2 親心
「進藤さんから金借りてんの?」
「んっ。まぁ俺はあげたつもりだけど、愛子も純ちゃんも返すって…。」
「だから俺も学校辞めて働くって言ってんだよ。」
「お前はガキか?親の気持ちを考えてやれよ。せめて高校くらいはだしてやりたいって、夜も働いて頑張ってんだろ。」
「…。」
「純ちゃんだって協力してくれてるだろ。高校卒業してからイッパイ親孝行してやれよ。」
「進藤さん…。」
「なんだ?」
「なんか、いいバイトなぃすかね?」
チィ!舌打ちしてしまった。若いのに楽するなと怒鳴りたい気分だ。
「…。ちょっと聞いてみるよ。」
「頼みます。」
お客が一組入ってきた。
「まだランチ大丈夫?」
「すみません2時までなんで、レギラーメニューになっちゃいます。」
「そう…。じゃ少し考えるね。」
「真理、悪いけど、ランチのメニュー下げて来て。」
「はい。」
「純ちゃん、夜なんの仕事するの?」
「なんで?」
「そっちの方が時給高いんでしょ?」
「未成年で男のあんたには無理よ。」
「チェ…。俺のため?」
「あんたの母さんには貸しがあるのよ私には…。子供のあんたが心配しなさんな!」
「…だってさ。」
「新学期いつから?」
「明後日…。」
「頑張りな!」
「…うん。」
「うちのお母さんに聞いてみようか?」
真理が聞いてきた。
「真理ん家は関係ないだろ!」
「そうだけど…。」
真理がうつむいたように感じた。
「マスター仕事手伝います。」
と言って、エプロンを取りに行ってしまった。
「幸太ああゆう言い方ないんじゃないか?」
「だって…。じゃなんて言えばいいのさ?」
「『気持ちだけで十分だよ。』だろ。」
「…。」
「バカだねお前は…。」
「うるせぇ!」
「謝っとけよ。」
「…んっ。」
真理がエプロンつけて出てきた。
「お前らメシ食ったんか?」
「…。」
「純ちゃん何食べたい?」
「任せます。」
「じゃ…、ペペロンチーノでいいな。」
「進藤さん今度作り方教えてよ。」
「今からやるから見とけよ。俺らの時代は見て盗んだもんだよ。」
「マスター、オムライス2つお願い。」
「はい、かしこまりました。悪いおまえらこの後な。」
「待つから平気!」
「純ちゃんサラダ用意してもらっていい?」
「はい。」
「あっ、教えてもらっていいですか?」
「いいよ。じゃ見てて。」
「はい。」
幸太は謝るタイミングを逸した。 |