26 入れ替わり
小さく揺れたと思ったら激しく揺れだした。
「何?地震?」
「わぁ…。」
真理が立ってられず、その場に座り込んだ。棚から皿やコップが落ちガチャンガチャン言ってる。
「恐い…。」
「大丈夫かっ?」
なんとか真理のとこにいって、抱え込み床に伏せた。何か頭に当たったまでは覚えてる。フライパンかもしれない。
どの位時間が立ったのだろう。俺は頭を少し打ったのだろう、何かひどく気持ち悪い…。
「気付いた。」
「…。」
「ちょっと大変。起きてよ。ねぇ目開けて。」
「痛いんだよ…。」
「そんな事より体が…。」
耳から聞こえる声と喋ってる声に違和感を感じた。なんだろう…。
「ねぇ、入れ替わってるのよ体が!」
俺はそこでようやく目を開けた。そこには…。
「ちょっとヒロ?大丈夫?」
パニくってる俺がいた。起きてはならない事がまた起きた…。夢か?
「ねぇヒロなんでしょ?」
オネェ言葉を使う俺が目の前にいた。
「痛い…。」
「えっ?どこ?どこが痛いの?」
「何があったんだ?」
「えーっと、地震?そんな事より体が…。」
「あぁ…。」
神様を恨む。1度ならず2度までも…。
「腕から血が出てるぞ。」
「大丈夫。そっちは?外傷ないみたいけど平気?」
「平気だ。」
「どうしょう…。」
「手当てしてやる。控え室にいこう。」
「ちょっと…。冷静だね?」
「何が?パニック状態だよ。」
「そうかな〜?私達体が入れ替わってるんだよ。有り得ないでしょ!」
「有り得ないね…。」
控え室はロッカーが倒れてた。普段なら起こせる重さだが…、
「重っ…。」
「代わるよ。」
「腕ケガしてるだろ。」
「血は止まってるから、平気。」
「じゃ頼もうかな?」
「よっこいせ。あれ?こんなもんか?」
「おーっ。さすが男前!力持ち。」
「本当だね。それあんまりうれしくないけど。」
「えーと、ロッカーの中に…。あった。腕出しな。」
「うん。」
消毒し、ガーゼをあて包帯を巻いて結んだ。
「よし。これでオッケー。携帯ある?」
「カバンの中に…。」
「愛子か純ちゃんにかけてみてくれ。」
「かからない。」
「基地局パンクしてるか、使える電話絞ってるかもしんないな…。」
「何それ?」
「また今度説明するよ。店のピンク電話からかけてみよう。」
「パンクしてるんでしょ?」
「それもあとだ、電話番号言ってくれ。」 |