第14話:同時進行!二人の転校生!
数日後、志保は阿笠の計らいの元、帝丹高校に入学する事になった。
「じゃあ、気を付けて言って来るんじゃぞ。」
そう言って、阿笠は志保を見送った。
「(ったく・・・餓鬼じゃあるめえし・・・。)」
志保はそんな事を思いながら、帝丹高校へと向かった。
帝丹高校2年B組の教室では、蘭と園子が転校生の話をしていた。
と言っても、園子が一方的に話しているだけなんだが・・・。
「それで、どう言う子なの?」
蘭は園子に聞く。
「それが、噂ではとてもクールな人らしいよ。」
全く、そんな情報、どこから仕入れて来たんだか・・・。
「で、その人は男なの?」
「バカね!女子高生に決まってるでしょ!
確か名前は、江戸川 志保とか言ったかな・・・。」
「江戸川?コナン君と同じ苗字だね。」
「そう言えばそうね・・・。」
園子が呟くと同時に、担任の巽先生が入って来た。
巽は教卓の前に立つと、
「ええ、今日は転校生を紹介する。」
その言葉を合図に、灰原によく似た女性が入って来た。
「今日からこのクラスで一緒に勉強をする・・・。」
「江戸川 志保。」
志保は巽の言葉を遮って名乗った。
「あ、じゃ、そう言う訳だから、仲良くしてやってくれよ。」
巽はそう言うと、志保の席を指定した後、HRを終わらせて出て行った。
志保は、蘭の右隣の席に座った。
「毛利 蘭です。初めまして、江戸川・・・さん?」
蘭の自己紹介に、志保はこう言った。
「知ってるわ。コナンから話は聞いている。」
「江戸川さん、コナン君の事・・・。」
「私の弟よ。」
志保は蘭の言葉を遮って言った。
蘭は信じられるかとでも言いたげな顔をした。
志保は蘭の表情を見て読み取ると、
「信じられないなら、コナンに直接聞いてみれば?
はい、携帯。」
志保は携帯を蘭に差し出した。画面には、コナンの携帯の番号が載っている。しかも、既に通話が押されていた。
蘭は受け取ると、ゆっくりと耳に宛がった。
耳元では、携帯の呼び出しが鳴っている。
「はい。」
コナンが応答した。
「こ、コナン君?私・・・。」
蘭は志保の事を話した。
するとコナンは、
「その人はボクの実のお姉ちゃんだよ。」
それだけ言うと、コナンは電話を切ってしまった。
「ちょ、ちょっとコナン君!?」
蘭は電話に向かって叫んだ。
一方、帝丹小学校では、灰原が急に転校したとかなんとかで大騒ぎになっていた。
お陰で教室中は大パニック。
「はーい、皆静かに!」
そう言って、担任の小林が、皆を一瞬で黙らせた。
「あの、灰原さんはどうして、転校しちゃったんですか?」
太っていてメガネを掛けていて、如何にもオタクっぽい児童が小林に聞いた。
それに対し、小林はこう言う。
「灰原さんは、お父さんの都合で、海外に行く事になりました。皆と別れるのが辛くなるって言うので、こう言う形で日本を離れる事にしたそうです。」
そして更に、こんな事も言った。
「今日は、新しいお友達を紹介するわ。」
それを合図に、ロングヘアーの可愛い女の子が教室に入って来た。
「今日から皆と一緒に勉強をする、伊東 めぐみちゃんです。皆、仲良くしてあげてね。」
そう言うと、小林はめぐみに、席を教えて出て行った。
めぐみの席はコナンの隣。
「宜しくね、コナン君。」
「(誰この子。)」
コナンは思った。
それはそうだ。コナン・・・いや、灰原とコイツは面識が無いのだから。
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