第02話:密室トリック
コナンが個室の扉を開けると、その背後に胸を刺されて死んでる男が、便器に座っているのが見えた。
「蘭、警察だ!」
小五郎がいつもの癖で叫んだ。
・・・・・・──返事が返って来ない。
「あれ、蘭は?」
「蘭姉ちゃんなら映画に夢中になってるよ。悲鳴すら聞こえてなかったみたい」
コナンは小五郎に言った。
「しょうがねえ。電話掛けてくるから、二人とも遺体になんか触れんじゃねえぞ!ついでに誰もいれるな!」
そう言い残し、小五郎は警察に電話を掛けに行った。
(さて、オッチャンがいない間に・・・)
コナンは個室へと入り、言いつけを破って遺体に触れたり、他に何か無いかと一通り見て回る。
(んっ、壁に数ミリの穴が開いてる!?)
壁に穴を確認したコナンは、扉の鍵を調べた。
(やはりな!これで密室のトリックは解けた!)
「コルァ!現場をうろちょろすんじゃねえ!」
ゴチンッ!──いつの間にか戻ってきた小五郎が、コナンに拳骨をした。
「いってえ!」
と叫ぶコナン。
「おっほん!
で、毛利君。また君が第一発見者かね?」
通報を受けてやって来た目暮警部が訊ねた。
小五郎は、そうなんですよ、と頭を下げて言う。
「ん?おお!?
工藤君じゃないか!今日も君の推理が見られると思うと嬉しくて涙が出るぞ。」
「け、警部、大袈裟な・・・。」
警部と新一は、二人で雑談をし始めた。
そんな二人の様子を、やれやれ、と思いながら、コナンは小五郎に声を掛ける。
「おじさん、被害者の免許証」
コナンは小五郎に被害者の免許証を渡した。
小五郎はそれを受け取ると、名前を確認した。
「田崎 栄吉か・・・」
「田崎 栄吉?」
突然、新一が小五郎の方を振り向いて聞いた。
「田崎 栄吉って言ったら、映画館の館長じゃないですか。そうですよね、警部?」
「いや、ワシに聞かれても・・・」
警部はちょっと困った。
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