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メビウス ループ
作:優楽



48 ホープ


 放課後、部活の時間になって部室に入ると、
「深谷先輩!」
「はっ、はい。びっくりした。」
 2年の名前がわからない子だ。
「すみません。深谷先輩モデルになるんですか?」
「はぁ?何それ?」
「さっき掃除の時間にうちのクラスの子が話してて。」
「ちょっと亜希!変なデマ流れてる!」
 一緒に部室に入ってきた亜希がキョドってる。
「えっ!私のせい?」
「誰が聞いてるかわからないから、今度からあの手の話はオフトークね。」
「はーい。」
 そこに別の2年生が入ってきて、
「深谷先輩。モデルデビューおめでとうございます。」
「しないから!」
「あれーっ、違うんですか?」
「幸太の撮影スタジオ見学行くだけ。わかった?」
「はい。すみません。」
「あー、怒ってるわけじゃないから、明日訂正しておいて。」
「わかりました。」
 そこに一人の女の子が入ってきた。でも女の子というには少しデカかった。
「あの〜。バスケ部の部室って、ここですか?」
「あ〜松本。」
「鈴木先輩。」
「何、美穂の後輩?」
 美紀が興味津々で会話に割って入った。
「はい。中学の後輩で松本です。」
「松本香織です。」
「入部希望でいいのかな?」
「はい。今入部届け出してきました。」
「松本は走れるセンターですよ。」
「そんな…。」
「身長はいくつ?」
「174です。」
「また伸びた。」
「まだ伸びてます。」
「嘘でしょ!」
「多分…。」
「まぁ、いいでしょ。部室来たってことは、今日から参加するってことかな?」
「はい。そのつもりです。」
 着替えながらその会話を聞いていた亜希が『こりやレギュラー本当やばいかも。』などと呟いていた。

 今日も私は先生のバッシュを借りた。妙にフィットする。馴染んでるというか履き心地がいいのだ。
 練習に先立って松本さんの挨拶があった。
他に何人か新入生が見学に来てる。
 今日はフルメニュー参加する予定だ。
しかし松本さんは流石だった。
美紀と互角に渡り合ってる。
美紀の高校での2年の経験と、松本さんが中3夏の引退から今日までのブランクを考えると、末恐ろしい存在だ。スポーツ推薦で有名な強豪高に引っ張られてないのが不思議なくらいだ。2年の新井さんでは太刀打ち出来ない。今日も終盤になって5対5のゲームになった。今日のメンバーは青木先生が決めた。そしてなぜか私が呼ばれた。












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