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メビウス ループ
作:優楽



51 控え3


 私のマークは亜希から貴代に変わって楽になった。同じ身長なら私でもローポストで勝負出来る。案の定面白いようにシュートが決まった。でも相手の戻りが早く速攻が出しにくくなった。1本目の事をを考えれば当然だ。
 苛々してるのは美穂だ。亜希にピッタリつかれて何もさせてもらってない。逆に松本は私のスクリーンプレーで楽にプレーしている。
 ディフェンスは私が美紀にダブルチームにいって攻め手を欠き、2本目は20対10と圧勝だった。でもよく考えたら勝つべきじゃなかったかもしれない。チームの雰囲気がダメになる場合がある。
 今日も練習の終わりはシュート練習だった。私は亜希と隣り合わせでシュートしている。
「真理2本目やりすぎよ。」
「えっ?」
「貴代落ち込んじゃってるじやない。」
 貴代はコートサイドでうなだれている。2本目は馴れないポジションで守ったあげく、私と松本がそこから大半の得点をあげたのだ。松本は身長差があるから納得がいくが、同じ身長の私にやられたのはショックだろう。それも高校で2年経験があるのにもかかわらず…。
「うん…。亜希だって、2本目の美穂は相当イラついてたよ。」
「それは2本目に入る前の先生の指示だから…。」
「美穂を亜希がマークする事を指示したの?」
「そう。」
「その他の指示は?」
「美紀と新井にリバウンドのポジション取り。」
「典子と貴代には?」
「速攻に対してのセーフティーかな。」
「確かに戻り早かったもんね。」
「でもマークがずれたから大変だった。特に貴代ね。」
「そうか…。」
 貴代と新井がディフェンスを変わるという選択もあっただろう。ただ私は相手が168センチの新井でも同じようにプレーする自信はある。
「私が慰めるのは変だよね。」
「それだけはない。バスケで負けて…。真理がいたから山下先輩諦めて…。」
「うっ…。バッシュの社割は…?」
「諦めな…。」
「そうだね…。」
「せめてスタジオ連れて行くとか?」
「それは私と典子と真理で定員オーバー。」
「だよね…。そういえば、まだ貴代とそんなに話してないな…。」
「そうか…。」
 ステージの上では美紀が先生と何やら話している。そして美紀が、
「女子集合!ステージ上がって!」
 と、言われ『ハイ。』と言って集合しだした。
「何だろ?」
「さぁ…?」
 パイプ椅子に座る先生の前に体育座りで半円状になった。












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