうか…。どんな対応をするのだろう…?












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