第31話:小龍
その日、コナン・・・いや、小龍は家出をし、日本に来ていた。
(コナンの奴、元気にしてるかな)
小龍は心中でそう呟きながら、毛利探偵事務所に向かった。
その道中、小龍は灰原と光彦、元太、歩美の四人に会った。
「あっ、コナン!」
元太は驚いた様子で言った。
「どうしたんですか?こんな所で」
「コナン君、蘭お姉さん達と旅行に行ったんじゃなかったの?」
「待て待て。僕はコナンじゃなくて小龍だ。
でも困ったな。そんなに似てる?」
その言葉に、灰原を除いた三人が頷いた。
「それよりお前、何しに来たんだ?」
元太がそう訊くと、小龍は言い難そうな顔で、
「・・・家出して来たんだ」
「なんだ、家出か。家・・・」
「「「家出!?」」」
光彦、元太、歩美の三人は驚いた。
「何て言うか、今の生活に嫌気がさした。
所で、そっちの子は?」
「この子は哀ちゃん」
「灰原 哀。よろしく」
小龍は灰原に手を差し出すと、
「僕、清 小龍。宜しくね」
しかし灰原は握手を拒んだ。
「私帰る」
灰原はそう言い残し、一人去って行った。
「何だ?あいつ・・・」
と、灰原の背中を見詰めながら元太は呟いた。
羽田空港ロビーには、コナン、小五郎、蘭の三人がいた。先程旅行から帰って来たばかりだ。
「楽しかったわね、コナン君」
そう言ったのはトンガリ頭が目立つ蘭だ。
「ったく、遊びに行ったんじゃねえんだぞ?」
と、小五郎が疲れ果てた様子で言った。
(そうそう)
と、言うのは口にしないコナンである。
「良いじゃない旅行気分でも!ね、コナン君」
「う、うん」
(ハハハン)
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