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メビウス ループ
作:優楽



56 ストレス


 小百合とは駅で別れ店へ向かった。
「お疲れ様。」
「遅いよ。」
「ごめん。」
「さっき二人帰ったよ。」
「来てたの?」
「1時間は話込んだ。」
「何だって?」
「銀行ダメだって…。だから店閉めるってさ。」
「マジか…。」
 閉店となると寂しいものがある。
「ワインは業者に頼んであるみたい。」
「そうか。それだとレッジーナ行く意味ないな…。」
「数えたわけじゃないけど、3割位は割れてダメだって。」
「閉店か…。」
「うん…。」
「この間は言わなかったけど、確かに味も落ちてたし…。後輩の親も『値段の割りにはそうでもない。』って、言ってたらしいから…。」
「評判良くなかったんだ…。」
「うん。片付けは?」
「もう終わる。それよりご飯食べた?」
「いや、食べてないけど。お腹空いてるの?」
「今日食べるタイミング無くて…。」
「忙しかった?」
「まぁ。」
「そういう時は、大目に作って味見する振りして食べるんだ。」
「そっか。なんか作ってよ。」
「仕方がないなー。」
 と言いつつ、ついつい甘くなってしまう。
「何食べたい?」
「オムライス!」
「わかった。」
 ササッと作り、控室に移動して食べた。
「美味しい!」
「どう致しまして。」
「ねぇ。」
「何?」
「デートしたい。」
「デート?」
「うん。」
「行きたいとこあるのか?」
「別に…。」
「行きたいとこ出来たら言いな!」
「前にもそう言った!二人ならどこでもいい。」
「今だって二人じゃんか。」
「そうだけど…。」
「分かった。でも今度の土日は予定あるから、来週ね。」
「予定って?」
「土曜はバスケの練習試合で、日曜はバッシュ買いに行く約束したから…。あともしかしたら部活の子連れて、幸太の撮影スタジオ見学行くかも。」
「幸太と連絡取ったの?」
「まぁ…。」
「元気だった?」
「みたいよ。」
「そっか…。じゃ来週は空けといてね。」
「わかった。」
「絶対だからね。」
「あれ!もうた食べ終わってる。」
「本当お腹空いてたんだって!」
「少し食べる?」
「ありがと。」
 と、言いつつ少しどころか、半分は食べてた。
「そんな食べて太るよ。」
「ストレス解消は食べる事!」
 私はバスケしたりして、ストレスが溜まるまではいってない。でもヒロは、慣れない生活を過ごし、ストレスが溜まっているのだ。デートくらいしてあげないとダメだろう。












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