第20話:危機一髪!爆発3分前!?
志保は鋭い眼差しで、
「待ってたわ・・・木下 麻美さん。」
覆面をした人物はそれに応えて、覆面を外した。
すると、そこに現れたのは、自首した木下 麻衣子と同じ顔だった。
なるほど・・・双子と言う訳か。
「大久保 久志さんと田丸 皐さんを殺害したのは、貴方ですね。」
「その通りよ。」
「あら、否定しないの?」
「何故否定する必要があるのかしら?
まぁ良い・・・。
貴方には此処で死んで貰うわ。」
「それはどうして?」
「貴方の所為で私の姉は、獄中で自殺したのよ?」
数ヶ月前、刑務所で一人の女性が首を吊って自殺した。
名は、木下 麻衣子。
米花中央病院の看護婦だったが、中村Doctorと荻窪 葉子を殺害したのを、志保によって暴露され、自首をした。
その後、刑務所で自殺を図ったと言う事だ。
「なるほど。それで私を恨んで、こんな事を・・・。
でも、一つだけ解らない事があるわ。」
「何かしら?」
「大久保さんと田丸さんを殺害した動機よ。」
「これから死ぬ貴方が、知る必要なんてあるかしら?」
フッと笑う麻美。
それに応えて、志保は思い切り笑う。その笑い声は、倉庫中に響いた。
「な、何が可笑しいのよ!」
麻美は怒鳴ると、懐から拳銃を取り出した。
「そんな物騒な物を使ったら、さっきから後で1秒ずつカウントをしている爆弾に当たって、貴方も吹っ飛ぶわよ。」
「良いじゃない。早く死ねて。」
麻美は志保を睨み付けた。
「所で、どうして私が犯人だって解ったの?」
麻美が聞くと、志保はテープレコーダーを取りだした。
「米花中央病院で事件があった日、麻衣子さんのポケットに入れておいた物よ。」
そう言って、志保は再生ボタンを押した。
テープレコーダーからは、麻衣子の声が聞こえる。
「麻美、お願いがあるの。
私はこれから、警察へ行かなくてはならない。
だから、私の代わりに、大久保と田丸を殺して。
良いわね?」
ガチャ!
志保は停止のボタンを押した。
「貴方・・・お姉さんに頼まれたのね。
そして、詳しく話を聞きに、刑務所へ行ったら、自殺をしていた、と。
だから、今回の計画を思いついた。
そうなんでしょ?」
「その通りよ。」
「貴方、仮にも私と同じ刑事なのよ?
正義感と言う物は無いの?」
麻美は銃を構え、引き金に指を当てた。
「私にとっての正義は・・・姉を自殺に追い込んだ貴方を殺す事よ!」
それを聞いた志保は、撃たれる前に腕時計型麻酔銃で、麻美を眠らせた。
その時めぐみが、
「後3分しか無いよ!」
「此処から出るよ。」
そう言って志保は、麻美を抱え、コナン、めぐみの三人で出口へ向かった。
だが、出口は固く閉ざされていた。
「(少々危険だが、アレをすっ飛ばすか!)」
志保は爆弾取りに戻ると、キック力増強シューズをMAXにし、一気にそれを蹴り飛ばした。
爆弾は壁に向かって飛び、当たると大爆発を起こし、全てを吹き飛ばした。
志保は爆風により、コナン、めぐみ、麻美と共に吹っ飛び、海に落っこちた。怪我が無かったのが幸いだ。
「麻美さん!?」
志保は沈み掛けている麻美を救出すると、海から上がった。
続いてコナン、めぐみも上がる。
麻美が目覚めたのは、夜中・・・工藤邸での事。
「志保!?」
「気が付いたみたいね。」
「此処は?」
「工藤邸よ。」
「どうして?どうして警察に・・・。」
志保はそれに応えて、赤い警察手帳の<捜査条件>を見せた。
そこには、<犯人には出来る限り自首を奨める事>とあった。
それが特別捜査課に与えられた条件である。
「バカ。」
麻美は呟くと、
「自首・・・するわ。」
そう言い残し、消え失せた。
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