第10話:記憶喪失
「何処へ隠れた!?」
お巡りさんは、灰原を捜していた。灰原が別の瓦礫に身を隠したからだ。
「(やばい、やばいぞ俺!)」
灰原はそう思いつつ、逃げるタイミングを考えていた。
「そんな所にいたのか。」
お巡りさんは灰原を見付けると再び銃を構えた。
灰原大危機!
「私を殺して、何の得になるのよ!?」
「警察に通報されなくなる。俺の事を知っているのは、あんただけだからな。」
パアン!
お巡りさんは銃を発砲。銃弾は灰原の左肩を貫通して穴を開ける。
灰原は肩を抑えたが、反対側から血がポタポタ垂れる。
「(次は・・・無えな・・・きっと。)」
灰原はそう思いながら、その場へ倒れてしまった。
「ふっ、くたばったか。」
お巡りさんはそう言った後、廃墟を出ていった。
が、廃墟の外は警官共が既に包囲していた。
「そこまでだ!風間 陽一!峰 不死子殺害容疑で逮捕する!」
目暮警部が怒鳴り散らすと、周りの警官共が一斉に飛び掛った。
カシャ!
お巡りさんの両手に手錠が掛かり、彼は逮捕された。
一方、灰原は、廃墟の中で倒れているのを、他の警官に発見された。
「おい!救急車だ!」
救急車が呼ばれ、灰原は米花中央病院へと運ばれた。
米花中央病院の病室・・・。
灰原は白いベッドの上で目を覚ました。周りには、Doctorや小林先生、阿笠博士。それに、少年探偵団もいる。
「私は・・・誰?」
灰原はそう言った。
どうやら、記憶喪失になってしまった様だ。
皆は驚いてしまった。
「灰原!俺だ!元太だ!」
元太が最初にそう言った。
次に、光彦、あゆみ、コナン、阿笠博士、小林先生、が灰原に問う。
だが灰原は、
「解らない・・・。」
そう言うだけだった。
「先生、何とかならないんですか?」
阿笠博士がDoctorに尋ねるが、Doctorは首を横に振るだけだった。
「先生、灰原さんの記憶、治してくださいよ!」
光彦が言うと、コナンを除いた他の子は、
「そうだそうだ!」
とか、
「そうよそうよ!」
と言う。
「君達の気持は解るが、記憶喪失は現代科学では治せないんだ。後は本人次第だよ。」
Doctorはそう言った。
光彦、元太、あゆみの三人は、一瞬にして暗くなり、静かになった。
これから、どうなるのやら。
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