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メビウス ループ
作:優楽



53 ミス


 2日見たくらいで欠点が分かれば、そんなに楽な事はない。それを理由に少し時間をもらった。
 結局バッシュは貴代のバイト先で社割で買える事になり、日曜は練習が休みだから買いに行く予定だ。
 着替えてる途中で典子がしつこく『何カップ?』と聞いてきたが、教えなかった。してるブラはDカップだが若干きつい。
 着替え終わり、他の子の着替え方を今後の参考のために見ていると、可愛い下着が目に入ってくる。みんな可愛い下着をしている。
「真理今日は?」
「えっ?何?」
「予定ないならカラオケ行かない?」
「今日は予定があってパス!ゴメンね。」
「じゃ、今度行こうね。」
「そうだね。」
「デート?」
「いや、知り合いの店が、地震で大変だったみたいだから見に行くの。」
「ふ〜ん。何て店?」
「レッジーナ。」
「美味しいの?」
「そこの店『味が落ちた。』ってウチの母が言ってました。」
 鶴田が話に入ってきた。
「えっ?」
「なんでも先代が亡くなってからはダメらしいですよ。それだったら駅の反対の喫茶店の方が美味しいって言ってました。」
「鶴!真理の知り合いの店なんだから、そんなにはっきり言わないの!」
「あっ、すみません。」
「大丈夫だよ。」
「そういえば鶴田って、真理の中学の後輩だっけ?」
「はい。」
「真理って本当に中学でもバスケ部じゃなかったの?」
「私の入学前は知りませんけど、違いますよ。」
「すごいな…。」
「私行くね。」
「私も一緒に帰っていいですか?」
「じゃ荷物だけ置きに家寄っていい?」
「はい。」
「置いてくるってどこに?」
「4月から引越して、そこの公園の近くに住んでるんだ。」
「じゃ今度遊びに行ってもいい?」
「夕方くらいまでね。親の知人の家で、お世話になってる身だから。」
「そっか…。地震で?」
「まぁ、そんなとこ。鶴田。」
「はい。」
「行こうか。」
「はい。」
 鶴田に歩きながら、中学時代の真理の事を聞いてみる事にした。
「鶴田さぁ。」
「あっ、あの〜。」
「ん?」
「私も下の名前で呼んでもらっていいですか?」
「あぁ、ゴメンね。美穂とか廻りが『鶴田』って呼んでたから…、で名前は?」
「小百合です。」
「小百合ね。」
「なんか光栄です。」
「何が?」
「だって去年のミス大和高だった先輩に名前で呼んでもらって、こうして二人で歩いてるなんて。」
「はぁ…。えっ!今何て言った?」
「えっ?」
「ミス大和高って…。」
「はい。グランプリでしたよね。山下先輩がミスター大和高!」
「あー、そう。」
「はい。」












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