第04話:あゆみとコナンを追え
「あゆみちゃーん!」
昇降口で光彦があゆみに声を掛けた。
「今日こそ一緒に帰りましょう!」
「御免ね光彦君。私、急いでるから」
そう言って、あゆみは駆け足で去っていった。
「待って下さい!」
光彦は大声を出したが、あゆみの耳には届かなかった。
翌日、光彦はあゆみを除いた少年探偵団、江戸川コナン、小嶋 元太、灰原 哀、の3人に昨日の事を話した。
「毎日ですよ、毎日。変だと思いませんか?」
真剣な表情で言う光彦に対し、元太はこう言った。
「腹が減ったから急いで帰っただけじゃねえのか?」
「元太君じゃないんだからそれはありません!」
全く、その通りである。
「そんなに気になるんなら、後を付けてみたらどうだ?」
コナンが光彦を唆す様な感じで言った。
「じゃあ放課後、皆であゆみちゃんを尾行しましょう」
光彦はそう言った。
そして放課後。昇降口に光彦、元太、灰原、の3人が集まった。残るはコナンだけだ。
5分、10分・・・どのくらい待っただろうか?コナンは未だに姿を現さない。
「遅いですね、コナン君・・・」
光彦が呟くと、灰原が口を開いた。
「江戸川君なら、吉田さんと一緒に帰ったわよ。
さっき学校を出たばかりだから、まだ近くにいるんじゃないかしら?」
「なら、早いとこ、追いかけようぜ!」
元太は一人駆けだした。
「待って下さいよ!」
光彦も後を追う。
それから少し後の事。
コナンとあゆみは、廃墟と化した建物の前にいた。
見た感じ、元は何かの店だったのだろう。
コナンとあゆみは、その建物へと入って行った。
その様子を、少し離れた所から様子を見る3人。
「俺達も入ろうぜ」
元太が言った。それには、二人とも賛成した。
一方、コナンとあゆみは、
「あゆみちゃん」
コナンがあゆみを呼ぶ。
「いたよ!」
あゆみはコナンの下へ来ると、こう言った。
「こんな所にいたんだ」
その直後、3人がやってきた。
「二人とも、何やってるんですか!?」
光彦が言った。
「お前ら!?」
コナンは驚いた後、少し間を置き、こう言った。
「まさか、本当に尾行してくるとはな」
「わりいかよ?」
「別に悪かねえけどよ」
「で、貴方達は何をしてるの?」
そう訪ねる灰原に、
「猫ちゃんを捜してたんだよ」
とあゆみが猫を抱え、振り向いて答えた。
あゆみが抱えた猫は、ニャーニャー、と泣いた。
「「「猫?」」」
3人同時に言った。
「ああ」
コナンは頷いた。
「じゃあ何で僕達に黙ってたんですか?」
光彦は訊ねたが、コナンは、それには答えなかった。
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