27 安否
「はい。もしもし…。」
「純ちゃん?大丈夫か?」
「えっ、誰?真理ちゃん?」
「あっ、そうそう…。」
言葉使いが男だったの気が付いた。
「今どこ?」
「家だよ。真理ちゃんは?」
「店。山桃花。」
「ケガしてない?進藤さんは?」
「私は平気だけど、え〜と、何だっけ?。」
「何?進藤さん?」
「あっ、そうそう。がね腕をちょっと切ったんだけど、消毒して包帯巻いたから平気。」
「よかった。」
「純ちゃんはケガない?あと愛子…さんは?」
「ケガはないけど…。お姉ちゃんはまだ帰ってない。電話かからなくて…。」
「そうか…。家は平気?」
「ぐちゃぐちゃだよ。」
「そしたら、貴重品持って、出来るだけ戸締まりして、近くの非難場所にされてる学校行け!…って、言ってます。」
「真理ちゃん大丈夫?」
「何が?」
「落ち着いて!さっきから変だよ。進藤さんになんかあった?」
「大丈夫。高校行けって言ってる。」
「真理ちゃん電話代わって!」
しょうがない安心させるために代わるか…。
「代われって。」
受話器を押さえて、
「出来るだけ男らしく、俺のつもりで喋るんだ。」
「やってみる。」
二人で聞けるように耳をあてる。
「純ちゃん?」
「進藤さん大丈夫?」
「おう!」
「本当?」
「本当だ。ヒロが…、真理が言った通り高校に行け!」
「う、うん。わかった。」
「また電話する。」
「わかった。」
俺は受話器を取った。
「家は壊れてない?」
「うん…、なんともないかな?」
柱と梁はしっかりしてるのだろうか?
「ここから愛子さんにかけてみるから…。」
「わかったお願い。」
「うん。」
でも愛子は電話に出ない。
「真理。」
「何?」
「とりあえずお前は男だからな!」
「…。」
「男らしくしろ!振り舞うんだ。入れ替わったなんて誰も信じない。」
「そんな…。」
「病院でモルモットになるか、精神異常で精神科に閉じ込められるのがオチだ。」
「そんなの…。」
「まずは言葉使いだ。」
「う、うん…。」
「あと呼び方。」
「ちょっと、冷静過ぎじゃない?」
「そんな事ない。俺は…私って言うし。真理の事はヒロって呼ぶから。」
「うん…。」
「真理は俺だからな。」
「俺…。」
「私の事は真理って呼ぶんだ。」
「なんか不思議…。」
「慣れるしかない。」
真理は困惑してる。
「真理の家に行ってみる。」
「私も…。」 |