名探偵コナン(33/43)縦書き表示RDF


名探偵コナン
作:Daisy Katsura



第32話:小龍、灰原になるぅ?


「はぁ、やっと完成したわ」
 そう異様な液体を睨みながら言ったのは灰原だ。
(取り敢えず、これを飲めば工藤君は元に戻る筈・・・)
 心でそう呟いた灰原は、その異様な液体を持って上に上がった。
「何じゃその異様な液体は?」
 そう聞いてきたのは阿笠博士だ。
「ああ、これは工藤君に飲ませる解毒剤よ。じゃ、ちょっと出て来るわね」
 灰原はそう言うと、阿笠邸を出て行った。


(暇だし、コナンの所にでも行くか)
 そう思ったのは、空き地で横になっている小龍だ。
「よし!」
 と、小龍は立ち上がり、毛利探偵事務所に向かった。
 その途中、角から出て来た灰原と、小龍はぶつかってしまった。
「あっ、解毒剤が!」
 その瞬間、異様な液体の入った小瓶が宙を舞った。
ガッシャンッ!──その小瓶は地面に落下し、割れて中身が飛び出した。その飛び出した異様な液体は、小龍と灰原に掛かった。
シュポッ!──灰原と小龍から何かが抜ける音がした。
 すると二人は気を失い、その場に倒れてしまった。
 それから灰原が目覚めたのは数分後の事だった。
(何が起こったんだ?)
 と、灰原は蹌踉めきながら立ち上がった。
(確か、コナンの所へ行こうとしてて・・・)
 と、灰原はゆっくり歩き出した。
 向かった先は毛利探偵事務所。
 やがて、灰原はポアロの前までやって来た。そのポアロのショーウィンドウに写った自分の姿を見た灰原は、かなり驚いた。
「なっ、何だよこれっ!?」
 灰原は自分の手で、顔、胸、アソコを触ってみた。
(なっ、無いっ!
 僕って女だったのかぁっ!)
 灰原は顔を真っ青にして座り込んだ。
(ぼ、僕、自分がずっと男だと、思っていた・・・。でも・・・、本当は違ってたんだね)
 と、灰原は心の中で物凄い勘違いをしていた。
「灰原じゃねぇか。こんな所で何してんだ?」
 そう声を掛けて来たのは、毛利探偵事務所に居候しているコナンだった。
(は、灰原!?灰原ってこの間あいつらといたっ!?
 解ったぞ!僕は今その灰原って子なんだ!でも何でそんな事に?
 いや、兎に角今は、僕が小龍である事を悟られない様にしなくては!)
「あ、あら江戸川君?な、何か用かしら?」
 灰原は妙に焦りながら訊いた。
「いや、何やってんのかなって思って」
「あ、いや、その・・・貴方に言いたい事があったのよ。明日の午前9時、米花駅で待ってるから!」
 そう言うと灰原は、慌ててその場を離れた。
(僕のバカッ、何言ってんだっ!?
 でも、何とか誤魔化せたから良いか)


「全く、何なのよ!?」
 少し怒り気味の小龍はゆっくり立ち上がった。
「あっ、解毒剤が!
 って、私こんな声だっけ?」
 小龍は恐る恐る股を触った。
 その瞬間、小龍は一気に青ざめた。
「嫌ああああっ!」
 小龍は雄叫びの様な悲鳴をあげた。
(まっ、また男だわっ!)




またまた人体交換マジックです。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう