第38話:東都デパート殺人事件
通報してから暫くすると、警察がやって来た。
「やあ、また君か。よく事件に巻き込まれるね」
高木はコナンを見下ろしながら言った。
「所で、コナン君がいるって事は、毛利さんも?」
コナンは首を横に振りながら、
「ううん、来てないよ」
「え、じゃあコナン君一人かい?」
「二人よ」
と、高木の背後で美幸が言った。
「誰?」
高木が振り向くと、そこには見知らぬ女の子が立っていた。
「ん、あたし?」
と、自分を指差す美幸。
「私は江戸川 美幸。コナンの双子の姉よ」
美幸はそう言って、握手を求めた。が、しかし、
「高木君」
と、佐藤 美和子が呼び、美幸は見事にスルーされてしまった。
「残念だったな、握手して貰えないで」
ピキッ!──気に触れたのか、美幸はコナンに鳩尾をした。
「うっ!?」
コナンは脱力して美幸に倒れ掛かった。
(あっ、どうしよう?気絶しちゃった)
美幸はオドオドした様子で辺りを見回した。
ふぅ──美幸は安堵の溜め息を吐いた。
(この荷物、どうしてくれようかしら?)
美幸はコナンを見つめながら考えた。
しかし考え等そう簡単に浮かぶ物では無く、美幸はその場に寝かせる事にした。
東都デパート地下駐車場。
「ふっ、巧く行ったな。お前の作戦」
運転席の男は助手席の男に言った。
「当然、分け前はくれるだろうな?」
「ああ、ちゃんとやるよ」
運転席の男はそう言って、助手席の男に銃口を向けた。
助手席の男は思わず顔が引き攣る。
「ど、どう言うつもりだ?」
「お前は用済みだ」
「そんな事したら、音が響いて気付かれるぞ」
「安心しろ。これにはサプレッサーが装着してある。なんなら、試してみるか?」
男は薄ら笑みを浮かべ、引金を引いた。
「つまらん物を撃っちまったぜ」
男はそう呟くと、遺体を外に放り投げ、車を発進させた。
|