第05話:家出少女
ポアロの前。一人の少女が大きな旅行鞄を持って立っていた。
少女の名は、伊東 めぐみ。コナンと同じ小学生だ。
めぐみは、目が丸く、ロングヘアーでとても可愛い。
彼女はコナンの事が好きらしく、あゆみとはライバル関係にある。
そして今日は、玉乃助と喧嘩をし、家出をしてきたのだ。手にした旅行鞄がその証拠だ。
めぐみは、階段を登ると、毛利家のドアの前に立った、と同時にコナンがドアを開けて顔を出した。
「めぐみちゃん!?」
コナンは驚いた。
それはそうだろう。
突然、連絡も無しにやってきたら驚くに決まっている。しかも、旅行鞄まで持っているのだから。
「コナン君!」
と、めぐみはコナンに抱きついた。
抱きつかれたコナンは、赤面してしまった。
「あたし、今日から此処に住むから。」
「なるほど、だから旅行鞄・・・えっ、此処に住む!?
どう言う事だい?めぐみちゃん。」
コナンは更に驚いて聞いた。
「あたし、喧嘩して出てきちゃった。」
めぐみはそう答えた。つまり、家出だ。
「喧嘩って、誰と?」
「お兄ちゃんと。」
「ま、まぁ、兎に角、話を聞いてあげるから、中に入ろう?」
コナンはめぐみに、中に入るよう促す。
めぐみは、コナンに言われた通り、中へと入った。
コナンは、めぐみをソファに座らせ、ジュースを用意しながらこう訊ねた。
「玉之助さんとの喧嘩の原因は?」
コナンが聞くと、舞台で失敗した事が原因、だとめぐみが答えた。
更に詳しく追求すると、失敗が原因で客が少なくなった、と言う事が解った。
兄妹喧嘩はそれが原因だ。
コナンは、今後どうするかを考えた。
(やっぱり電話した方が良いよなぁ・・・)
そんな事を思ってると、電話が掛かってきた。
コナンは電話を取りに行った。
「はい、毛利ですけど」
「あ、その声は、コナン君だね?
僕、伊東 玉乃助だけど、めぐみが昨日から出て行ったきり、帰って来ないんだ。そっちへ行ってないかい?」
電話の相手は玉乃助だった。
玉乃助は、めぐみがコナンの所にいるんじゃないか、と心配して掛けてきたのだ。
勿論コナンは、いるよ、と答えた。
すると、玉乃助はこう行った。
「今から迎えに行きます」
そして、電話を切った。
受話器からは、プープー、と音が鳴っている。
コナンは受話器を置き、めぐみの所へと戻った。
「玉乃助さん、迎えに来るって。」
コナンはそう言ったが、めぐみは元気を失ってしまった。
どうやら、帰りたくないらしい。
それから暫くして、伊東 玉乃助がめぐみを迎えに来た。
が、突然、兄妹喧嘩が始まってしまった。
「二人とも落ち着いて」
コナンは間に入って喧嘩を宥めた。
二人は我に返り、冷静になった。
その後、コナンの必死な説得により、めぐみは、玉乃助と帰る事にした。
こうして、事態は一見落着・・・・・・かと思いきや。
再び、めぐみがコナンの下に来てしまった。
この先、一体どうなる事やら・・・。
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