13 休みの予定
真理も最近とげとげしい。山下の家族3人を俺ん家に住まわす事が原因だろう。2階は3部屋だが一つは荷物置場だ。あとは愛子と純の相部屋と幸太の部屋だ。幸太は初の個人の部屋で、狭いが喜んでた。
愛子は健二が亡くなって、しばらく何もしなかったが、49日が終わり、引っ越してからは精力的だった。昼間普通に派遣社員で事務やって、夜は居酒屋でバイトしている。動いていた方が気がまぎれるみたいだ。土日は山桃花で働く予定だったが、休ませる事にした。オーバーワークはよくない。代わりに真理が一日働いてくれてる。真理が用事で休む時には手伝ってもらう事になってる。
「マスター私も一緒に住みたい。」
「家に帰ったら寝るだけだ。それに部屋が無い。」
「マスターと一緒でいいよ。」
「毎日ここで一緒じゃねぇか。」
「そうだけど…。」
「起きてる時の半分は一緒だろ。」
「じゃ、今度の休みデートして!」
毎月10日は定休にしてる。その他は不定休にして、用事があれば休む事にしてる。
「デート?」
「そう。」
「幸太と行ってこい。」
「マスターと行きたいの。」
最近さらに真理に甘くなってきた…。
「行きたい場所あるのか?」
「買い物とか。」
「一人でもいけるだろ。どうせ行くなら、行きたい場所が出来たら言え!」
「う〜ん。だったら初デートの場所とか?」
よく覚えてない…。うちの近くの告白された公園か?もっぱら学校帰りにうちに遊びに来てたような…。
「覚えてないの?」
「たぶん俺ん家だ!自宅デートってやつ。」
「やらし〜。」
「はぁ?始めは近くの公園で話するだけと思ってたけど、『家汚いけど来る?』って言ったら来たんだよ。」
「下心あったでしょ?」
「あったかもな…、若かったし。」
「ふ〜ん。ねぇなんて告白したの?」
「桃子からしたんだよ。」
「本当?」
「『先輩好きです。私の彼氏になってください。』って言われてな。」
「嘘?お姉ちゃんからなんだ。本当に?」
「嘘だと思うなら愛子に聞いてみな。愛子が話があるって電話で言うから、健二の相談かと思って公園行ったら、そこに桃子だけいたんだよ。」
「今度機会があったら聞いてみよ。」
喋ってため息をついてしまった。
「とにかく今度の10日は空けといてね。」
「午後でよければな。」
「予定あるの?」
「1時には帰って来る。」
「1時ね。」 |