お前が泣いてるのに
俺は何もしてあげられない。
コナンの姿で励ましてあげても
お前はやっぱり泣いてるじゃねーか。
なぁ、蘭。
俺はなにをしてあげればいいんだよ。
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今日は朝から雨が降っていた。
「コナン君、サッカー出来なくなっちゃったね。」
「うん。」
今日は元太達とサッカーする約束をしてたのだ。
俺も体を動かしたかったっていうのに。
「新一・・・元気かなぁ。」
そういえば・・・最近電話してねーや。
後でするかっ・・・。
ポロッ
「蘭ねぇちゃん?」
「あっ、ごめんね。」
蘭は突然泣き出した。
俺はコナンになってから
何回蘭を泣かせたんだろう。
「泣かないで。」
くしゃくしゃ
蘭は俺の頭をなでて
「ありがとう。」
掠れた声でそう言った。
「新一、電話しても留守ばっかなんだ。」
「そうなんだ・・・。」
「あいつ、忙しいんだろうけど電話くらいしてくれたっていいじゃない。」
「・・・・ゴメン。」
「なんでコナン君が謝るのよ。」
だって俺が新一だから・・・
とは言える訳無い。
「もう一回電話したら?」
「・・・うん。」
蘭は泣きながら携帯の電源を付けた。
俺はそっと部屋を出た。
プルルルルル
ガチャ
「もしもし・・蘭だけど。」
『蘭、元気だったか?」
新一が・・・いる。
今、新一と話してるんだ・・・。
「ばかっ!電話くらいしなさいよ!」
『ごめん、忙しくてさぁ。』
「・・・ばか。」
『お前、泣いてんのか?』
「な、泣いてないわよ!」
『蘭のことくらい声で分かるよ。』
新一・・・。
本当は帰ってきて欲しい。
すっと一緒にいたい。
けど、それは無理。
今は、声だけで我慢しなきゃだめ。
『蘭・・・ごめんな。』
「・・・推理オタク。」
『ははは・・。』
どうすれば蘭が泣きやんでくれるだろう。
俺は窓の外を見た。
『蘭、空見てみろよ。』
「えっ?」
外には雨上がりの空。
きれいな虹が出ていた。
今、新一と同じ空を見てるんだね。
「あれ?新一の所も虹出てるの?」
ゲッ・・・や、やべー。
『虹?出てねーよ。雨上がりの空ってきれいじゃん。』
「うん。」
どうやらごまかせたみたいだな。
『そろそろ切るからな。』
「・・・うん、じゃあね新一。」
『ああ。』
プツッ
ツーツー
ねぇ、新一
私、今度はあなたの隣で見たい。
雨上がりの空を・・・・。
ガチャ
「蘭ねーちゃん、もう泣いてない?」
「うん、ありがとうコナン君。」
蘭は笑顔だったからよかったとしよう。
これからは毎日でも電話しよう。
俺の本音で話したいから。
蘭の笑顔が見たいから。
俺はもう一回空を見上げた。
雨上がりの空を・・・・。
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