68 一周忌
次の日曜に健二の一周忌を行った。幸太に会うのは2週間振りだ。一緒に栗原も顔を出した。
「栗原さんこの間お世話になりました。」
「いいえ。でも進藤さんが許可したら、うちでモデルしてね。」
「真理やっぱりモデルするの?」
ヒロが横から入ってきてしまった。
「えっ!進藤さん真理ちゃんオッケーなんですか?」
「えっ?」
と言って、ヒロがこっちを見てる。
「えっ?進藤さん?」
「栗原さん違いますよ。やらないですよ。苗字が変わってからでよかったら考えてもいいですよ。」
ヒロがそれを聞いて、そうゆう事かと納得してる。
「びっくりさせないでくださいよ。オッケーかと思うじゃないですか。」
「何?籍入れるの?」
こっちには幸太が反応してきた。
「まだ。卒業したらね。」
「そうか。そこまで気持ち固めてんだ。」
「ん?そうだ帰りどうするの?」
「栗原も帰り寄って行きなよ。」
「進藤さんすみません。俺午後から仕事で。」
「進藤さんこのあとすぐ帰ります。今度店に顔出し行きますので…。」
「そうか、じゃ今度ゆっくり。」
「はい。」
「幸太。」
「何?」
「誕生日なんか欲しいものある?」
「真理、無理しなくていいって。」
「ないの?」
「別にいいよ。」
「欲しいもの出来たらいつでもいいから言ってよ。」
「だったら女の子にモテそうな香水でも買ってよ。」
「女の子に?」
「香水って難しいじゃん。男がいいと思っても、女性がいいと感じるかわからないし…。」
「香水なんて自分がいいと思ったやつ使えばいいんだよ。幸太は何使ってるの?」
「色々使ってる。」
「一つに決めた方がいいよ。」
「何で?」
「その人の匂いというか…。香りというか…。その香りを嗅いだらその人の事思い出す。みたいな…。」
「そうゆうもん?」
「まぁ…、そのうち自分に合うやつ見つかるよ。」
「ふ〜ん。」
「でも探しておく。」
「頼むよ。」
「幸太そろそろ行こうか?」
「はい。」
栗原も『幸太』と呼んでいた。
「じゃまた。」
「あとでメールする。」
「わかった。」
亜紀と田中さんの事を話しそびれた。
「それじゃ、失礼します。」
「あれ、愛子と純ちゃんは?」
「さっき挨拶したから大丈夫だよ。」
「そうか。」
「また。」
「おう。」
栗原の運転で仕事に行ってしまった。
「男っぽい対応出来るようになったね。」
「だろ。」 |