第28話:暗号を解け!2
1−1、1−2、1−3、1−5、2−3、2−5、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、4−1、4−3、5−1、5−3、5−4、5−5
灰原は手帳にこの暗号を書き写したものを米花公園のベンチに座って眺めていた。
(しかし解らねえな、この暗号。)
確に、見ただけでは解らない。誰だってそうだろう。
「お、灰原じゃねえか。」
「何を見てるんですか?」
そう言ったのは、元太と光彦だ。
「暗号よ。」
ほら──灰原は二人に暗号を見せた。
「さっきから考えてるんだけど、全然解らなくてね。」
「引き算じゃねえの?」
「それ試してみたけど、駄目だったわ。」
その言葉に光彦は、
「ううん・・・。」
と、考え込む。
「なぁ灰原。
この暗号、コナンに見せてやったら?」
元太はそう言って、暗号のメモを灰原に返す。
「それ良い考えですね。」
と、光彦。
しかし灰原はこんな事を口にした。
「実はこれ、江戸川君から貰ったのよ。」
「それじゃあこれ、コナン君からの挑戦って事になりますね。」
(本当は違うんだけどな。)
と、そう言うのは口にしない灰原。
「じゃあ、僕達で考えましょう。」
光彦はそう言って、元太と考え始める。
が、全く見当すら付かず、彼等は諦めてしまった。
「僕には無理です!」
「オレもだぜ!」
と、二人は去って行ってしまった。
(結局、誰も解らないか。
待てよ?そう言えばこの暗号・・・。)
と、再び暗号を見つめる灰原。
(やっぱりそうか!)
灰原、何かに気付いた様子。
その証拠に、手帳に何かを書いている。
あいう お
く こ
さしすせそ
た つ
な ぬねの
(やっぱりな。)
灰原はニヤっとすると、立ち上がって何処かへ走り去って行った。
米花町内にある寺、東都寺。
灰原はそこにいた。
もし此処なら、電話が掛かって来る筈だ。
灰原はそう踏んで、携帯を握り締めている。
すると案の定、電話が鳴った。
「よく場所が解ったな。」
「このぐらい簡単よ。
それより、次はどうすれば良いの?」
「建物の下だ。
そこに大きな鞄がある筈だ。
それを米花町内にある港に持って来るんだ。」
そう言うと、電話は切られた。
(大きな鞄を港にか。
あの人、殺し屋とか言ってたな。と言う事は、報酬金か何かか?)
そう思いつつ、寺内にある建物の下を探す灰原。
(あれか!?)
ポツンと置かれた一つの大きな鞄。灰原はそれに駆け寄り、中身を覗いた。
するとそこには、大金・・・数百万はあった。
これを港に持っていくのは、子供の体では大変だろう。
しかし!今はそんな事考えてる暇は無い!
何としても、灰原はこれを港に持って行かなくてはいけないのだ。
(重っ!)
鞄を持ち上げようとした灰原だが、それは重くてなかなか持ち上がらなかった。
「クッソー!」
灰原はそう叫び、渾身の力を振り絞って鞄を持ち上げた。
こうして灰原は、何とか鞄を港に持っていく事が出来た。
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